■物流施設 投資関連情報2023版<4.20~4.26>

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<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■楽天グループ㈱、日本郵便㈱<4月20日>
日用品の直販サービス「楽天24」の物流センターRakuten Fulfillment Center Tamaが東京都八王子市で稼働開始

 楽天グループ㈱と日本郵便㈱の合弁会社であるJP楽天ロジスティクス㈱は、楽天㈱が運営する日用品の直販サービス「楽天24」の物流センターとして、東京都八王子市で「Rakuten Fulfillment Center Tama」(楽天フルフィルメントセンター多摩)を稼働開始した。
 JP楽天ロジスティクス㈱は、これまで神奈川県相模原市および兵庫県川西市における専用の物流センターを中心に、「楽天24」で取り扱う商品の一括管理や、受注後に複数の商品を同梱して配送する仕組みを構築することで、低コストでスピーディーな配送サービスを提供する体制を整えてきた。「楽天24」の流通が伸長し、これら既存の物流センターが稼働率を上げたため、関東地方の中心拠点として新たに大型で自動化された物流センターを開設し、「楽天24」におけるさらなる商品供給能力向上と東日本エリアへの配送リードタイムの短縮を図る。
 新センターにおいては、これまで培ってきた倉庫内オペレーションのノウハウを生かし、倉庫運営のさらなる効率化に取り組み、「楽天24」のユーザーにより品質の高い配送サービスを提供する。

※「Rakuten Fulfillment Center Tama」の施設概要
物件名:Landport多摩
所在地:東京都八王子市鑓水2丁目108番4
延床面積:約50,000㎡
建物階数:地上2階建

■オリックス不動産㈱<4月21日>
茨城県つくば市にマルチテナント型の物流施設「つくばロジスティクスセンター」の開発に着手

 オリックス不動産㈱は、茨城県つくば市にマルチテナント型の物流施設「つくばロジスティクスセンター」の開発に着手した。
 同施設は、圏央道「つくば中央インターチェンジ(IC)」から約4.7km、常磐道「谷田部インターチェンジ(IC)」から約9kmの立地で、東京都心まで車で約1時間の距離に位置する。都心への配送と北関東を中心とした関東全域への配送のどちらにも対応が可能で、つくばエクスプレス線「研究学園」駅から約2kmと、通勤利便性にも優れている。つくば市は、34年連続で人口増が記録されるなど、日本でも有数の人口増加都市であり、入居テナント企業の雇用確保の面でも優位性が高いエリアとなる。
 同施設は、延床面積49,530.65m2、鉄骨造4階建て、募集区画は最小約3,200坪から最大4テナントの入居が可能だ。1階から2階にスロープを設け、1階に最大26台、2階に最大24台の大型車(10t車)が同時接車可能なバースを備えている。施設内には、入居テナント企業の従業員が昼食や休憩などに利用可能なカフェラウンジを用意し、施設で働く方々の職場環境の向上に目指している。
 屋上には太陽光発電設備を設置するほか、天候の影響や夜間など発電量が不足する場合にもオリックス㈱より非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給することで、入居テナント企業は100%再生可能エネルギー由来の電力を利用できる。

1、従業員が快適に過ごせる「カフェラウンジ」を設置
 1階には、昼食や休憩などに利用できる約100席の「カフェラウンジ」を用意する予定している。カウンター席なども設け、昼食や休憩などさまざまシーンで活用いただけるスペースとして、入居テナント企業の従業員が快適に働くことができる職場環境を目指している。
2、100%再生可能エネルギー由来の電力を供給するなど環境面に配慮
 オリックス不動産㈱は、環境に配慮した物流施設の開発に取り組んでいる。施設の屋根に第三者所有モデル(PPAモデル)で太陽光発電設備を設置し、発電した電力は施設内で利用することが可能である。また夜間や天候の影響により、太陽光で発電した電力では供給量が不足する場合にも、オリックス㈱より非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給することで、入居テナント企業は使用電力の100%を再生可能エネルギー由来の電力として利用できる。また、敷地内の駐車場には電気自動車(EV)充電スタンドも設置予定で、積極的に環境配慮に取り組んでいる。

※「つくばロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:茨城県つくば市東光台5丁目13-11他(地番)
交通手段:首都圏中央連絡自動車道「つくば中央IC」から約4.7km
常磐自動車道「谷田部IC」から約9km
つくばエクスプレス線「研究学園」駅から約2km
路線バス(つくば市コミュニティ)「東光台体育館」バス停から約30m(徒歩約1分)
敷地面積:23,800㎡
延床面積:49,530㎡2
規模・構造:地上4階建て、鉄骨造
駐車場台数:普通車199台(軽車両専用駐車場1台含む)、大型トラック待機場10台
その他:トラックバース56台(50台:10t車、6台:4t車)
床荷重1.5t/m2、梁下有効高:5.5m以上、
全館LED完備、非常用発電機完備、太陽光発電設備実装、
電気自動車(EV)充電スタンド4基設置
設計:西松建設㈱
施工:西松建設㈱
着工:2023年4月3日
竣工:2024年8月

■霞ヶ関キャピタル㈱<4月21日>
賃貸型冷凍冷蔵倉庫『LOGI FLAG COLD 横浜港北I』のテナントに日本ロジテム㈱が決定

霞ヶ関キャピタル㈱は、 当社が開発用地のソーシングおよび企画立案をおこない、プロジェクトマネジメント業務を受託している神奈川県横浜市の物流施設開発プロジェクト『LOGI FLAG COLD横浜港北Ⅰ』に、総合物流企業である日本ロジテム㈱がテナントとして決定した。
同施設は、東名高速道路「横浜青葉IC」から約3㎞、第三京浜道路「港北IC」から約5kmの好立地に位置しており、東京都心、横浜エリアといった大型消費地への配送優位性が高いことに加え、東名高速道路を利用した関西・中部との輸送にも極めて有利な立地となっている。横浜市営地下鉄グリーンライン「川和町駅」から約800m(徒歩約10分)であり、同施設を中心とした半径10㎞のエリア人口は290万人超のため、労働者の確保にも有利な立地となる。
同施設は環境に配慮した自然冷媒による冷凍設備を貸主側で設置した賃貸型冷凍冷蔵倉庫である。建物の一部において、冷凍・冷蔵倉庫としての運用も可能となる区画を設けており、+5度~−25度まで幅広い温度帯に対応できる汎用性の高い仕様となっている。

※『LOGI FLAG COLD 横浜港北I』の施設概要
所在地:神奈川県横浜市都筑区川和町280
交通:横浜市営地下鉄グリーンライン「川和町駅」約800m、東名高速道路「横浜青葉IC」約3km 第三京浜道路「港北IC」約5km
テナント名:日本ロジテム㈱
延床面積:,320.07坪(10,975.47㎡)
敷地面積:5,681.12㎡※建築対象敷地面積
賃貸借契約開始:2023年7月(予定)
構造:鉄骨造地上4階建て(耐火構造)
スペック:床荷重:2.0t/㎡
天高:5.5m
柱スパン:(W)11.90m ×(D)10.50m

■AZ-COM丸和ホールディングス㈱<4月21日>
埼玉県にBCP対応型の新規食品物流センター建設
シンジケーション方式による コミットメント期間付タームローン契約締結

 AZ-COM丸和ホールディングス㈱は中期経営計画において、コアとなECC物流、低温食品物流、医薬・医療物流の各種事業における物量の増大への対応による持続的な成長の実現に加え、BCP物流による社会インフラとしての物流ネットワーク構築を積極的に進めており、この実現に向け、松伏田島産業団地内に最先端設備を有する新規食品物流センターを建設する。
 同施設は、都心から25㎞圏内の立地優位性を活かし、大型冷凍・冷蔵設備を装備、かつ免震構造の採用により『首都圏の大規模災害時における食料等の供給基地』となるBCP物流拠点としての役割も担うことのできる、総合食品物流のプラットフォーム構築を計画している。特に、SDGsの高まりを背景に、全国各地からのコールドチェーンを多様な輸送モード(鉄道・航空・船舶)でつなぐ産直ネットワークの拠点としてフードロス問題の解決に取組むほか、同プロジェクトを通じて食品流通の様々な課題解決を目指す。

1、「2024 年問題」への対応~物流の効率化により鮮度維持を追求
ドライバー不足の深刻化から危惧される配送遅延を、低温トラック輸送・鉄道輸送におけるクールコンテナ活用・航空輸送・船舶輸送を活用した物流効率化追求により対応し、持続可能な物流を実現していく。
2、 食のサプライチェーンを守る~自然災害等への対応
複数産地・複数メーカーからの在庫一括管理による適正な流通在庫管理の実現でサステナブルな食品流通を実現し、有事のサプライチェーン分断も回避する。
3、 SIPスマート物流の実装~独自技術で生産性向上や環境問題に対応
国家プロジェクトであるSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の『スマート物流サービス』の早期実装により、サステナブルで環境負荷の低い物流を業界に先駆けて実現する。

※「AZ-COM Matsubushi A棟(仮称)」の施設概要
所在地 埼玉県北葛飾郡松伏町田島南1-1
敷地面積:116,379㎡(2022年7月取得済)
延床面積: 83,041㎡
構造等:地上5階建、免震構造 1階冷蔵、2階冷凍・冷蔵、3~5階ドライ、 5階にはBCP倉庫・食堂を併設
工事期間:着工2023年6月、竣工2025年1月(予定)
稼働開始:2025年4月(予定)
総投資額:23,000百万円程度

シンジケーション方式によるコミットメント期間付タームローンについて
新規食品物流センター建設費用への一部充当を目的に、シンジケーション方式によるコミットメント期間付タームローン契約を締結し、柔軟かつ機動的な資金調達と安定した財務基盤を維持していく。
〔概 要〕
借入限度額:10,000百万円
契約締結日:2023年4月21日(予定)
コミットメント期間:2023年6月1日~2025年7月30日
タームローン返済
方法・期日
3ヶ月毎元金均等返済(コミットメント期間終了後)
期日2045年7月31日(期間20年)
アレンジャー (株)埼玉りそな銀行、(株)りそな銀行
エージェント (株)りそな銀行
参加金融機関 (株)埼玉りそな銀行、(株)りそな銀行、(株)みずほ銀行、(株)三菱UFJ銀行、(株)三井住友銀行

■NIPPON EXPRESSホールディングス㈱、MD Logistics LLC<4月21日>
米国ノースカロライナ州に「ガーナー2000医薬品ロジスティクスセンター」を開設

 NIPPON EXPRESSホールディングス㈱のグループ会社MD Logistics LLCは、米国ノースカロライナ州ガーナーに医薬品専用倉庫「ガーナー2000医薬品ロジスティクスセンター」を開設した。
 ノースカロライナ州は、米国における医薬品産業の中心地の1つであり、多くの大手医薬品メーカーやライフサイエンス関連企業が進出している。また、同州には研究機関や大学が多く、医療分野における知見や技術が集積している。
 NXグループは、「NXグループ経営計画2023~非連続な成長‟Dynamic Growth”~」において、医薬品産業を重点産業と位置付け、医薬品物流の高度化・多様化するニーズに応えるため、安心・安全な医薬品物流プラットフォームのグローバル展開を進めている。
 MD社は、インディアナ州に4拠点、ネバダ州に1拠点を有し、医薬品物流のニーズも高く、さらなる成長が見込めるノースカロライナ州に米国において6拠点目となる新倉庫を設立した。

※「ガーナー2000医薬品ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:2000 GARNER BUSINESS PARK DR. GARNER, NC 27529 USA
延床面積:22,297㎡
対応温度帯:摂氏2~8度/摂氏15~25度(2温度帯)
主要設備:全棟空調管理、冷蔵保管庫、医薬品用防疫対応、監視カメラ、入退室管理、自家発電装置
営業開始日:2023年1月3日

■大和ハウス工業㈱<4月24日>
DPL流山プロジェクト」の4棟目となる「DPL流山Ⅱ」が竣工

東京ドーム15個分の延床面積を誇る同社最大の物流タウン 「DPL流山プロジェクト」が完成

 大和ハウス工業㈱は、2016年7月より千葉県流山市に計4棟のマルチテナント型物流施設(全棟全区画賃貸借契約締結済み)の同社最大の物流タウン「DPL流山プロジェクト」の4棟目となる「DPL流山Ⅱ」が竣工し、同プロジェクトが完成した。

【 DPL流山プロジェクト 】
 「DPL流山プロジェクト」は、同社最大の延床面積 約32万㎡を有する「DPL流山Ⅳ」をはじめ、計4棟の物流施設からなる当社最大の物流タウンである。
 同プロジェクトは、物流施設内に従業員の働き方改革の支援として、テナント企業の従業員専用の保育施設やドライバーステーション、カフェテリアなどを完備。また、免震システムを採用したり、非常用発電機や防災備蓄倉庫、マンホールトイレなどを設置したりするなど、BCP対応として防災にも配慮した物流タウンである。全棟に太陽光発電システムを搭載(発電出力:約10MW)し、環境にも配慮している。
 4棟の物流施設が連なる「DPL流山プロジェクト」の一体感が出るよう、随所に「サクラ並木ゾーン」や「ツツジ・メタセコイア並木ゾーン」などを設けたことに加え、四季を通して植栽にもこだわった。
 立地面では、都心から25km圏内、常磐自動車道「流山インターチェンジ」から約2.5km、首都高速6号三郷線・常磐自動車道「三郷インターチェンジ」から約6.6kmと首都圏をはじめ、東日本全域までアクセスが良好な場所に位置し、テナント企業に首都圏向け物流の集約拠点や中継物流施設としてだけでなく、世界中からの輸出入に対応できる次世代物流施設としても利用が可能である。
 同プロジェクトでは、同社と流山市が災害協定を締結や地域の子ども食堂と連携など、地域との共生に向けた取り組みも行っている。
1、東京ドーム15個分の延床面積を誇る当社最大の物流タウン
 「DPL流山プロジェクト」は、マルチテナント型物流施設「DPL流山Ⅰ」「DPL流山Ⅱ」「DPL流山Ⅲ」「DPL流山Ⅳ」の4棟からなる東京ドーム15個分の延床面積を誇る当社最大の物流タウンである。
 また、都心から25km圏内、常磐自動車道「流山インターチェンジ」から約2.5km、首都高速6号三郷線・常磐自動車道「三郷インターチェンジ」から約6.6kmと首都圏をはじめ、東日本全域までアクセスが良好な場所に位置している。あわせて、首都圏向け物流の集約拠点としてだけでなく「成田国際空港」や「東京国際空港」といった空路や、「東京港」などの海路へのアクセスもできるため、国内外への物流をカバーする新たな一大物流拠点として、グローバルSCMにも対応できる立地である。
2、周辺環境への配慮に加えやBCPにも対応した物流タウン
 「DPL流山プロジェクト」は、植栽などで周辺環境に配慮した。4棟の物流施設の一体感が出るよう、接道部は大半を緑化するとともに、敷地内に「サクラ並木ゾーン」「クスノキ並木ゾーン」「ツツジ・メタセコイア並木ゾーン」を随所に配置し、植栽にもこだわった。四季を通して花や草木を楽しめるよう「DPL流山Ⅱ」には「四季のにわ」、「DPL流山Ⅳ」には「四季のひろば」を設けた。
 またBCP対応として非常用発電機や防災備蓄庫、マンホールトイレ、かまどベンチなども設置するなど、防災にも配慮した。「DPL流山Ⅰ」では、同社と流山市が「災害時等における一時避難施設としての使用に関する協定書」を締結。約500名分の防災用品を備蓄するとともに、災害時に施設内のカフェテリアなどを一時避難場所として最大1,200名の受け入れを可能とした。
 「DPL流山Ⅳ」では、地域の子ども食堂と連携し、近隣に住む小学生を対象としたイベントを開催するなど、地域共生活動を積極的に推進している。
3、従業員の働き方改革を支援する「DPL流山Ⅱ」
 「DPL流山Ⅱ」は、地上4階建て、敷地面積:60,662.28㎡、延床面積:140,453.05㎡、「DPL流山プロジェクト」4棟目となる大型マルチテナント型物流施設で全区画が賃貸借契約締結済みである。
 壁面は、空との一体感が持てるよう上階になるにつれ明るいグラデーションにするとともに、らせん状のランプウェイなどにルーバーを設置することで、大型物流施設の圧迫感を緩和。メインエントランスには、同施設の建設地の残土を使用した「塗り版築」を土壁に使用し、サーキュラーエコノミーにも対応した。
 また、従業員の働き方改革の支援として施設内のカフェテリアは4階に設け、ガラス張りの出窓を設置したことで、富士山や都心の高層ビルなどの眺望を楽しめる空間を創出した。通常の座席に加え、リモート会議などにも対応できるよう、1人用ブースや4人用ブースを設けた。4色の色を用いてゾーン分けを行ったり、円をモチーフとした当施設オリジナルピクトグラムをデザインし、誰にでもわかりやすいサインを採用した。24時間営業の無人コンビニエンスストアや従業員専用の保育施設、ドライバーステーションも設置。ダイバーシティ&インクルージョンとして、男性トイレ・女性トイレに加えて、誰でも利用できるオールジェンダートイレも設けるなど、テナント企業の労働環境整備を支援し、2024年問題や労働力不足などの社会課題にも配慮した。
 環境面では、太陽光発電システム(発電出力:約1.4MW)を設置するとともに、「LEED GOLD」の予備認証を取得済みで、今後「LEED GOLD」、『ZEB』、と「CASBEE」 Aランクも取得する予定である。

※「DPL流山Ⅱ」の施設概要
所 在 地:千葉県流山市西深井字種井下1378-1 他
交通:常磐自動車道「流山インターチェンジ」より約2.5km
敷地面積:60,662㎡
建築面積:35,755㎡
延床面積:140,453㎡
賃貸面積:111,211㎡ (最大12テナント、1区画の面積約6,100㎡~、1フロア延床面積約25,000㎡~)
構造・規模:プレキャスト・プレストレストコンクリート造一部鉄骨造・免震構造、地上4階建て
建物用途:マルチテナント型物流施設
建 築 主 :株式会社流山共同開発
総合計画:大和ハウス工業㈱
デザイン監修:大和ハウス工業㈱
設計:㈱フクダ・アンド・パートナーズ 
施工:西松建設㈱
着 工 日:2021年8月20日
竣 工 日:2023年4月28日
稼働開始日:2023年5月1日

■レンゴー㈱、トライコー社<4月25日>
トライコー社のドイツ北西部に最先端技術の新工場を建設

 レンゴー㈱の連結子会社であるトライウォール社の子会社であるトライコー社は、ドイツ北西部ノルトライン=ヴェストファーレン州に、トライコー社の新工場を建設することを決定した。
 トライコー社は、ドイツ南部バイエルン州の本社工場(貼合工場)を中心に、高度にオートメーション化が進んだ工場で重量物段ボール、木材パレット等の重量物包装資材の設計・製造・販売、物流サービスが進んだ工場で重量物段ボール、木材パレット等の重量物包装資材の設計・製造・販売、物流サービスを行っている。
 ドイツ周辺地域で拡大する需要に対応するべく、新工場を建設し、生産能力の拡大を図る。新工場の投資額は約170百万ユーロ(約246億円)で、ドイツの最先端技術を駆使してさらなるオートメーション化を進めた最新鋭の貼合工場であり、重量物包装業界に変革をもたらす工場として、2025年7月の完成を目指す。さらに、世界が掲げる2050年カーボンニュートラルの目標を意識し、より環境に配慮した工場として設計した。

所在地:Gocher Grenzweg, 47574 Goch, Germany
敷地面積:約166,000㎡
生産品目:重量物段ボールシート・ケース

■太陽工業㈱<4月26日>
福井工場に新号棟2棟を建設し5月より稼働
2025年大阪・関西万博に向けて生産体制を強化

 大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業㈱は、福井工場の敷地に、新工場棟2棟(2号棟、3号棟)を建設し2024年5月より稼働開始する。2棟の新設により、福井工場はこれまでの2.2倍程度の延べ床面積(約14,000㎡)となる。同工場棟新設にかかわる設備投資は約12億円となる。
 太陽工業㈱は、2025年に開催される大阪・関西万博に向けて「関西パビリオン」(関西広域連合)をはじめ多くのパビリオン建設に参画していく計画である。これにより枚方工場は、大阪・関西万博に対応したカスタマイズ製品工場へ特化sる。従来、枚方工場で生産していた「テント倉庫」や「マク・クイックシェルター」などのテント製品の製造は、今回新設した福井工場2号棟、3号棟へ移管sる。これにより、これまでの製造能力を保持したまま大阪・関西万博のパビリオン建設に対応できる体制を構築した。
 工場人員についても、既存製品の製造ノウハウをもつ熟練した人員約15名を一時的に福井工場へ移動する。新たに採用する人員を教育し早期に本格的な生産を開始する計画である。

※「福井工場 新号棟(2号棟、3号棟)」の工場概要
所在地:福井市石新保町28-67-2(テクノポート3−6−1)
延床面積:2号棟  3600㎡ 3号棟 3400㎡ 階数:1階
生産品目:テント倉庫・マク・クイックシェルター
投資額:約12億円
着工日:2022年5月
竣工日:2023年4月
稼働日:2023年5月

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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