■物流施設 投資関連情報2023版<1.19~1.25>

  • URLをコピーしました!


<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■㈱SynaBiz<1月19日>
埼玉県・三芳町に物流倉庫を新設、1.5倍増床で返品商品の買い取りを強化、再流通に貢献

 ㈱SynaBizは2023年1月より従来保有していた埼玉県三芳町の物流倉庫に加え、新たな倉庫を稼働させた。
新たに稼働した2つ目となる物流倉庫は206坪ありこれまでの倉庫と合わせると612坪、敷地面積2,300㎡分の使用が可能になった。
 今回の倉庫増設は商品調達の強化を目的としており、ワケあり商品(返品在庫や滞留在庫等)を競り落とせるサイト「NETSEAオークション」内で取り扱う商品の保管に利用する。メーカー企業が抱えるワケあり商品の買い取りによる調達をより活発に行うことで、サービス内での取り扱い商品の多様化を目指す。そして、本来廃棄や放置されるはずだったワケあり商品をより再流通させることで、国内の廃棄ロス削減に貢献してまいります。

※「三芳物流センター」の施設概要
所在地:埼玉県入間郡三芳町北永井483-7
敷地面積:960㎡

■​ペットゴー㈱<1月16日>
ペットゴー尼崎物流センターを開設、物流業務を㈱関通に委託

​ ペットゴー㈱は、㈱関通が運営する兵庫県尼崎の「アグリベース」内に「ペットゴー尼崎物流センター」を開設した。
 「アグリベース」は、㈱関通が2022年12月に兵庫県尼崎に開所した4,300坪の新たな物流センターだ。ペットゴーは尼崎物流センターの物流業務を関通に委託し、物流業務の効率化を図る。
「アグリベース」が位置する兵庫県尼崎市向島・末広地区は、関西で特に発展していく物流地区となり、阪神高速5号湾岸線、阪神高速3号神戸線など港や高速道路が近いことから交通の利便性が高いエリアとなっている。
この取り組みにより、BCPへの対応に加え、西日本エリアの配送リードタイムの短縮、D2Cブランド「ベッツワン」の在庫保有能力を拡充していく。
 ペットゴー㈱は現在のペットゴー厚木物流センター(神奈川県厚木市)に加え、ペットゴー尼崎物流センターの2拠点を中心に運営を行っていく。

※「ペットゴー尼崎物流センター」の施設概要
所在地:兵庫県尼崎市西向島町145(関通アグリベース内)
業務開始:2023年3月(予定)

■阪急阪神不動産(株)<1月23日>
ベトナム中部における物流倉庫の開発プロジェクト 「セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)」・「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」の建設に着手


 阪急阪神不動産㈱、㈱シーアールイーは、シンガポールのSembcorp Development Ltd.(セムコープ デベロップメント社)と共同でSembcorp Infra Services Pte. Ltd.(セムコープ インフラ サービス社)に出資し、ベトナム北部において物流倉庫の開発・運営に取り組んでいる。
 3社共同でセムコープ インフラ サービス社を通じ、ベトナム中部のVSIPクアンガイ工業団地とVSIPゲアン工業団地内において物流倉庫の開発プロジェクト「セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)」と「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」(計6棟・総賃貸面積約7万平方メートル)の建設に着手した。
 両物件とも2023年秋頃の竣工予定で、セムコープ インフラ サービス社を通じて運営する物流倉庫は、ベトナム北部の4棟(ハイフォン市内の3棟及びハイズオン省内の1棟)と合わせて、計10棟・総賃貸面積約13万平方メートルとなる。
本施設件の立地
 「セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)」と「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」は、それぞれベトナム中部の輸出入拠点であるダナン港・ダナン空港とクアロー港・ビン空港とのアクセスに優れており、広域物流拠点として高い優位性を有している。「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」は、現在進められているハノイ市・ゲアン省間の高速道路の延伸工事が完了(2024年の予定)すると、ハノイ市とのアクセスが大幅に改善され、物流拠点としての利便性がさらに高まる。また、本施設が立地するVSIPクアンガイ工業団地とVSIPゲアン工業団地は、ベトナム・シンガポール両政府の支援の下で開発が進められており、設備等のハード面が充実していることに加え、質の高いカスタマーサービスを提供していること等が、高く評価されている。

※セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)の施設概要
敷地面積:約60,100㎡
建物構造:地上1階建
棟数:3棟
賃貸面積:約33,600㎡
着工:2022年12月2日
竣工予定:2023年秋頃

※セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)の施設概要
敷地面積:約68,200㎡
建物構造:地上1階建
棟数:3棟
賃貸面積:約39,400㎡
着工:2022年12月2日
竣工予定:2023年秋頃

■大和物流㈱(株)<1月25日>
「(仮称)滋賀物流センターⅢ」の開設 滋賀県内のさらなる物流ニーズに対応


 大和物流㈱は滋賀県湖南市に物流施設「(仮称)滋賀物流センターⅢ」を開設。施設は2023年1月25日に着工し、同年12月の稼働開始を目指す。
 1. 開発の目的
 同社は全国有数の工業県である滋賀県に建材や住宅設備機器などを中心に、県内で生産・加工される製品の  調達物流や販売物流を行っており、2018年からの直近5年間で「滋賀物流センター」や「滋賀物流センターⅡ」、「滋賀竜王物流センター」を開設するなど、事業基盤の強化を続けてきた。
 さらなる物流需要に対応するため、滋賀県4拠点目となる物流施設「(仮称)滋賀物流センターⅢ」を開設すること決めた。本施設は土地所有者である㈱丸松商事が新たに開発する物流施設を同社が賃借の上、「(仮称)滋賀物流センターⅢ」として運営する。
 開設後は、関西エリアに拠点を置くメーカーや流通業者向けに、効率的な保管・輸配送拠点として稼働し、建材や産業機械、電子機器など幅広い貨物を取り扱う予定だ。

  1. 本施設の特長
    ①生産拠点に近接し、交通利便性に優れた立地
     本施設は、名神高速道路「竜王インターチェンジ」から約6km、「栗東湖南インターチェンジ」から約12km、新名神高速道路「信楽インターチェンジ」から約15kmに位置し、京都市まで約50分、滋賀県大津市まで約40分と、京滋エリアの主要消費地へのアクセスに優れている。また滋賀県内最大級の工業団地「湖南工業団地」内に立地しており、製造業向けの物流拠点としても利便性が高い。名古屋市、大阪市までそれぞれ約90分でアクセスできることから、両都市圏へ向けた広域輸送拠点としても適している。
    ②効率的な荷役作業を実現する施設仕様
     本施設は湿気やほこりが入りにくく、貨物の衛生管理がしやすい高床式倉庫だ。ドックレベラーを設置することで、海上コンテナなど多彩な貨物の取り扱いができるとともに、フォークリフトや台車での積み下ろしが容易になり、生産性の高い荷役作業を行える。
    ③物流リソースの連携による柔軟なサービス提供
     本施設から約3kmの距離に「滋賀物流センター」や「滋賀物流センターⅡ」、約7kmの距離に「滋賀竜王物流センター」と、同社が運営する物流施設が立地しており、4棟合計で延床面積 約43,500㎡(約13,160坪)を確保している。4棟間で車両や人員の連携、繁閑による在庫量増減に対応することで、安定的な事業運営を行える。

「(仮称)滋賀物流センターⅢ」の施設概要
所在地:滋賀県湖南市西峰町2番4号
敷地面積:6,640.02㎡
延床面積:8,794.00㎡
構造・規模:鉄骨造・地上3階建て、高床式
床荷重:1階2.0t/㎡、2・3階:1.5t/㎡
梁下有効高:各階:5.5m
搬送設備:貨物用エレベーター1基(4.6t)、垂直搬送機1基(1.5t)
アクセス:名神高速道路「竜王インターチェンジ」から約6km、「栗東湖南インターチェンジ」から約12km、新名神高速道路「信楽インターチェンジ」から約15km
最寄り駅:JR草津線「三雲駅」から約4.5km
着工:2023年1月25日
竣工:2023年11月30日
稼働:2023年12月1日
施主:㈱丸松商事
設計・施工:大和ハウス工業㈱
運営:大和物流㈱

■オリックス不動産株)<1月25日>
京葉線「市川塩浜」駅徒歩12分のマルチテナント型物流施設「市川塩浜Ⅱロジスティクスセンター」完成
100%再エネ由来の電力を入居テナントへ供給

 オリックス不動産㈱は千葉県市川市の物流施設「市川塩浜Ⅱロジスティクスセンター」が完成させた。
 本施設は首都高速湾岸線「千鳥町インターチェンジ(IC)」から約3.6km、東京外郭環状道路(三郷南IC~高谷JCT)の開通により、都内主要エリアへ良好なアクセスが整うエリアに位置する。また20、30km圏内に東京港や羽田空港があり、都心への配送だけでなく、船便や航空便を利用した広域配送にも適している。JR京葉線「市川塩浜」駅から徒歩約12分と入居テナント企業の雇用確保の面においても優位性が高い立地だ。
 本施設は、延床面積24,141.30m2(約7,302.74坪)、最小区画約3,600坪から、最大2テナントの入居が可能だ。1階の両面にバースを設け、計44台の大型トラックが同時接車可能なため、効率的な入出庫オペレーションを実現する。垂直搬送機や事務所スペースを追加できる。
 環境配慮型物流施設として、施設内で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来の電力で賄える。屋根に第三者所有モデルで太陽光発電システムを設置し、発電した電力を施設内で自家消費、夜間や天候の影響により電力が不足する場合も、オリックス㈱より非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給する。CASBEE(新築Aランク)取得やLED照明採用など、環境配慮に取り組んでいる。

  1. 「市川塩浜Ⅱロジスティクスセンター」の特長
    ① 都心から広域まで多様な配送に適した立地
     首都高速湾岸線「千鳥町インターチェンジ(IC)」から約3.6kmに位置する。東京駅まで約20㎞と大消費地に近接し、東京外郭環状道路(三郷南IC~高谷JCT)の開通により、都内主要エリアへ良好なアクセスの施設。20、30km圏内には、大井ふ頭などがある東京港や羽田空港があり、都心への配送だけでなく船便、航空便を利用した広域配送にも適している。最寄りのJR京葉線「市川塩浜」駅からは徒歩約12分と入居テナント企業の雇用確保の点でも有利な環境を有している。

    ② 最小区画約3,600坪から、多様なニーズに応えるプラン
     地上4階建てのBOX型マルチテナント仕様の物流施設。最小区画約3,600坪から最大2テナントの入居が可能で、入居テナント企業のニーズに応じて、垂直搬送機や事務所スペースを追加することもできる。1階の両面バースには計44台の大型トラックが接車可能で効率的な入出庫オペレーションを実現する。

    ③ 100%再生可能エネルギー由来電力を供給する環境配慮型物流施設
     CASBEE(新築)Aランクの認証を取得した。屋根には第三者所有モデルで567.375kWの太陽光発電システムを設置し、発電した電力を施設内で自家消費する。夜間や天候の影響により電力が不足する場合も、オリックス㈱より非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給することで、施設内で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来の電力で賄う。また駐車場に電気自動車(EV)充電スタンド(2台)を設置するなど、積極的に環境配慮に取り組んでいる。

「市川塩浜Ⅱロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:千葉県市川市塩浜2-16-6他
交通手段:JR京葉線「市川塩浜」駅から徒歩約12分(約900m)
首都高速湾岸線「千鳥町インターチェンジ(IC)」から約3.6km
敷地面積:11,878.50m2
延床面積:24,141.30m2
規模・構造:地上4階建(1階両面バース)、鉄骨造
その他:床荷重1.5t/m2、梁下有効高5.5m、一般駐車場17台
全館LED完備、非常用発電機完備、太陽光発電設備実装、電気自動車(EV)充電スタンド2基設置
設計・施工:㈱鴻池組
着工:2021年12月15日
竣工:2022年12月28日

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

目次