■物流施設 投資関連情報2022版<5.19~5.25>

<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■野村不動産(株)<5月19日>⇒高機能型物流施設「Landport上尾Ⅱ」が竣工・満床、「Landport」シリーズ初となるフロアごとのカテゴリー仕様を導入

 野村不動産(株)は、高機能型物流施設「Landport上尾Ⅱ」が竣工し、満床稼働したと発表した。
本施設は、「Landport」シリーズ初となるフロアごとに異なるカテゴリーを想定した仕様とし、温度帯保管など幅広いニーズに応える設計を実現。これにより、EC系・医療機器系・出版・書籍系などさまざまな業種の企業の入居が決定した。圏央道「桶川北本IC」までの上尾道路の開通や今後の首都高速道路の延伸計画など、輸配送の利便性も向上。上尾エリアにおける物流の要として満床稼働につながった。
 本施設の特徴は、①各階にトラック接車可能なランプ型施設、②1階に温度帯保管を想定した保管温度0℃まで対応の床断熱加工を実装、③4階に作業用空調実装(夏期30℃以下、冬期20℃以上)、④オールシャッター化により柔軟なレイアウトに対応、⑤環境への配慮とランニングコストの削減を目的に、全館人感センサー付LED 照明を採用、⑥施設の屋根を活用した太陽光発電システムの導入、⑦雇用確保に寄与する機能としてカフェテリアを設置――の7点となっている。
 「Landport」シリーズは、利用企業の業種を物件ごと、あるいはフロアごとに特定し、標準仕様にカテゴリー特有の機能を付加したカテゴリーマルチ型施設を中心として開発を進めてきた。また、2021年からは、ハード面のみならず自動化(省人化・機械化)などソフトサービスも含めた物流オペレーションの最適化を目指し、企業間共創プログラム「Techrum」を開始している。同社は今後もより総合的に物流課題解決に取り組むとともに、入居企業や地域社会の需要に応えながら、事業の拡大を図っていくとしている。 

※「Landport 上尾Ⅱ」の施設概要
所在地:埼玉県上尾市堤崎420-1
敷地面積:3万1,221.23 ㎡(9,444.42 坪)
延床面積:7万6,700.78 ㎡(2万3,201.98 坪)
構造・規模:RC+S 造・耐震・4 階建、シングルランプ型
着工:2020年10月1日
竣工:2022 年5月18日

■(株)ビーイングホールディングス、(株)コラビス、(株)アクティー<5月19日>
⇒グループとして静岡県、愛知県、石川県にそれぞれ1拠点を新設


 (株)ビーイングホールディングは、同社グループの静岡県と愛知県での業務拡大に伴い、2022年5月20日に(株)コラビス運営の新センター2拠点のほか、石川県での顧客拠点移転に伴い、5月30日付で(株)アクティー運営の新センター1拠点が稼働すると発表した。

※(株)コラビスの稼働施設
静岡低温センター:静岡県磐田市加茂146-1
愛知低温センター:愛知県小牧市大字入鹿出新田173

※(株)アクティーの稼働施設
白山南センター:石川県白山市松本町889

■(株)クボタ<5月19日>「東日本部品センター」を再構築、外部に分散する機能を集約して東日本と海外拠点への出荷機能を強化

 (株)クボタは、当社筑波工場隣接地に新たに大型物流施設を建設し、東日本エリアおよび海外向け補修部品の供給を担う「東日本部品センター」を移転する。社外に分散する倉庫機能の集約および能力増強を図り、さらなる事業拡大に備えるとともに、入庫から出庫までのオペレーションを向上し、タイムリーな補修部品の供給を継続することで顧客満足度の維持向上に努めるとしている。
 同社が製造する農業機械、建設機械、エンジンなどの産業機械では、顧客に高い稼働率で製品を利用してもらうため、タイムリーな補修部品の供給が欠かせない。また、各製品の寿命が長く、生産終了機種の補修部品も長期間在庫・供給するためには、十分な保管スペースの確保が必要。同社では、今後さらなる事業拡大が予想されることから、現在の施設の保管スペースも引き続き活用しつつ、新たに同社筑波工場の隣接地に出荷機能も持った大型物流施設を建設し、在庫保管能力を引き上げ、外部倉庫に分散している補修部品の在庫を集約することにした。
 同社はまた、入・出荷業務を新施設中心に再編するとともに、将来的な出荷作業の増加に備えて施設内作業を量変動に対応しやすい体制とし、シンプルで効率的なオペレーションの構築に取り組む方針。在庫保管能力とオペレーションの向上により、より多くの顧客にタイムリーな補修部品供給を実現し、引き続き国内外のお客様の機械稼働率向上に貢献していくとしている。
 なお、新施設の屋根全面に太陽光発電設備を設置する予定。発電した電力は自家消費や他拠点での活用を検討する。太陽光発電設備の導入と、外部倉庫の集約によって倉庫間のトラック輸送を大幅に減らすことにより、年間約900tのCO2排出抑制に貢献できる見込みだす。

※「東日本部品センター」の施設概要
所在地:茨城県つくばみらい市(筑波工場隣接地)
延床面積:5万3,000㎡2中二階を含む4階建て)
総投資額:約130億円
稼働時期:2024年4月(予定)

■(株)長岡運送<5月20日>⇒食品製造業向けに「チルド倉庫」と「フローズン倉庫」を稼働、倉庫設備のインフラ再整備や徹底した衛生管理などでクライアントをサポート

 (株)⻑岡運送は2022年5月、群馬県伊勢崎市内に「チルド倉庫(冷蔵倉庫)」と「フローズン倉庫(冷凍倉庫)」を設置し、稼働させた。チルド倉庫は180坪で、C3級(10℃~-2℃)に対応。一方、フローズン倉庫は200坪で1,000パレットの収納が可能となっており、F1級(-20℃〜-30℃)に対応している。
 同社は、長年の食品流通加工で培った経験をもとに衛生管理を細部までルール化。防虫・防鼠等の設備への対策、異物混入を防ぐ従業員への着衣対策、衛生ルームの入室時の手洗い・うがいのシステム化といった衛生ルールを、食品製造工場と同等のHACCP規格に準拠した体制で対応している。食品のパッケージングや冷凍食品のチルド解凍等の食品流通加工でも豊富な実績を有し、クライアントの要望により、レーンの追加・倉庫規模の拡張にも対応できるとしている。群馬県は関東近県の12都県の中で最も地震発生率が少なく、工場や物流拠点の立地に適していることから、同社では同県内に設置した倉庫への在庫分散は災害や事故等のリスク対応になるとして、食品製造業に利用を呼び掛ける。
 同社は冷蔵・冷凍品の配送にも対応が可能。また、伊勢崎市内に5か所計8つの倉庫を完備しており、収容可能な延べ面積は約2,650坪に及び、県下最大級の規模を誇る。同社本社が併設された北千木倉庫は3つの棟が連なり、コールドチェーンに対応した4温度帯の倉庫を完備。倉庫内では電気式のカウンターフォークリフト・リーチフォークリフトを数多く配備し、迅速な作業も実現している。冷凍庫の大型ラックは移動式で、より多くの荷物を効率よく格納することも可能だ。

■霞ヶ関キャピタル(株)<5月20日>⇒大阪府茨木市で物流施設開発用地を取得

 霞ヶ関キャピタル(株)は、大阪府茨木市内に物流施設開発用地を取得した。
同社は、ECの拡大や2030年のフロン規制、冷凍食品の消費増加等により需要が拡大している物流施設の開発を進めている。今回は、同社物流施設ブランド「LOGI FLAG」の開発用地として、新たに販売用不動産の取得を決定したものだという。 

※取得した物流施設開発用地の概要
所在地:大阪府茨木市
予定用途:物流施設(3温度帯)
敷地面積:約1万5,200㎡


■フランスベッド(株)<5月20日>⇒東京都小平市に新事業拠点を開設、基幹事業のメディカルサービス事業の体制強化
 
 フランスベッド(株)は、東京都小平市に、福祉用具や医療機器を主に扱う新事業拠点「フランスベッド メディカレント東京」を新設した。
 新事業拠点は、同社基幹事業のひとつであるメディカルサービス事業の今後の拡大を見据え、約30億円を投資し開設したもの。今後、東京都の高齢者人口、特に75歳以上の後期高齢者人口は増加することが見込まれており、同社では、福祉用具や医療機器への需要拡大がさらに加速するものと判断し、新事業拠点設置を決定した。
 新事業拠点は、総床面積8,248㎡。東京都全域の福祉用具レンタル商品のメンテナンスを行うサービスセンター(福祉用具の洗浄・消毒・メンテナンスを実施)と、東京都(東部を除く)の配送拠点、メディカルサービス事業の本部機能、東京地区の業務集約センター機能を集約。ケアマネジャー向けの研修スペース、福祉用具メンテナンスの見学スペースなどにも活用し、全国の事業所のモデル施設としても活用される。
 同社では、利用者の安心安全を考慮し、高殺菌力のオゾン洗浄システムを採用。老老介護が深刻化する状況を踏まえ、介護労力軽減につながる商品を迅速に開発してきた同社がさらに事業・サービスのレベルを引き上げる。

■大和ハウス物流(株)<5月23日>⇒「(仮称)丸亀物流センター」を着工、香川県に新たな物流拠点を開発
 
 大和物流(株)は、香川県丸亀市で物流施設「(仮称)丸亀物流センター」を着工した。
 本施設は、四国の玄関口である瀬戸大橋に近く、短時間で広域にアクセスできる好立地で、瀬戸中央自動車道「坂出北IC」や「坂出IC」から約9km、高松自動車道「善通寺IC」から約8kmに位置し、四国エリア全域に3時間30分以内でアクセス可能。四国エリアの広域配送拠点として最適な場所に位置しているという。また、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋にも近く、本州へ車で45分圏内と、四国と本州をつなぐ物流の要衝を担う施設としても機能するとしている。
 本施設は、全フロアで床荷重2.0t/㎡を確保しているため、建築資材や飲料、紙などの重量物の保管にも適した施設仕様。高床式と低床式の2種類のトラックバース形式も採用しており、様ざまな貨物の特性にあわせて効率的な入出庫作業が可能だ。
 同社は本施設について、保管や流通加工機能も有する3PL拠点や四国エリアを商圏とする企業向けの中継・2次配送拠点として、幅広い物流ソリューションを展開していく方針。

※「(仮称)丸亀物流センター」の施設概要
所在地:香川県丸亀市蓬萊町7-5
敷地面積:1万2,998.56㎡(約3,932.06坪)
延床面積:1万4,478.60㎡(約4,379.78坪)
構造:鉄骨造地上2階建
バース形状:北側:高床式、東側:低床式
床荷重:各階2.0t/㎡
搬送設備:貨物用エレベーター3基(4.6t:1基、3.6t:2基)、垂直搬送機1基(1.5t)
着工:2022年5月11日
竣工:2023年3月31日

■安田倉庫(株)<5月24日>⇒埼玉県加須市に新倉庫を建設、高付加価値サービス提供に向けてソリューション強化とネットワーク拡充へ

 安田倉庫(株)は、埼玉県加須市内で倉庫建設に着手したと発表した。
同社グループは、2030 年のあるべき姿としての「長期ビジョン 2030」と、長期ビジョンを実現するための計画として中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge 2024」を策定し、さらなる成長に向けた事業体制の構築を目指している。今回はその一環として、物流事業の基本戦略である「付加価値の高いサービスの提供に向けたソリューションの強化とネットワークの拡充」を図るため、埼玉県加須市内で倉庫建設に着手することを決めたという。
 新倉庫の建設予定地は東北自動車道「加須IC」に至近で、新倉庫建設により、首都圏全域から東北地域へのアクセス利便性が高まる。新倉庫の建設により、配送機能のさらなる強化や、医薬品の保管管理に対応した設備導入による医薬品物流サービスの拡大を目指すと同社ではしている。

※施設の概要(予定)
所在地:埼玉県加須市北大桑
敷地面積:約2万1,400㎡ (約6,400坪)
延床面積:約4万1,700㎡ (約1万2,600坪)
主要構造:鉄骨造(免震構造)
階数:倉庫4階建
着工:2022年6月
竣工:2024年3月

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