■物流施設 投資関連情報2022版<5.5~5.11>

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■豊橋市<5月6日>⇒国道23号豊橋東バイパス近接工業用地への立地希望企業を7月1日から募集、製造業・物流業事業者に呼びかけ

 愛知県豊橋市は7月1日、豊橋市内の経済活性化・魅力的な雇用の場の創出を促進するため、製造業・物流業を営む事業者を対象に、国道23号豊橋東バイパスに近接する工業用地にへの立地希望企業の募集を開始する。
同工業用地は、2024年度に全線開通予定の名豊道路の一部にあたる豊橋東バイパス「豊橋東IC」に近接している。全線開通した名豊道路の利用により、名古屋市や静岡県浜松市に約1時間でアクセス可能で、交通利便性が非常に高い用地だという。
 豊橋市では、用地取得費用を最大3億円(研究開発施設は最大4億円)交付するとともに、家屋・償却資産の固定資産税評価額を最大3億円交付する。また、固定資産税・都市計画税・事業所税に対する奨励金などの交付制度も含め、豊橋市への立地を強力にサポートするとしている。

※分譲用地の概要
所在地:豊橋市東細谷町地内
分譲面積:85,208㎡
分譲区画数:5区画(申し込みは1企業1区画まで)
販売方法:一般競争入札

※募集の概要
募集期間:2022年7月1日〜同年7月29日
募集対象:製造業に係る工場もしくは研究施設、または流通業務に係る物流施設の用地として、本用地の利用を希望する企業
提出書類:募集要項に定める書類
提出方法:豊橋市土地開発公社 分譲担当(豊橋市産業政策課)へ持参または郵送

■日本GLP(株)<5月6日>⇒大阪府八尾市で「GLP 八尾II」を着工、大阪に本社を構える企業が専用施設として利用

 日本GLP(株)は、大阪府八尾市で総延床面積が約1万6,000㎡の先進的物流施設「GLP 八尾Ⅱ」の建設に着手した。本施設は、大阪に本社を構える企業の一棟全体での専用施設としての利用が決定しており、現在利用している物流施設を本施設に集約し、オペレーションの一層の効率化を図る。竣工は2023年4月となる予定だ。
 本施設は、荷物用エレベーターと垂直搬送機を複数設置し、縦搬送能力を高めるほか、大型シーリングファンや高断熱素材の採用により、就労環境の快適性向上を図る。エントランスホールやエレベーターホールには、企業が販売する商品などを展示するショーウィンドウを設置する予定だ。本施設建設は八尾市内の区画整理事業地内で行われており、市との協力のもと、隣接道路の安全性を確保するための照明灯を設置する。BCP対策としては、耐震性能の高いブレース材を採用し地震に対する安全性を確保するほか、浸水や液状化が発生しない地盤への対策を講じ、高い事業継続性を確保する。
 本施設は、東大阪・八尾エリアでは希少な賃貸型先進的物流施設。大阪外環状線に隣接し、近畿自動車道「八尾IC」より約5km、西名阪自動車道「藤井寺IC」、第二阪奈道路「水走IC」からそれぞれ約6.5kmと、大阪市内だけでなく奈良や和歌山などの南近畿地域までアクセスが可能で物流施設として優れた立地にある。近鉄大阪線「高安駅」、近鉄信貴線「信貴山口駅」「服部川駅」からは徒歩圏内で通勤も便利で、住宅地に隣接するため、雇用確保の面からも好立地だという。

※「GLP 八尾Ⅱ」の施設概要
所在地:大阪府八尾市郡川1丁目
敷地面積:7,700㎡
延床面積:1万6,000㎡
構 造:地上4階建、耐震S造
着工:2022年5月
竣工:2023年4月
認証取得:CASBEE(新築)認証、ZEB認証(予定)

■大和ハウス工業(株)<5月9日>⇒東海地区最大の免震マルチテナント型物流施設「(仮称)DPL小牧」を着工

 大和ハウス工業(株)は2022年5月9日、愛知県小牧市においてマルチテナント型物流施設「(仮称)DPL小牧」を着工した。
東海地域では、製造業やEC関連の物流量増加を背景に、物流施設の需要が堅調に推移しており、マルチテナント型物流施設の新規供給数も増加傾向にある。中でも愛知県は関東、関西、北陸地域を結ぶ長距離輸送の中継物流拠点としての役割に加え、東海・北陸地域に分散する物流施設を集約する拠点としても、今後も根強い需要が見込まれるという。
 小牧市については、名古屋市中心部に通じる名古屋高速道路のほか、東名高速道路と中央自動車道が結節する「小牧JCT」があり、名神高速道路と東海北陸自動車道がつながる「一宮JCT」にも近接するなど、交通の要衝として物流施設開発ニーズが高いとしている。
 本施設は、免震システムを採用するマルチテナント型物流施設として東海地区最大。特長としては、①交通アクセスに優れた立地、②BCP対策・災害発生時の早期復旧を可能とする免震システムを導入、③最大25テナントが入居でき、テナント企業のニーズに対応可能、④テナント企業の従業員の働き方改革支援――の4点が挙げられる。
 ①については、名古屋高速11号小牧線「堀の内出入口」から約2km、「豊山南出入口」から約3kmに位置する。物流適地の一つである神奈川県厚木市から約300km、大阪府大阪市から約180kmの距離にあり、関東・関西地域間の輸送における中継物流拠点としても機能する。また、東海・北陸地域にも3時間30分以内に輸配送でき、名古屋市の外周部を通る名古屋環状2号線へ車で約20分と近接している。
 ②については、BCP対策として免震システム導入により、地震発生時の揺れの軽減が可能で、上層階の荷崩れを防ぐなど、荷物や設備のダメージを最小限に抑え、短時間で事業の再開が可能だ。
 ③については、地上5階建て、延床面積19万2,367.98㎡(5万8,191.31坪)の施設内に最大25社のテナント企業が入居可能。1区画の賃貸倉庫面積は約4,970㎡(事務所含めた1区画あたりの最小は約5,170㎡)~で、小規模の物流事業を検討されているテナント企業のニーズにも対応できるという。また、本施設はEC事業者や近隣の工業団地の製造業者、小売業者などの入居を想定したマルチテナント型物流施設であるため、自社専用のBTS型物流施設に比べ、事業開始までの期間短縮が可能。物流ニーズの多様化により、急速に変化する事業環境の中でスピーディに事業を展開することができるとしている。
 ④については、本施設で働く従業員の仕事と子育ての両立のため、施設内に保育所を設置する予定。テナント企業の従業員を対象に、最大36名の子どもの受け入れが可能だ。また、カフェテリアや無人コンビニエンスストア、休憩スペースを設け、テナント企業の労働環境整備を支援する。

※「(仮称)DPL小牧」の施設概要
所在地:愛知県小牧市下小針中島2-144
敷地面積:8万5,716.64㎡(2万5,929.28坪)
延床面積:19万2,367.98㎡(5万8,191.31坪)
賃貸面積:16万3,861.24㎡(4万9,568.02坪)
構造・規模:1~4階 鉄筋コンクリート造(柱)・鉄骨造(梁)、5階 鉄骨造 5階建て
着工日:2022年5月9日
竣工予定日:2023年1月13日
稼働予定日:2023年1月14日
総事業費:約400億円

■阪急不動産(株)、(株)シーアールイー<5月9日>⇒ベトナム北部のVSIPハイズオン工業団地内の物流倉庫「セムコープ ロジスティクスパーク(ハイズオン)」が竣工

 阪急阪神不動産(株)と(株)シーアールイーは、かねてからベトナム北部のVSIPハイズオン工業団地内で開発・建設を進めてきた物流倉庫「セムコープ ロジスティクスパーク(ハイズオン)」が4月24日付で竣工したと発表した。
 両社は、シンガポールのSembcorp Development Ltd.(セムコープ デベロップメント社)と共同でSembcorp Infra Services Pte. Ltd.(セムコープ インフラ サービス社)に出資し、ベトナム北部で物流倉庫の開発・運営に取り組んでいる。本施設竣工により、セムコープ インフラ サービス社を通じて運営する物流倉庫は、VSIPハイフォン複合都市・工業団地内の3棟に次いで4棟目となり、総賃貸面積は約5万6,000㎡(約17,000坪)になった。
 VSIPハイズオン工業団地は、ベトナム・シンガポール両政府の支援のもとで開発が進められており、設備等のハード面が充実しており、質の高いカスタマーサービス等の提供で評価が高い。地理的にも首都ハノイ市と北部最大の港湾都市ハイフォン市を結ぶ主要幹線道路沿いに位置し、両都市へのアクセスに優れることから、広域物流拠点として高い優位性を持つ。
 本施設は、庫内有効高さ9m以上、床荷重2.0t/㎡、1区画あたり電力容量200KVAなど、汎用性の高い仕様。1区画約2,200㎡で、最大6テナントによる分割使用が可能だ。トラックバースには、倉庫の搬出入口の床面とトラックの荷台との間に生じる段差を解消するドックレベラーを設置。全館LED照明を採用し、ベトナム・グリーン・ビルディング協会の環境性能評価システム「LOTUS」の認証も取得するなど、環境問題にも配慮している。セキュリティー対策として敷地内にCCTVカメラも設置している。

※「セムコープ ロジスティクスパーク(ハイズオン)」の施設概要
敷地面積:約2万8,200㎡(約8,500坪)
建物構造:地上1階建
賃貸面積:約1万3,200㎡(約4,000坪)
着工:2021年9月10日
竣工:2022年4月24日

■山九(株)<5月9日>⇒大阪府高石市に危険物倉庫 8 棟を建設  

 山九(株)は大阪府高石市に危険物倉庫8棟を建設し、「山九関西ケミカルセンター(仮称)」として2023年4月に開設予定であると発表した。
 本倉庫は、消防法危険物第1類、2類、4類、5類、毒劇物と多様な貨物に対応可でき、そのうち4棟は温度管理品にも対応可能。また、大型庇を設置することで雨天時にも効率的なオペレーションが行えるものとする。
同社では、化学品メーカーの旺盛な需要に対応するとともに、医薬品や電子部品材料、リチウムイオン電池などをターゲットに本倉庫利用の受注を進める。また、阪神港からの良好なアクセスを活かした、輸出入貨物のストックポイントとしての活用も提案する予定だ。
 同社は現在、鹿島、千葉、四日市、周南、北九州、大分の6か所で自社施設(総延床面積約1万2,000㎡)を運営し、危険物第4類を中心とした取り扱いを行っているという。今年度は新たに姫路で1棟(1,000㎡)が稼働する予定で、下期には北九州にも1棟(1,000㎡)の危険物倉庫開設が予定されている。既存施設はフル稼働しており、同社としては、中長期的に危険物の保管需要が高まるとの判断から、新規危険物倉庫開設を決めており、今後も最適な物流サービスの拡充に努める方針だ。

※「山九関西ケミカルセンター(仮称)」の施設概要
所在地:大阪府高石市高砂 2-1
開設日:2023年4月(予定)
敷地面積:約2万7,248㎡
倉庫面積:約1,000㎡/棟×8棟
対応危険物:消防法第1類、2類、4類、5類
設備:温度管理倉庫4棟 
温度帯:2℃~25℃、定温機能

■NIPPON EXPRESSホールディングス(株)<5月9日>⇒グループのNXアメリカ(株)がテキサス州サンアントニオ市に新倉庫を開設、4月20日から業務を開始

 NIPPON EXPRESSホールディングス(株)のグループ会社、NXアメリカ(株)は、テキサス州、サンアントニオ市内に新倉庫「サンアントニオクロスドックセンター」を開設し、4月20日から業務を開始したと発表した。
近年、米国西海岸におけるコンテナ船の混雑等が深刻化しているほか、半導体不足による生産混乱等により在庫管理や、生産ラインにも影響が生じる状況となっている。本倉庫は、こうした状況の改善のため、顧客の生産ライン計画に合わせてジャストインタイムで納入可能な倉庫としてNXアメリカが新設したもの。生産ラインに同期した入出庫管理による工場在庫の適正化実現に加え、工場内にフリースペースが生じたことで顧客の増産計画にも寄与する。導入したフォークリフトは全車電動で、庫内照明も完全LED仕様とするなど、環境負荷低減や作業員の安全性に配慮した施設となっている。

※NXアメリカ(株) 「サンアントニオクロスドックセンター」の施設概要
所在地:4810,Eisenhauer,Suite240 San Antonio, TX 78218 USA
倉庫面積:1万8,300㎡
営業開始日:2022年4月20日
主要取扱品目:自動車関連部品
業務内容:保管配送、検品・仕分・包装・輸出入手配

■(株)福岡運輸ホールディングス<5月9日>⇒福岡運輸(株)「大阪茨木配送センター」が竣工、関西4か所目でグループ最大の冷凍冷蔵倉庫
 
 (株)福岡運輸ホールディングスは4月30日、福岡運輸(株)「大阪茨木配送センター」が竣工したと発表した。
本施設は、同社冷凍冷蔵倉庫としてはグループ最大規模で、関西では兵庫県鳴尾浜、尼崎、西宮についで4か所目の冷蔵庫。CO2冷凍機を初採用したほか、倉庫屋上全面には太陽光パネルを設置するなど、環境に配慮した冷蔵倉庫となっている。外気流入を防ぐため、自社開発した接車バースを導入。温度管理を徹底し、従来以上の高品質物流サービスを提供していく。
 同社はこれまで関西湾岸エリアを中心に拠点を整備してきたが、本施設はTCとDCの機能を併せ持った同社初の内陸型施設。新名神高速道路の「茨木手提寺IC」より約2kmの距離に位置し、アクセスにも優れる。
 なお、同社では、本施設開設に伴い、「南港物流センター」は閉鎖するとしている。

※福岡運輸(株)「大阪茨木配送センター」の施設概要
所在地:大阪府茨木市彩都はなだ2-1-3
敷地面積:2万4,340㎡
延床面積:1万4,280㎡
有効トン数:F庫 6,550t、FC庫 9,901t、C庫 1万6,068t
温度帯:-25℃~+5℃
バース数:32バース
構造:鉄骨造3階建

■センコー(株)<5月10日>⇒東京湾岸エリアで物流拠点拡大、葛西第2PDセンターの開所式を開催

センコー(株)は、東京・江戸川区の「ヒューリックロジスティクス葛西」内に設置した「葛西第2PDセンター」を開設した。
 本施設は、ヒューリック(株)が自社開発の物流施設第1号として竣工し、センコーが一棟を賃借して開設したもの。首都高速道路「葛西出入口」へ約0.7kmと至近に位置し、都心部をはじめ東京港および羽田空港へアクセスしやすい。江戸川区は都内のベットタウンで人口が多いことから、安定した労働力の確保が可能。共用施設のカフェテリアやエントランスラウンジが24時間利用可能なこともあり、働きやすい環境が整えられている。また、江戸川区の地域防災拠点に指定された水害リスクの少ない土地に立地しており、全館LED照明や 太陽光発電設備を備えた環境面にも配慮した施設となっている。
 現在、センコーが東京都内に保有している「葛西PDセンター」(東京都江戸川区)と「平和島PDセンター」(東京都大田区) は常に満床状態が続いており、今回、本施設の開設したことで約2万㎡の増床が可能になる。また、千葉湾岸エリアに保有する「舞浜PDセンター」(千葉県浦安市)、「市川塩浜営業所」(千葉県市川市)と連携し、物量波動に合わせた人材の応受援体制を整え、効率的な物流センター運営を図りながら、旺盛な顧客ニーズに対応していく方針だ。

※「葛西第2PDセンター」の施設概要
所在地:東京都江戸川区臨海町3-6-5ヒューリックロジスティクス葛西
建物構造:鉄骨造 地上5階建
敷地面積:1万9,521㎡
延床面積:1万9,923㎡
倉庫面積:1万9,510㎡
設備:バース10台分、ドックレベラー2基、太陽光パネル
貸主:ヒューリック(株)

■プロロジス<5月11日>⇒宮城県・岩沼臨空工業団地内のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク岩沼」が竣工、面積ベースで約80%が賃貸契約締結済み

 プロロジスは、スポンサーを務める「日本プロロジスリート投資法人」のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク岩沼」が竣工したと発表した。
本施設敷地には、2008年10月竣工のマルチテナント型施設「プロロジスパーク岩沼1」があったが、2020年4月の火災で焼失しており、改めて「プロロジスパーク岩沼」として再開発した。本施設は、すでにプラスロジスティクス(株)のほか、製造装置メーカーの入居が決定しており、面積ベースで約80%が賃貸契約締結済みとなっている。
 本施設は、仙台空港から至近の岩沼臨空工業団地内に立地している。同団地は仙台空港および仙台空港駅から約2km、仙台市中心部から約15km、仙台港から約18kmに位置しているほか、仙台東部道路「仙台空港IC」および「岩沼IC」から車で数分の距離にあり、陸・海・空全てのアクセスに優れており、宮城県内はもちろん、東北地方全体に対する戦略的物流拠点としての利用が見込まれている。
本施設は、約4万5,700㎡の敷地に建設された地上2階建のマルチテナント型物流施設で、延床面積約5万1,000㎡に達する。以前の同社施設には設置されていなかったスロープを設けており、2階への45ftセミトレーラーおよび21mフルトレーラーの直接アクセスが可能。東北エリアでは希少なワンフロアオペレーションが可能で、効率的な物流オペレーションをサポートするものとなっている。トラックバースや荷捌きスペースも十分に確保。旧施設以上に機能を拡充し、入居企業の物流作業・搬出入の効率向上に寄与する。
 賃貸可能な最小区画は約1,700坪~で、最大6社の入居が可能。1階は、食品系企業からニーズの高い両面バースを採用し、東北エリア全域への配送拠点として食品・消費財などの物流需要にも対応する。2階は、有効天井高6.5mを確保しており、パレット4段の設置が可能。日用雑貨などの効率的な保管に対応する。
敷地内には、化粧品やアルコール類の保管も可能な小型倉庫も併設しており、様々な業種・用途の物流ニーズに対応可能。建物外周には大型車両が走行可能な車路を整備したほか、トラックの待機スペースも十分に確保したという。また、施設従業員のため250台の乗用車用駐車場確保し、利便性の高い職場環境を整えた。
防災対策消防ホースの水圧を利用して外部から開錠可能なシャッターを採用するなど、所轄消防署とも協議し、消火活動に有効な対策を実施した。津波や水害による浸水対策として建物レベルも1.5m高く設定。その他に、緊急地震速報システムや、衛星電話、72時間程度の電源を確保する非常用発電機を実装すると同時に、断水対策も施した。
 環境負荷軽減への取り組みとして、通常のLED照明比で電力使用量を半減できる高天井用センサー付きインテリジェントLED照明(プロロジス共同開発)を採用しており、施設屋根面には約3.8MWの太陽光発電用パネルを設置する予定だ。
 なお、本施設の立地する岩沼市は、県、国と連携し、防潮堤、河川防堤、かさ上げ道路、防災公園の整備など多重防御による津波対策を行っており、東日本大震災と同程度の津波が起きても市内の安全を確保できることがシミュレーションによって確認されているという。

※「プロロジスパーク岩沼」の施設概要
開発地:宮城県岩沼市空港南3-2-35
敷地面積:4万5,704.77㎡(1万3,825.69坪)
延床面積:5万1,120.64㎡ 1万5,463.93坪)
構造:地上2階建、鉄骨造
着工:2021年3月
竣工:2022年4月

■大和物流(株)<5月11日>⇒千葉県浦安市に「浦安物流センターⅢ」を開設、500m圏内の3拠点連携で安定運営見込む

 大和物流(株)は、千葉県浦安市内に「浦安物流センターⅢ」を開設したと発表した。
同社は、同市内で「浦安物流センターⅠ」と「浦安物流センターⅡ」を運営してきたが、さらなる物流ニーズの増加に対応するため、同市内で3拠点目となる本施設を開設した。延床面積は5,110.21㎡(約1,545.87坪)で、同市内3拠点合計の総延床面積は2万2,883.70㎡(約6,922.32坪)に達している。本施設と「浦安物流センターⅠ」、「浦安物流センターⅡ」は500m圏内にあるため、3拠点連携により、繁閑による在庫量の増減への対応や、車両や人員の連携による安定的な施設運営が見込める。
本施設は、東京都心から約25kmの距離にあり、首都圏広域への輸配送拠点として活用可能。東京港や羽田空港、成田空港などの主要物流インフラへのアクセスにも優れており、国際輸送にも対応できる。

※「浦安物流センターⅢ」の施設概要
所在地:千葉県浦安市千鳥15-23(千葉港運倉庫株式会社「浦安第2倉庫」内)
運用面積:5,110.21㎡(約1,545.87坪)※貨物用エレベーター部分含む、事務所部分除く
構造:鉄骨造地上4階建、低床式
床荷重:1階:4.0t/㎡、2~4階:2.0t/㎡
搬送設備:貨物用エレベーター1基(5.0t)
開設:2022年5月1日

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