物流施設 投資関連情報2022版<4.14~4.20>

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■小田急線不動産(株)<4月14日>
⇒愛知県で2棟目の物流施設開発へ、愛知県岡崎市で用地取得


 小田急不動産(株)は、物流施設の開発用地を愛知県岡崎市で取得した。同施設は同社が開発する物流施設の第5弾で、愛知県での開発は一宮市の物件に続き2棟目となる。
 同用地は、東名高速道路の「岡崎IC」至近の好立地で、中部エリアの広域配送拠点として自動車関連、消費財等の需要も高い愛知県三河エリア。同エリアでは貴重な用途指定(工業地域)されている土地で、物流施設の開発用地として高いポテンシャルがあるとしている。同社は、今夏から物流施設の開発に着手する予定。

※本件物流施設開発用地の概要
所在地:愛知県岡崎市大平町字小欠21-1
用途:工業地域
建ぺい率・容積率:60%・200%
敷地面積:1万2,022.17㎡(約 3,636.70 坪)※登記記録記載面積

■霞ヶ関キャピタル(株)<4月14日>
⇒「LOGI FLAG COLD 横浜港北Ⅰ」を着工、自然冷媒の冷凍冷蔵庫も設置


 霞ヶ関キャピタル(株)は、JR西日本不動産開発(株)、JR西日本プロパティーズ(株)から プロジェクトマネジメント業務を受託している「LOGI FLAG COLD 横浜港北Ⅰ」の建設を2022年4月15日に開始したと発表した。
 本施設は、東京都心から約25km圏内、横浜市中心部まで約10km圏内に位置し、東名高速道路「横浜青葉IC」から約3.0km、第三京浜道路「港北IC」から約4.7kmと物流施設として高い交通利便性を有している。さらに、再開発の進む横浜市営地下鉄グリーンライン「川和町駅」から徒歩 10分と近く、産業集積地や人口集積地も至近にあることなどから、配送や雇用においても物流施設としてのポテンシャルが高い。
本施設は、環境に配慮した自然冷媒による冷凍冷蔵設備を貸主側で設置した賃貸型冷凍冷蔵倉庫で、近年市場拡大が続く冷凍食品にも対応可能。幅広いテナント事業者のニーズに対応するため、一部フロアでは+5℃~-25℃の範囲で温度調節がチルド・フローズン対応冷凍冷蔵設備を導入している。

※「LOGI FLAG COLD 横浜港北Ⅰ」の施設概要
所在地:神奈川県横浜市都筑区川和町280
敷地面積:5,681.12 ㎡(1,718.53 坪) ※建築対象敷地面積
延床面積:1万1,499.08㎡(3,478.47坪)
竣工予定:2023年5月末
建物構造 鉄骨造:地上5階(倉庫部分4層)
入居テナント:未定

■ナイス(株)<4月14日>
⇒首都圏に最適な在庫・物流体制を整備、埼玉県入間郡の「関東物流センター」第2期工事に着手


 ナイス(株)は、埼玉県入間郡越生町の大型物流拠点「関東物流センター」第2期工事に着手した。
同センターは、全国の物流体制の再構築及び強化に向けた同社の取り組みの一環として、首都圏では2019年3月期に、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の開通に伴い、大幅に利便性が向上した郊外部を有効活用するために開設されたもの。同社では、木材の積極利用に向けて建築資材事業における木材流通サプライチェーンの活用するため、同センターを重要な拠点と位置付けており、第2期工事では、首都圏における市場競争力の強化及び収益力の改善を目指し、新たに倉庫他を新設する。これにより、首都圏全体を見据えた商品の保管を集約化し、最適な在庫体制を整備するほか、ストックヤード機能や木材商品のアッセンブル機能などを新たに付加することで、サービス向上を図る。
 同社は引き続き、首都圏の物流拠点について、ストックヤード機能を担う大型拠点や現場配送機能を担う都市型拠点など、各地の立地特性を生かせる役割や機能を考慮し、取引先に対するサービス品質の向上に加え、効率的な物流網の再構築を図ることで、持続的な成長とさらなる企業価値の向上を実現するとしている。

※「関東物流センター」の施設概要
所在地:埼玉県入間郡越生町大谷352番地
敷地面積:4万1,347.12㎡(約1万2,500坪)
〇第1期工事(既存建物)
構造:鉄骨造 平屋建て
建築面積:4,318.53㎡
工事期間:2018年8月~2019年1月
〇第2期工事の概要
構造:鉄骨造 平屋建て(2棟)
建築面積:2,789.44㎡、3,400.59㎡
工事期間:2022年4月~2022年10月(予定)

■オリックス不動産(株)<4月20日>
⇒新名神「箕面とどろみIC」近接のマルチテナント型物流施設が完成、100%再エネ由来の電力を入居テナントへ供給


 オリックス不動産(株)は、大阪府箕面市の大型物流施設「箕面ロジスティクスセンター」が完成したと発表した。
 本施設は、新名神高速道路「箕面とどろみIC」から約2.2km、大阪市中心部から25km圏内に位置する。現在工事中の新名神高速道路「高槻IC~八幡京田辺JCT」および「城陽JCT~大津JCT」間の全線開通により、名古屋~神戸間のスムーズな配送が可能となり、今後さらなる交通アクセスの利便性向上が期待されている。また、周辺はニュータウンが形成されるなど、人口増加により雇用確保にも適するエリアだという。
 建物は延床面積6万4,464.95㎡(約1万9,500.64坪)の規模で、最小区画約2,300坪から、最大5テナントの入居が可能。1-2階はスロープを採用し、最大60台(10t、一部4t車)が同時接車できるバースを備えている。荷物用エレベーターと垂直搬送機も各6基実装し、効率的な保管と運用が可能だ。
 施設内には、従業員が昼食や休憩などに利用できる「カフェテリア」を設置。カウンターやソファ席に加えて屋外テラスを設けるなど、用途や人数に合わせた利用が可能となっている。エントランスなどの共用部も白と木目調で明るく落ち着いた空間を実現しており、4階には空調設備を実装するなど、働きやすい環境を整えている。
 敷地内には、電気自動車(EV)充電スタンドを8基設置したほか、100%再生可能エネルギー由来の電気を、テナント区画含めた施設全体に供給する。施設の屋根には、第三者所有モデル(PPAモデル)で1,778.22kWの太陽光発電システムを設置し、発電した電力を施設内で自家消費する。太陽光発電システムの設置は、2022年6月に工事に着手する予定だ。夜間や天候の影響により電力が不足する場合も、オリックス(株)より非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給することで、施設内で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来の電力で賄える仕組みだ。入居テナント事業者には100%再生可能エネルギー由来の電力の環境価値を譲渡し、余剰電力は、FIT制度を用いて売電するとしている。
 同社は東名阪を中心に44物件の開発投資実績が有しており、今後も進化するサプライチェーン戦略や、環境に配慮した物流施設の開発を目指す。

※「箕面ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:大阪府箕面市森町西3-2-60
敷地面積:2万8,182.83㎡(約8,525.30坪)
延床面積:6万4,464.95㎡(約1万9,500.64坪)
規模・構造:地上4階建(地上1階・2階バース)、鉄骨造
その他:床荷重1.5t/㎡、梁下有効高5.5m、一般駐車場124台(うち機械式26台)、
全館LED完備、非常用発電機完備、空調実装(4階)、
太陽光発電設備実装(2022年6月設置工事着手予定)、
電気自動車(EV)充電スタンド:8基設置
着工:2020年10月1日
竣工:2022年3月29日

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