物流施設 投資関連情報2021版<12.2~12.8>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■霞ヶ関キャピタル(株)<12月3日>
⇒物流施設開発用地3件の売却を決議

霞ヶ関キャピタル(株)は、12月3日開催の取締役会で物流施設開発用地3件の売却を決議したと発表した。
同社が売却を決めたのは、京都府京都市(約1万1,500㎡)、神奈川県厚木市(約7,300㎡)、埼玉県加須市(約9,100㎡)の物流施設開発用地。2022年2月に決済する予定。

■日本GLP(株)<12月6日>
⇒埼玉県上尾市で「GLP 上尾」を開発、入居企業・就労者・地域住民にウェルネスをもたらす施設を目指す

日本GLP(株)は、埼玉県上尾市で総延床面積約10万5,000㎡の先進的物流施設「GLP 上尾」を開発すると発表した。「GLP 上尾」は、総額は約230億円を投じ、横浜ゴム(株)上尾配送センターの跡地に建設するもので、2022年9月に着工、2024年2月に竣工する予定。
「GLP 上尾」は、大型マルチテナント型の先進的物流施設。入居対象の企業としては、DC型(メーカー、中小3PLなど)や通販EC(EC、医薬品・医療機器、マスターリース会社など)、そしてTC型(配送・運送会社、小売り・卸など)が想定されており、幅広い業種のニーズに対応する仕様、設計プランを提供するとしている。
「GLP 上尾」は“Co,Well-Being”を開発コンセプトとしており、同社では、入居企業のみならず就労者、地域住民にウェルネスをもたらすことができる施設の開発を目指す。雇用の確保・維持に加え、施設の内外装にバイオフィリックデザインの考えを取り込むことで就労者の心身の健康及びパフォーマンスを向上させる環境を整備し、入居企業の事業成長に貢献する。地域住民に対しては雇用機会提供のほか、敷地内の緑地を一部開放することで健康的な生活をサポートする。
同施設は、3つのフロアコンセプトから成り、①圏央道沿いの在庫拠点ニーズ(4~5階)、②ECや流通加工ニーズ(2~3階)、③ラストワンマイルの拠点ニーズ(1階)にそれぞれ対応可能なハイブリッド型施設として開発する。両面バースの設置や、4~-5階は垂直搬送機の増設によって縦搬送能力を高め、5階は床荷重を2t/㎡、有効天井高については一部7.25mとすることで物流オペレーションの効率を高める。また、施設全体に取り込んだバイオフィリックデザインの考えにより、働く環境の快適性を確保しながら、就労者の生産性向上も達成する意向だ。
BCPの面については、液状化・洪水・地震のいずれにおいても災害発生リスクが極めて低い用地であり、物流オペレーションおよび人々の生活を止めない施設としての活用が期待できる。一部開放緑地スペースのパークエリアには、防災機能を併せ持つベンチ(災害時にかまどとして使用可能)を設置するなど、地域住民の安心につながる設備を整える。
同施設は、圏央道「桶川加納IC」より約7.5km、東北自動車道「岩槻IC」から約10.5km、そして首都高「与野IC」より約11.0kmの場所に位置し、関東一円から東北エリアまでを網羅できる。徒歩圏内には、JR高崎線「上尾駅」があり、路線バスの運行も豊富なことに加え、施設周辺には住宅地そして大規模商業施設が複数あることから地域住民が集まりやすく、雇用確保の点からも優位性があるという。

※「GLP 上尾」の施設概要
所在地:埼玉県上尾市愛宕三丁目1-22
敷地面積:約4万6,000㎡
延床面積:約10万5,000㎡
構造:地上5階建て、免震PC造
着工:2022年9月(予定)
竣工:2024年2月(予定)
認証取得:LEEDゴールド認証(予定)、ZEB Ready認証(予定)

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