物流施設 投資関連情報2021版<10.28~11.03>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■KIC アセット・マネジメント(株)<10月28日>
⇒KIC 越谷ディストリビューションセンター竣工

KICアセット・マネジメント(株)は、埼玉県越谷市で開発を進めてきた物流施設「KIC 越谷ディストリビューションセンター」が10月29日に竣工すると発表した。
同施設は、東京近郊を環状に結ぶ国道16号線内に位置し、東北自動車道「浦和IC」から約6 km、東武スカイツリーライン「大袋駅」から徒歩約10分と良好な交通アクセスに恵まれた物流適地に立地しており、越谷市内の住宅地に近接しているため、雇用確保のうえでも有利な立地にある。(株)新開トランスポートシステムズの物流拠点として 2021年11月1日から稼働する予定だ。

※「KIC越谷ディストリビューションセンター」の計画概要
所在地:埼玉県越谷市大字大里字下371
敷地面積:5,823.02㎡(1,761.46坪)
建物竣工日:2021年10月29日
建物・構造:鉄骨造・地上4階
延床面積:1万1,224.34 ㎡(3,395.36 坪)

■(株)アライプロバンス<10月28日>
⇒第1号開発案件の大型物流施設「アライプロバンス浦安」が竣工

(株)アライプロバンスは、千葉県浦安市港69番の所有地で開発していた同社第1号開発案件の大型物流施設「アライプロバンス浦安」が竣工したと発表した。
同施設は、1階と2回にトラックバースを設置し、1・4階、2・3階と実質的に2階建施設としての利用が可能で、最小区画約7,200㎡(2,200坪)から1棟約3万㎡(9,000坪)と、最大4テナントの分割が可能となっている。各区画に2基、1棟の場合は8基の上下搬送機を設置することにより迅速なオペレーションをサポート。同施設の立地である浦安は、首都高湾岸線「浦安出入」から約3㎞と都心に止まらず、首都圏全域への配送が可能だ。武蔵野線・京葉線「新浦安駅」から路線バスも複数運行し、建物の面前にバス停があり、雇用確保にも優位性がある。

※ 「アライプロバンス浦安」の施設概要
所在地:千葉県浦安市港69番
敷地面積:14,878.49㎡
延床面積:34,567.21㎡
構造:鉄骨造・地上4階建

■(株)ビーイングホールディングス<10月29日>
⇒グループの(株)福井アクティーが運営する新センターが稼働

ビーイングホールディングスは、富山県での業務拡大に伴い、グループの(株)福井アクティーが運営する新センター「富山低温センター」が稼働したと発表した。同センターの所在地は、富山県富山市池多1602-11。新センターを加え、グループの物流拠点数は50拠点となった。

■(有)プラグイン<10月29日>
⇒全国送料無料の楽器ECサイト「chuya-online.com」が埼玉県川越市に物流拠点開設、翌日配送可能エリアの拡大で

「全国どこでも送料無料のWEB楽器店chuya-online.com」を運営している(有)プラグインは11月1日、埼玉県川越市に新たに商品発送拠点を開設する。
商品発送拠点は従来、本社を構える福岡県北九州市のみだったが、新たに物流拠点を開設することにより、宅配便での翌日配送エリアが拡大し、北海道、沖縄、離島を除くほぼ全国地域への翌日配送が可能になった。同社の特徴でもある楽譜や楽器のアクセサリー類などの発送で使用する「ゆうパケット」などのメール便についても配送日数が大幅に短縮される。
同社はすでに川越商品配送センターからの発送業務のテスト運用を行なっており、1日の出荷件数の約35%を同センターからの発送で賄っているという。今後は1日の総出荷件数の約80%が同センターからの発送になる見込みだ。
同社クオリティコントロール部門による検品が必要なエレキギターをはじめ一部商品については引き続き北九州市本社倉庫からの出荷となるが、川越商品配送センターの新設により、在庫のある取扱商品の約75%が全国ほぼ全ての地域で翌日配送可能となる体制を目指すという。
同社では、川越商品配送センター運用開始に伴い、消費者への配送日数の短縮だけでなく、昨今の各物流会社の運賃の値上がりによる物流コスト増への対応や、新型コロナウイルス感染拡大によって発生したECシフトによる今後の物流伸⻑にも対応可能な出荷体制を整える方針。同センター開設以前に比べ200%アップの出荷件数にも対応可能な体制を整えるとしている。

■大和ハウス工業(株)<10月29日>
⇒大型マルチテナント型物流施設「DPL浦和美園」が竣工、さいたま市最大の大型物流施設

大和ハウス工業(株)は、2020年3月から埼玉県さいたま市緑区で建設を進めていた、市内最大の大型マルチテナント型物流施設「DPL浦和美園」(地上5階建て、延床面積91,726.17㎡)が2021年10月29日付で竣工したと発表した。同施設全区画がすでに賃貸借契約済みで、11月1日から稼働する予定だ。
同施設は、「埼玉スタジアム2002」の真向かいで、東北自動車道「浦和IC」から約3km、東北自動車道と東京外環自動車道、首都高速道路川口線を接続する「川口JC」からも約6kmと近接しており、都心だけではなく、東日本全域にアクセスできる位置に立地している。カフェテリアや24時間営業の無人コンビニエンスストア、休憩スペースを配置するとともに、免震システムや非常用自家発電機を設置するなど、BCPにも対応した防災配慮設計が施されている。また、物流施設の運営効率を高めることができるトラックの入場予約システムと、施設内の作業効率を上げることができるオンラインチェックシステムを導入している。

※「DPL浦和美園」の概要
所在地:埼玉県さいたま市緑区美園1丁目14番
敷地面積:3万7,170.04㎡(11,243.94坪)
建築面積:1万8,941.02㎡(5,729.65坪)
延床面積:9万1,726.17㎡(27,747.16坪)
賃貸面積:6万7,402.83㎡(20,389.36坪)
構造・規模:PCa・PC造、免震構造・地上5階建、高さ35.4 m、幅173.5m、奥行き97.5m
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工:2020年3月1日
竣工:2021年10月29日
入居:2021年11月1日

■(株)オカムラ<11月1日>
⇒関西エリアの新物流拠点「大阪物流センター」が12月に稼働、CO2排出量を100%削減

(株)オカムラは、関西エリアの物流拠点を移転集約し、日鉄興和不動産(株)が展開する物流施設「LOGIFRONT(ロジフロント)」シリーズの専用物流(BTS型)施設「LOGIFRONT 尼崎Ⅳ」に新物流拠点として「大阪物流センター」を設置し、2021年12月から本稼働すると発表した。
オカムラグループでは、2050年のCO2排出実質ゼロを目指すとしており、2030年度のCO2排出量削減目標を2020年度比50%に設定している。「LOGIFRONT 尼崎Ⅳ」では、日鉄興和不動産(株)が太陽光発電事業者と連携し、自家消費型太陽光発電設備を導入。太陽光で発電した電力と合わせて、再エネ電力(トラッキング付きFIT非化石証書の活用)を使用することができる「100%CO2フリー電力供給」の実現により、CO2排出量を100%削減する(年間CO2排出削減量:約150t)。

※「LOGIFRONT 尼崎Ⅳ」の概要
所在地:兵庫県尼崎市東海岸町27-1
敷地面積:2万5,802.61㎡(7,805坪)
延床面積:2万9,435.74㎡(8,904坪)
建物:鉄骨造2階建

■ラオックスグループ<11月2日>
⇒山東省済南市で保税倉庫を運営開始、日本企業の中国展開を物流面で支援

ラオックス(株)のグループ会社であるギフト物流大手のラオックス・ロジスティクス(株)は、中国山東省済南市で保税倉庫「LAOX済南保税ロジスティクスセンター」の運営を開始したことを発表した。中国の年間最大ネット通販セールデー「独身の日」(11月11日)に備え、2021年10月30日よりグループ向けに物流事業を開始し、今後、日本国内外の企業向けに保税倉庫の手配や各種通関業務サービスを提供する。これにより、日本をはじめとしてその他Asean等の海外から中国大陸における一般貿易および越境ECの物流網をシームレスに構築し、日本企業の中国進出や中国全土への展開を支援する方針。なお、ラオックスグループとして保税倉庫の運営は今回が初めて。
ラオックス・ロジスティクスは、日本国内の物流サービスに加えて、新たに中国本土における物流サービスを組み合わせることで、顧客の利便性向上を図る。内陸部に位置する済南市は中国大陸への中継拠点基地の役割を担い、沿岸部の物流拠点と比較してコスト面や内陸部への配送スピードの面でメリットを提供することが可能になるとの考えだ。日本の顧客に安心感を提供するため、中国物流に精通する日本人責任者を派遣し、日本語での顧客対応も行う。日本のBtoB、BtoCの倉庫管理で培った日本式のきめ細やかな倉庫運営を中国でも導入し、高品質な商品保管と緻密な倉庫運用を実現するとしている。

さらに、中国事業会社であるラオックス済南をはじめとするグループ企業が展開する各種サービスを組み合わせることで、物流だけでなく中国における実店舗およびEC運営のノウハウ、商品PR、販路拡大等、現地リテールビジネスを包括的に支援し、中国でのビジネスを経験したことがない企業や強化したい企業に対して、消費者理解から戦略策定、販売支援まで一気通貫でサポートする計画だ。

※保税倉庫「LAOX済南保税ロジスティクスセンター」の概要
保税区:済南章錦総合保税区内
所在地:山東省済南市歴城区港興一路と港源三路交差点路東300メートル北
倉庫面積:約8,400㎡(一般貿易エリア 約4,200㎡、越境ECエリア 約4,200㎡)
稼働開始日:2021年10月30日

■ESR(株)<11月2日>
⇒「ESR 加須ディストリビューションセンター2」の開発を決定

ESR(株)は、埼玉県加須市に「ESR 加須ディストリビューションセンター2」を開発することを発表した。
同施設は、敷地⾯積4万9,587㎡(1万5,000坪)、延床⾯積10万5,315㎡(3万1,857坪)、4 階建のマルチテナント型物流施設。2022年3⽉着⼯、2023年5⽉竣⼯の予定で、総投資額は約210 億円となっている。全国で32件⽬、埼⽟県内では 6 件⽬のプロジェクトで、2017年1⽉に竣⼯した「レッドウッド加須ディストリビューションセンター」からは約 6kmの距離にある。
同施設は、東北⾃動⾞道「加須 IC」より約 2.5km、圏央道と連結する「久喜⽩岡 JCT」より約 13kmと⾼速道路へのアクセスが良好で、埼⽟県内はもとより1 都5県の⾸都圏全域および東北地⽅への輸配送に対応可能な広域配送拠点として強みを有している。ワーカーの主な通勤⼿段は⾃家⽤⾞であるとの想定から、⼈材確保の施策として265台以上の駐車場を用意する。東武鉄道伊勢崎線「加須駅」まで5.6kmの距離にあり、加須駅を経由するコミュニティバスの最寄り停留所からも850m(徒歩約10分)と、公共交通機関での通勤も可能。当エリアは⼈⼝密集地にも近く、⼊居企業様の雇⽤の観点からも有利な⽴地となっている。
建物は4階建ての耐震構造で、スロープで3階まで直接アクセスすることができ、1階は建物両⾯に、3階は中央⾞路を挟んで両側にトラックバースを配置。トラックバースには最⼤108台の⼤型⾞の接⾞が可能だ。また、敷地内に⼤型⾞の待機スペースを⼗分に確保することで、安全性に配慮した効率的な⼊出庫オペレーションを実現するとしている。
倉庫部分は、1階-2階、3階-4階のメゾネット仕様で、荷物⽤エレベーターと垂直搬送機により高い縦搬送能⼒を備えた設計になっている。床荷重は1階と2階は2.0t/㎡、3階と4階は1.5 t/㎡、梁下有効⾼は1階と2階は6.5m、3階は5.5m、4階は6.0mを確保し、柱ピッチは間⼝11m×奥⾏ 10.5mとするなど、保管効率と汎⽤性の高い設計プランとなっている。最⼩賃貸区画は約 1,500 坪、最⼤ 12 テナントに分割が可能です。
同施設でも同社の基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.(⼈を中⼼に考えたデザイン)」に基づき、館内には3か所のラウンジや、ドライバー休憩室も設けるなど、施設利⽤者が快適に過ごせる同社最新鋭の物流施設とする計画だ。
同社は、国連の持続可能な開発⽬標(SDGs)やESGを重視し、グループ全体で2025年までに達成すべき⽬標を明記した「ESG5か年ロードマップ」を策定し、持続可能な物流施設の開発に積極的に取り組んでいる。同施設でも全館 LED 照明や環境配慮型照明システム、外壁には断熱性能の高いサンドイッチパネル、ヒートポンプ式空調や節⽔器具等の省エネルギーの最新設備機器を導⼊するなど、環境負荷低減に配慮した建築計画により、CASBEE2Aランク評価を取得する予定。さらに、⾃家消費型太陽光発電システムも導⼊する予定だ。BCP(事業継続計画性)対策については、⾮常⽤⾃家発電設備を備え、停電時でも防災センター、荷物⽤エレベーター、電動シャッター、トイレ等が⼀定時間使⽤可能とし、災害機能を維持できるようにするという。また、ESR は施設運営・管理のスペシャリストであるプロパティマネジメントチームを内製化しており、同施設でも⼊居企業とワーカーに安全・安⼼な施設環境を提供する方針だ。

※「ESR 加須ディストリビューションセンター2」の施設概要
所在地:埼⽟県加須市下樋遣川6000-1
敷地⾯積:4万9,587㎡(1万5,000 坪)
着⼯:2022年3⽉1⽇(予定)
構造:4 階建・耐震構造
延床⾯積:10万5,315㎡(3万1,857坪)
竣⼯:2023年5⽉31⽇(予定)

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