物流施設 投資関連情報2021版<11.04~11.10>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■小田急不動産(株)<11月4日>
⇒中部エリアで初の開発事業、物流施設計画第3弾、愛知県一宮市で開発に着手

小田急不動産(株)は、愛知県一宮市の開発用地で、2022年8月に竣工予定の物流施設開発に着手した。同社が愛知県を含む中部エリアで不動産開発に取り組むのは本件が初めて。本物件は、名神高速道路「一宮IC」から約5.8㎞、名古屋高速16号一宮線「一宮中IC」から約2.5㎞の場所に位置し、名古屋市を中核とした消費地への配送拠点や中部エリアの広域配送拠点のほか、関東と関西を繋ぐ中継拠点としても需要の高いエリアで、労働者確保の観点からも優位性が高い。1万3,246㎡の敷地に、延床面積約2万6,967㎡(予定)の4層ボックス型のドライ倉庫施設を計画し、敷地の一部を歩道状空地として開放するほか、トラックバース側には遮音壁を備えるなど、周辺環境にも留意した物件とする予定だ。

※物件概要
所在地:愛知県一宮市貴船町三丁目7番外(地番)
用 途:倉庫業を営む倉庫
規模・構造:鉄骨造4階建
敷地面積:1万3,246.81㎡(4,007.16坪)※実測面積
延床面積:2万6,967.97㎡(8,157.81坪)※予定
耐床荷重:1.5t/㎡
柱スパン:10m×11m
梁下有効天井高:5.5m(倉庫部分)
トラックバース:22台分(高床式)
トラック待機場:8台分
駐車場:普通車用78台分、軽自動車用3台分

■日本GLP(株)<11月4日>
⇒神奈川県相模原市で「GLP ALFALINK 相模原2」を着工、最先端の設備、サービスを集約したマルチテナント型物流施設

日本GLP(株)は、神奈川県相模原市で延床面積約9万㎡の先進的物流施設「GLP ALFALINK 相模原2」の起工式を挙行した。「GLP ALFALINK 相模原2」は、先般竣工した「GLP ALFALINK 相模原1」に続くマルチテナント型の物流施設で、竣工は2023年5月になる予定だ。
「GLP ALFALINK 相模原」は、延床面積約67万3,437㎡、敷地面積約29万4,455㎡と関東最大級の規模を有する大規模多機能型施設として2020年に着工した。現在までに2棟が竣工済みで、「GLP ALFALINK 相模原2」を含む残りの2棟も着工済みとなっており、「GLP ALFALINK 相模原3・4」の入居率はすでに100%に達しているという。
「GLP ALFALINK 相模原2」は当該プロジェクト最後の着工で、「ALFALINK」のコンセプトを組み込み、より多様化するニーズへの対応を目指したものにするという。具体的には、倉庫エリアの防火区画を全てシャッターとし、レイアウトや動線、マテハン設備の導入に対して高いフレキシビリティを確保する。工場用途や冷凍冷蔵に対応できる仕様の区画も備えており、様々な用途と多様な業種の顧客ニーズに対応することが可能。顧客企業の従業員が不在の時にも荷物を格納できる置き配バース(セキュリティを確保したバース区画)を各階に導入し、荷受け・荷待ち時間の短縮で輸送コスト削減を図れるように配慮するとしている。
働く環境としては、「GLP ALFALINK 相模原1」に続き、顔認証による入館システムを導入し、高いセキュリティレベルを確保。カフェやラウンジ、休憩所のほか、「GLP ALFALINK 相模原」全体で利用できる共用棟「リング」へとつながるブリッジを設け、共用棟を活用できるようにするなど、勤務者の快適性の向上や雇用の安定を図るとともに、人々の交流や新たなビジネスの創出を促す。環境面では、太陽光発電を設置のうえ、自家利用を予定しており、再生エネルギーの利用を推進する。BCP対策としては、免震構造を採用したほか、72時間の非常用電源、井水の再利用も可能にするとし、災害の際には地域の方々の避難施設として利用できる体制を整える。
新たな試みとして、倉庫内での実際のオペレーションが見学できるガラス張りのショールームとしての区画も整備する予定。ALFALINKが掲げるコンセプトの1つである「Open Hub(物流をもっとオープンに)」を顧客企業と一体となって体現していく。また、同施設の快適性と最先端の就業環境を評価したファシリティマネジメント会社及びバス会社の営業所がオフィススペースに入居することが決定しており、大規模多機能型施設のメリットである、物流倉庫以外の新たな活用ニーズの取り込みにも成功している。
「GLP ALFALINK 相模原」は、圏央道「相模原愛川IC」より約4.3km、「相模原IC」より 約7.1kmに位置し、関東エリアのゲートウェイ、関西、中部へアクセスできる交通の要衝であり物流拠点として最適なロケーションに立地している。

■施設概要
施設名:「GLP ALFALINK 相模原2」
所在地:神奈川県相模原市中央区田名
敷地面積:約3万9,000㎡
延床面積:約9万㎡
構造:地上6階建て、免震・PC造
着工:2021年11月
竣工:2023年5月(予定)

認証取得:LEEDゴールド認証(予定)、ZEB認証(予定)

■霞ヶ関キャピタル(株)<11月5日>
⇒物流施設開発用地を取得、福岡県古賀市に約2万4,000㎡

霞ヶ関キャピタル(株)は、販売用不動産の開発用地を取得する契約を締結した。同社は、ECの拡大や2030年のフロン規制、冷凍食品の消費増加等で需要が拡大している物流施設の開発を行っており、このたび、同社物流施設ブランド「LOGI FLAG」の開発用地として、新たに販売用不動産の取得を決定したとしている。

※販売用不動産の概要
所在地:福岡県古賀市
予定用途:物流施設
敷地面積:約 2万4,000㎡

■シーアールイー(株)<11月9日>
⇒山九(株)、ストラテジック・パートナー(株)と共同開発プロジェクトを推進

(株)シーアールイーは、山九(株)及び、シーアールイー子会社であるストラテジック・パートナーズ(株)は、2021年3月1日付のパートナーシップ協定書に基づき、第一号案件となる共同開発プロジェクトの推進について合意したことを発表した。
同プロジェクトの対象地域となる大阪府大阪市此花区夢洲は、関西地区の物流の要衝であり、2025 年大阪・関西万博の会場でもある。また、大阪府及び大阪市が統合型リゾート(IR)の誘致を目指しており、今後は国際物流の拠点だけではなく、国際観光都市として大阪の経済をけん引することが見込まれる地域だという。

※当該プロジェクトの概要
所在地:大阪府大阪市此花区夢洲中
敷地面積:4万2,934 ㎡(1万2,987.66 坪)
用途地域:工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
延べ面積:5万坪程度
工:未定
竣工:未定

■アサヒロジスティクス(株)<11月9日>
⇒2022年5月に盛岡共配センター開設へ、11月4日に新築工事安全祈願祭を挙行

アサヒロジスティクス(株)は、2022年5月(予定)に盛岡共配センターを開設する。
同社は、1945 年の創業以来、食品物流に特化し、関東を中心に事業を展開してきた。2011 年の東日本大震災をきっかけに、顧客から東北の物流のバックアップを要望する多くの声が寄せられたことに伴い、段階的に東北地方にも拠点を展開。2020年6月には同社として東北初となる共配センターを開設している。このたびの盛岡共配センター開設は、4月の経営計画発表会で発表した中期経営ビジョン「東日本を『面』でカバーする幅広く盤石なインフラの確立」の実現に向けた取り組みの一環で、東北の共配センターとしては 2カ所目の開設となる。
同社では、北東北 3 県全域をカバーする物流網の充実に加え、仙台共配センターと連携して東北全域への商品供給を安定的に行える体制を構築することで、東北市民の食生活に「これまで以上に貢献させていただけるよう努めてまいります」としている。
同社の共配センターは、複数の顧客商品を集約し、同じ車両で配送しているセンター。同社では現在、関東・東北に7か所の共配センターを構えており、それらのセンターをつなぐ共配ネットワークを構築することで、より効率の高い物流提案が可能となる。
なお、11月4日には、盛岡共配センター建設工事開始に先立ち、感染症対策に万全を期し、必要最小限の関係者のみの参加としたうえで新築工事安全祈願祭を挙行した。

※「盛岡共配センター」の概要
所在地:岩手県滝沢市大釜風林88番2
着工日:2021年11月上旬
竣工日:2022年4月末日
開設日:2022年5月
構造:鉄骨造、平屋建
敷地面積:9,141.74㎡
延べ床面積:3,021.47㎡
その他設備:冷凍庫・冷蔵庫ほか

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