
東京エレクトロン(株)は、開発・製造子会社である東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ(株)が岩手県奥州市で建設を進めていた「東北生産・物流センター」が竣工したと発表した。
同施設は、生産設備および物流倉庫を組み合わせたハイブリッド型物流センター。県内外に点在していた物流倉庫を集約し、生産効率化でリードタイム短縮を図るほか、人材供給力不足への対応、BCP対応といった生産・物流現場の課題を解決し、柔軟性、効率性、対応力の強化を図る。設計施工は大和ハウス工業(株)が担当。同社独自開発の免震装置「DKB弾性すべり免震支承」が採用されるなど、防災にも配慮された施設となっている。
将来的には、マルチロボットによる自動倉庫を同施設に実装する計画。物流エリアから出庫された部材を無人搬送車で生産エリアへ搬送し、モジュール組立から検査・梱包までの一貫工程を効率化することで、動線の最適化とリードタイムの大幅短縮を実現する。省エネ機器導入によりエネルギー消費量削減も図り、倉庫を集約することでトラック移動距離の短縮を実現するとともに、CO2削減にも貢献する。
※東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ(株)「東北生産・物流センター」の施設概要
所在地:岩手県奥州市江刺岩谷堂字袖山いわやどうあざそでやま11番地1(江刺フロンティアパークⅡ内)
延床面積:約5万8,000m²
構造:鉄骨造、全免震構造
階数:地上4階
着工:2024年3月
稼働:2026年4月(予定)
建設費用:約240億円
用途:熱処理成膜装置・枚葉成膜装置の製造、物流倉庫

