■物流施設 投資関連情報2025版<10.2~10.8>

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<2025年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>

■南日本運輸倉庫(株)<10 月3日>
千葉県市川市に新設した物流施設「市川センター」が稼働/冷凍・冷蔵・常温の3温度帯対応、グローバル展開の要の拠点として活用


 南日本運輸倉庫(株)は、千葉県市川市に新設した物流施設「市川センター」が稼働開始したと発表した。新施設は冷凍・冷蔵・常温の3温度帯に対応する倉庫機能を備えており、共同配送や倉庫保管などのサービス拠点としての役割を担う。
 新施設の立地は、首都高速湾岸線「千鳥町IC」より約1.4km、東京中心地までは約15kmと東京都心部へのアクセスが容易で主要港・空港へのアクセスにも優れる。保税倉庫申請や動物検疫の検査を受けられる希少なエリアである点も魅力。今後の同社事業において特にグローバル展開に大きな効果をもたらす拠点になり得る。
 また、新施設が港湾型保税営業倉庫と内陸型冷凍冷蔵倉庫の機能を併せ持つ複合型施設であることから、新施設と自社物流ネットワークシステム(JFN:全国チルドフローズンネットワーク)を結びつけ、輸入貨物を港から全国の卸量販センター・流通専用センター等まで一気通貫で配送可能なワンストップ型ソリューションサービスを提供していく。

※「市川センター」の施設概要
所在地:千葉県市川市加藤新田212-2
敷地面積:6,667.00㎡
建物面積:冷凍庫部分 1万160.96㎡(3,073.69坪)、荷捌き部分 2,595.12㎡(785.02坪)、事務所部分 215.25㎡(65.11坪)、その他部分 549.07㎡(166.09坪)/合計 1万3,520.40㎡(4,089.91坪)
構造・規模:地上4階建て、耐震S造、BOX型
トラックバース:大型8台、ドックレベラー 2機

■大和ハウス工業(株)<10月3日>
福島県内5棟目のマルチテナント型物流施設「DPL福島二本松」が竣工/(株)新開トランスポートの1棟専用施設として10月7日に稼働開始


 大和ハウス工業(株)は、福島県二本松市で建設を進めていたマルチテナント型物流施設「DPL福島二本松」が9月30日に竣工したと発表した。
 同施設は、同社が福島県内で開発した5棟目のマルチテナント型物流施設。地上3階建てで、敷地面積は1万2,017.64㎡で、延床面積は1万3,096.05㎡となっている。竣工後は(株)新開トランスポートシステムズの1棟専用施設として10月7日に稼働を開始する。
 同施設庫内にはシーリングファンを設置し、空気循環による夏場の暑さ低減を図るなど、従業員の作業環境改善に配慮。トラックバースにはドックレベラーとテーブルリフターを設置し、荷物の搬出入作業の効率化を実現している。
 立地は東北自動車道「二本松IC」から約4km、国道4号線沿線に位置しており、幹線道路からのアクセスが容易なことから、広域配送拠点としての活用が期待されている。

※「DPL福島二本松」の施設概要
所在地:福島県二本松市長命91番8
敷地面積:1万2,017.64㎡ (3,635.33坪)
建築面積:4,466.75㎡ (1,351.19坪)
延床面積:1万3,096.05㎡ (3,961.55坪)
賃貸面積:1万3,041.00㎡ (3,944.90坪)
構造・規模:鉄骨造・地上3階建て
着工日:2024年4月15日
竣工日:2025年9月30日
入居日:2025年10月1日

■佐川グローバルロジスティクス(株)<10月3日>
神奈川県相模原市に新物流拠点「相模原田名営業所」を開設/倉庫・事務所で1万坪超の大型拠点、既存自社物流施設「相模原SRC」との連携で物流波動への柔軟な対応が可能に


 佐川グローバルロジスティクス(株)は神奈川県相模原市に新たな物流拠点「相模原田名営業所」を開設した。
 同拠点の規模は倉庫と事務所を合わせて約1万3,700坪に達する。圏央道「相模原愛川IC」から約4kmに位置し、幹線道路からのアクセスに優れるため、首都圏エリアへの配送拠点として高い利便性を有する。近隣には同社既存物流施設「相模原SRC」があるため、両拠点が連携して在庫管理やレイバーコントロールを最適化することで顧客の繁閑に伴う物流波動に柔軟に対応することができる。

※「相模原田名営業所」の施設概要
所在地:神奈川県相模原市中央区田名3977-1
面積(同社借り入れ分):倉庫 1万2,560.16坪、事務 1,157.85坪

■三井物産都市開発(株)、東京建物(株)<10月6日>
東京建物(株)と共同で千葉県船橋市での冷凍・冷蔵物流施設開発事業を推進/冷凍・冷蔵物流施設事業への参画は同社初、企業ニーズに応える物流施設開発事業を加速


 三井物産都市開発(株)は、東京建物(株)と共同で冷凍・冷蔵物流施設「(仮称)T-LOGI船橋南海神」(千葉県船橋市南海神)の開発事業を推進する。
 同計画は、三井物産都市開発にとって初めての冷凍・冷蔵物流施設事業への参画となる。計画地は京葉道路「船橋IC」から0.6km、東京都⼼から20㎞圏に位置し、都⼼をはじめとした⾸都圏全域への配送拠点として優れた⽴地環境にある。
 同社は、物流施設開発事業に関する豊富な経験と実績を持つ東京建物との共同事業を通じ、冷凍・冷蔵機能を実装した物流施設開発に関する知⾒を深化させ、今後も三井物産グループの国内不動産開発事業を⼀⼿に担う会社として、企業ニーズに応える物流施設開発事業を進める。

※「(仮称)T-LOGI船橋南海神」の開発計画概要(予定)
所在地:千葉県船橋市南海神1-8-9
敷地⾯積:4,958㎡(1,500坪)
延床⾯積:1万309㎡(3,119坪)
規模:4階建
着⼯:2026年 2⽉
竣⼯:2027年10⽉

■(株)シーアールイー<10月6日>
埼玉県朝霞市で大規模マルチテナント型物流施設「ロジスクエア朝霞A」を着工/2027年5月末竣工予定、竣工後に「ロジスクエア朝霞B」を順次開発


 (株)シーアールイーは、埼玉県朝霞市で開発を進めている大規模マルチテナント型物流施設「ロジスクエア朝霞A」の建設工事に着手した。竣工は2027 年5月末の予定。同施設竣工後には「ロジスクエア朝霞 B」を順次開発する計画で、2棟合計の総延床面積が約16万㎡超に達する大型開発プロジェクトとなっている。
 ロジスクエア朝霞Aの開発予定地は東京外かく環状道路(外環道)「和光北IC」至近に位置し、外環道を通じて各主要高速道路に容易にアクセスできる。関東エリア全域をカバーする物流ネットワークの構築が可能で、物流拠点として高いニーズが見込める。近接する国道254号(和光富士見バイパス)は片側2車線の幹線道路で、将来的に富士見市内の国道463号(浦和所沢バイパス)までの延伸計画もあり、主要幹線道路と連結する道路ネットワークの構築が予定されている。
 朝霞市は人口約14万6,000人、世帯数約7万2,000世帯を抱え、人口・世帯数共に増加傾向にある。開発予定地の隣接地では、住宅・商業・保育施設からなる複合大規模タウンの整備により人口集積も進んでおり、労働力確保の面でも優れた立地条件を備えている。
 ロジスクエア朝霞Aは地上4階建て、延床面積10万4,588.93㎡(3万1,638.15坪)の物流施設として開発される。最大12テナントへの分割賃貸が可能。2階および3階への大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイが設けられており、トラックバースも1階、2階および3階に設置される。ランプウェイは上り専用と下り専用を分けたダブルランプウェイ方式とし、車両動線を一方通行とすることで場内の安全性を確保する。トラックバースは建物内中央車路両側に設け、計 108 台の大型トラックの同時接車を可能とするほか、さらに9台分の待機場も設置することで効率的な入出庫オペレーションを実現する。
 倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネルを採用。1 階は床荷重 2t/㎡(冷蔵・冷凍対応可)、2~4階は床荷重1.5t/㎡(各階2.5tフォークリフト対応)、有効高さは6.0m以上(一部除く)、照度は平均 300 ルクスを確保する計画。昇降設備は、荷物用エレベーター(積載荷重4.1t)および垂直搬送機を3・4階専用としてそれぞれ4基実装する計画だ。
 さらに将来的なオペレーションの対応として、1~4階の各階停止に対応する荷物用エレベーター2基および垂直搬送機2基の追加設置も可能とするほか、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場等を確保することで、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応が可能な仕様とし、多様な物流ニーズに対応できる、機能性・汎用性を兼ね備えた同社基本スペックを満たす。
 アメニティとして4 階の南北 2カ所に共用のカフェテリアを設け、いずれにも従業員用の売店を設置する計画。また、ドライバー用の休憩室設置のほか、トイレや喫煙室の充実も図るなど、様々な共用設備を整備し、ドライバーや施設内ワーカーの労働環境改善にも配慮する。
 環境対策としては、全館 LED 照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、環境や省エネルギーに配慮した施設計画とし、BELS 評価、CASBEE-建築(新築)を取得する予定。また、エンバイオ C・ウェスト(同)を通じて太陽光発電システムを導入する予定で、屋根に設置した太陽光パネルで発電した電力は自家消費する計画だ。

※「ロジスクエア朝霞A 」の施設概要
所在地:埼玉県朝霞市大字根岸台
敷地面積:4万2,596.39㎡(1万2,885.40坪)
用途地域:工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:柱=鉄筋コンクリート造+梁、鉄骨造(最上階のみ柱:鉄骨造) 地上4階建て
延床面積:1万4,588.93㎡(3万1,638.15坪)(予定)
着工:2025年10月1日
竣工:2027年5月31日(予定)

■(株)シーアールイー<10月6日>
福岡地所(株)と共同開発を進めている佐賀県鳥栖市の物流施設「ロジスクエア鳥栖Ⅱ」を着工/2026年9月末竣工予定、鉄道貨物輸送を活用したモーダルシフトへの取り組みにも対応可能


 (株)シーアールイーは、佐賀県鳥栖市で福岡地所(株)との共同事業として開発を進めている物流施設「ロジスクエア鳥栖Ⅱ」の建設工事に着手した。竣工は2026年9月末竣工となる予定だ。
 ロジスクエア鳥栖Ⅱの開発地は佐賀県鳥栖市の鳥栖商工団地内に位置し、周辺は倉庫や工場が立ち並ぶ 24時間操業可能なエリアに立地している。九州自動車道「小郡鳥栖南SIC」まで約2km、長崎自動車道「鳥栖IC」までは約 5kmと交通利便性に優れ、さらに九州自動車道、長崎自動車道、大分自動車道の結節点である「鳥栖JCT」にも近接していることから、九州全域をカバーする広域物流拠点として高い優位性を有している。また、JR 貨物の貨物駅である JR鹿児島本線「鳥栖貨物ターミナル駅」まで約 2kmと至近に位置しており、鉄道貨物輸送を活用したモーダルシフトへの取り組みも対応可能であり、持続可能な物流オペレーションの観点からも強みを備える。 JR 鹿児島本線「鳥栖駅」から同施設までは徒歩約 9 分と通勤利便性も高く、従業員の雇用面においても優れた立地環境となっている。
 同施設は地上2階建て、延床面積3万6,575.50㎡(1万1,064.08坪)の物流施設。マスタープランでは、東西両面にトラックバースを配置し、大型車40台が同時接車できる施設とする計画だ。敷地内の車両動線はワンウェイでの利用も可能で、効率的な入出庫オペレーションを実現する。ドライバーの負担軽減のため、8台分の大型トラック待機スペースも設ける。また、通勤利便性向上のため、124 台分の乗用車駐車場を配置する。
 倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネルを採用。床荷重は 1.5t/㎡、有効高さは6.0m以上、照度は平均300ルクスを確保し、昇降設備は荷物用エレベーター(積載荷重4.1t)4基、垂直搬送機4基を実装する。テナント区画としては、4分割での入居が可能な設計としており、最小で約2,430坪からの利用できる。
 将来的なオペレーションの対応として、垂直搬送機4基やドッグレベラーの増設のほか、2 層間にまたがるソーターの設置時に必要な床の開口を可能とする構造とし、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場・キュービクル増設スペース等を確保するなど、事務所スペースの増床を想定した法的な対応等、入居テナントの将来ニーズにも一定対応できる仕様とし、様々な物流ニーズに対応し得る機能性・汎用性を兼ね備えた同社基本スペックを満たす。
 環境対策としては、全館 LED 照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、環境や省エネルギーに配慮した施設計画とし、BELS評価、CASBEE-建築(新築)を取得するほか、太陽光事業者による太陽光発電システム導入も予定されている。

※「ロジスクエア鳥栖Ⅱ 」の施設概要
所在地:佐賀県鳥栖市藤木町1-2
敷地面積:2万6,187.51㎡(7,921.72坪)
用途地域:準工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 地上2階建て
延床面積:3万6,575.50㎡(1万1,064.08坪)(予定)
着工:2025年10月1日
竣工:2026年9月末日(予定)

■(株)篠崎運送倉庫 <10月7日>
岩手県北上市で建設を進めていた純木造定温倉庫が竣工/CO2排出量抑制と高機能保管を両立、東北で同社2棟目となる木造定温倉庫


 (株)篠崎運送倉庫は、岩手県北上市で建設を進めていた純木造定温倉庫が竣工したと発表した。東北では2 棟目となる木造定温倉庫で、CO2排出量を極力抑える工夫を随所に施した、国内で3棟目の営業倉庫になるとしている。
 同社は多数の大型車両を保有しており、今回の新倉庫竣工により東北各地からの集荷、倉庫での保管、顧客への配送を一貫して自社内で完結できる体制がより一層強化される格好。これにより、輸送コストの最適化、リードタイムの短縮、顧客へのきめ細やかなサービス提供が可能になる。同社は、今回の定温倉庫の増設が東北地方全体の玄米の物流の効率化と安定化に大きく寄与するものと考えており、今後も地域社会のニーズに対応するため、安全で高品質な物流サービスの提供に努めるとしている。

※「木造定温倉庫」の施設概要
名称:(株)篠崎運送倉庫 岩手支店
所在地:岩手県北上市流通センター1-27
延床面積:215坪
構造:純木造平屋建て

■東洋埠頭(株)<10月7日>
「茨城港」(常陸那珂港区)において新たな事業用地を取得/既存倉庫群との一体的な運営でさらなる物流効率化が可能


 東洋埠頭(株)は、「茨城港」(常陸那珂港区)において新たに事業用地(1万㎡)を取得した。
 茨城港は近年、混雑の激しい「東京港」や「横浜港」の代替港として注目を集めており、北関東、南東北の各エリアの国際流通拠点としてさらなる発展が見込まれている。当該事業用地は、同社・常陸那珂事業所に近接しており、既存倉庫群との一体的な運営でさらなる物流効率化が可能だ。

※新たな事業用地の概要
所在地:茨城県ひたちなか市大字長砂字渚163-42
面 積:1万㎡(3,025坪)

■(株)日本アクセス <10月7日>
愛知県小牧市に新設した物流拠点「中部フローズンマザー物流センター」が稼働開始/全体最適化のための物流拠点確立で冷凍物流の社会的課題解決へ


 (株)日本アクセスは、冷凍物流業界が抱える物流の諸課題の解決と大幅な効率化を図るため「フローズンマザー物流センター」の取り組みを推進しており、このほど中部エリアに新設した「中部フローズンマザー物流センター」が9月に稼働開始したと発表した。
 物流業界では2024年問題を契機に効率的かつ持続可能な物流体制構築が求められている。特に冷凍物流業界では手荷役による長時間作業が一般化しており、長時間納品に起因した納品車両の長時間待機が課題となっている。荷役作業の省力化と輸送の効率化を実現するパレチゼーションはそのための対応として重要な取り組み。同社はこのパレチゼーションをキーワードとし、物流諸課題解決のためにフローズンマザー物流センターを開設。物流機能を川上物流の領域まで拡大し、将来にわたって永続・安定的に商品調達が可能な物流機能の構築に取り組んでいる。
 フローズンマザー物流センターは2020年の関東エリアでのプレ稼働を皮切りに中四国・近畿エリアに拡大しており、今回、中部エリアに第4の拠点となる中部フローズンマザー物流センターを新設したもの。同センターで商品を一括仕入れし、エリア内の各支店・物流センターへ転送する物流インフラの構築を推進している。
 フローズンマザー物流センターではエリア内の仕入機能を集約し、生産・販売計画を共有している。車両単位・パレット単位での発注を行い、一貫したパレチゼーションを促すことで、従来平均2時間かかっていた作業を30分程度に圧縮し、3倍以上の作業生産性向上も達成できたとし、これに伴ってCO2排出量の削減を実現したという(関東フローズンマザー物流センター実績)。

※「中部フローズンマザー物流センター」の施設概要
稼働日:9月24日発注分・9月26日納品分から
所在地:愛知県小牧市大字入鹿出新田字新道865番地 横浜冷凍(株)・小牧物流センター内
対象拠点:中部エリア内汎用センター9拠点へ納品

■(株)ライフコーポレーション <10月7日>
横浜市都筑区にネットスーパーの大型センターを開設 /2027年秋に稼働開始の予定、事業拡大の制約解消・顧客基盤の拡大・新サービス提供が目的


 (株)ライフコーポレーションは、ネットスーパー事業の拡充を図るため、2027 年秋に大型センターを開設し、センター出荷型ネットスーパーの運営を開始する。
 同センターの開設は、①事業拡大の制約解消(店舗型ネットスーパーで制約要因となっていた拠点スペースや人員不足による規模拡大の制約を解消)、②顧客基盤の拡大(未出店エリアへの展開により、新たな顧客層の獲得)、③新サービスの提供(既存のネットスーパーとは異なる品揃え、サービスを構築し新規ニーズの取り込み)―の3点が目的だとしている。

※「新横浜センター」の施設概要
所在地:神奈川県横浜市都筑区川向町412(建物の1階~3階)
稼働開始時期:2027年秋(予定)
建物計画:契約面積:3万6,457㎡(1万1,028坪)

■(生協)コープ自然派京都 <10月7日>
個人宅配の第2の配送拠点「コープ自然派 草津センター」を開所/配送エリアに滋賀県の栗東市・湖南市・野洲市を追加、環境配慮追求で環境省の補助金対象事業に


 (生協)コープ自然派京都は、個人宅配の第2の配送拠点となる「コープ自然派 草津センター」を開所した。
同センターは、活動ルームへの地元滋賀県産木材を使用や太陽光エネルギーの活用のほか、脱フロン・脱炭素化対応の冷凍冷蔵機器の導入など環境配慮を追求した新拠点。同センターの開所により、配送エリアに滋賀県栗東市、湖南市、野洲市が新たに追加された。
 なお、同センターでノンフロン冷媒機器を導入したことで、環境省からCO2排出抑制対策が認められ、令和7年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(コールドチェーンを支える冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業)の交付が決定したとしている。

※「コープ自然派 草津センター」の施設概要
所在地:滋賀県草津市山寺町338-5
建屋面積:約300坪
開所日:2025年10月6日

■山九(株) <10月7日>
山口県山陽小野田市にTHK(株)専用倉庫となる「山九山陽小野田ロジスティクスセンター」を開設/THKが周辺に分散していた倉庫機能を集約、将来の事業拡大にも対応可能な拡張性備える


 山九(株)は山口県山陽小野田市に「山九山陽小野田ロジスティクスセンター」を開設した。
 同センターはTHK(株)と長期の契約を結ぶ専用倉庫。「THK山口工場」の門前倉庫として、これまで周辺に分散していた倉庫機能が集約される。北九州で行っている梱包作業も2026年初旬をめどに同センターに移管する予定。THKのビジネス領域拡大に向けた成長戦略の裏付けとして同センターを活用し、西日本地区における物流機能の最適化を目指すとしている。
 同センターは鉄骨平屋建てで、低床バースと 8基のドックレベラーを備えた高床バースが設けられている。THK山口工場から10km圏内に位置しており、サプライヤーの工場にも近接。輸出港となる「門司港」までは 50km圏内と、内陸地ながら優れたアクセスを有している。同センターにおける倉庫管理や搬入出作業、梱包作業などは全て山九が請け負う予定だ。
 同センターは、今後のTHKの事業拡大にも柔軟に対応できる拡張性を備えており、将来的には新たなテクノロジーを取り入れたモデルセンターとしてのさらなる活用も見込まれている。

※「山九山陽小野田ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:山口県山陽小野田市高畑77-105
開設日 :2025年10月7日
敷地面積 :約 1万7,687 ㎡
延床面積 :約 8,163 ㎡ (倉庫 7,837 ㎡、事務所 326 ㎡)
用途 :THK(株)専用倉庫
設備 :鉄骨平屋建て、低床バース、高床バース(ドックレベラー8 基)、太陽光発電設備(ZEB認証申請中)

■東京建物(株)、ミサワホーム(株) <10月8日>
愛知県江南市で「(仮称)江南・小牧物流施設プロジェクト」を着工/ミサワホーム所有地を活用するCRE事業で同社初のマルチテナント型物流施設開発、2027年5月竣工予定


 東京建物(株)とミサワホーム(株)は愛知県江南市でマルチテナント型物流施設「(仮称)江南・小牧物流施設プロジェクト」の建設工事に着手した。同施設はミサワホーム所有地を活用し建設するもので、建物はミサワホームと東京建物が共同で所有する。竣工は2027年5月の予定。同施設開発はミサワホームの自社保有不動産を活用したCRE事業によるもので、同事業によるマルチテナント型物流施設の開発はミサワホームとして初めて。同施設では再生可能エネルギーの活用と省エネルギー化を推進し、環境配慮型物流施設としてZEBの認証を取得する計画だ。両社は今後も地域社会の発展と持続可能なまちづくりを目指し、先進的な物流施設の開発に取り組む。
愛知県北部の江南市に位置する同施設は、「小牧IC」(東名高速道路・名神高速道路)から北に約5kmという立地に加えて、名古屋市と富山市を南北に結ぶ国道41号線も至近にあり、各方面へのアクセスに優れる。名古屋鉄道犬山線「柏森駅」からも徒歩圏にあり、入居企業の従業員確保の観点でも優位性が高い立地だ。
 同施設は総延床面積約3万1,313㎡(約9,472坪)、鉄骨造地上4階建てのボックス型物流施設。2・3階には垂直用搬送機4機と荷物用EV4基により荷物の搬送が可能。事務所機能を4階に集約することで、施設全体の保管エリアを最大化し、高頻度配送と大容量保管を同時に実現する計画だ。30台分のトラックバースと、普通車63台分の駐車スペースを備えており、最大4テナントの入居が可能だ。
 同施設では屋根に搭載した太陽光パネルにより発電を行い、施設内で利用するほか、隣接するミサワホーム100%子会社テクノエフアンドシー(株)・名古屋工場を含む各地の生産拠点に対して余剰電力を供給し、再生可能エネルギー活用を推進する。

※「(仮称)江南・小牧物流施設プロジェクト」の概要
所在地:愛知県江南市前野町東2-5(住居表示)
敷地面積:1万5,317㎡(4,633坪)
延床面積:3万1,313㎡(9,472坪)
用途地域:工業地域
構造/規模:鉄骨造/地上4階建て
用途:マルチテナント型物流施設
着工日:2025年10月3日
竣工日:2027年5月(予定)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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