
プロロジスは、岡山県岡山市で建設を進めていた大和物流(株)専用BTS型物流施設「プロロジスパーク岡山」が竣工したと発表した。
大和物流は同施設の立地や職場環境の良さ、効率性、BCPに配慮した施設仕様などを評価し、入居を決定。同施設1棟全て約3万5,000㎡を賃借し、中四国エリアへの広域配送ハブとして利用する。関西と九州の中間地点に位置するため、物流2024年問題に対応するための戦略拠点としても活用する予定だ。
開発地は「早島IC」まで約3.5km、「倉敷IC」から約9kmの地点にあり、2時間圏内で中四国エリアの主要都市をカバーできる。関西・中四国の各大都市圏の中間点に位置し、山陰方面への配送もカバーできるため、物流2024年問題への対応も含め、中四国エリアの物流ハブとして高いポテンシャルを有する。また、標高が高く地盤の良いエリアにあり、水害リスク・液状化リスクが極めて低く、防災性にも優れる。
同施設の敷地面積は約1万6,600㎡。地上4階建てで延床面積は約3万5,300㎡となっている。岡山市内の賃貸用物流施設としては最大規模の施設だ。倉庫内はノンブレース構造を採用し、柔軟なレイアウトと設備計画に寄与する。1階は低床式・高床式バースを併設するほか、床荷重は2t/㎡とし、飲料等の重量物にも対応可能。低床バース前面には一部に幅約13mの屋根を設けることで、雨天時にも荷さばき等の作業がしやすい環境を整えた。また、9台分のトラック待機場を整備し、中四国エリアの広域ハブとしての利便性も高めている。
BCPの観点から、施設には、緊急地震速報システムや災害用無線機「ハザードトーク」、非常用発電機による停電時のバックアップなどを装備した。環境負荷軽減のためGHG排出量の削減に取り組み、建設時には電炉鉄骨の積極的な利用や廃プラスチックを活用したアスファルトを採用。その結果、LCA調査で約10%のGHG削減を達成したという。また、施設屋根面には太陽光発電設備を設置し、バーチャルPPAにより住友生命保険(相)に環境価値を提供する予定だ。
※「プロロジスパーク岡山」の施設概要
所在地:岡山県岡山市北区大内田677
敷地面積:1万6,607.23㎡(約5,023.69坪)
延床面積:3万5,275.04㎡(約1万670.69坪)
構造:地上4階建て、RC+S造
着工 :2024年4月
竣工 :2025年9月