<2025年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>
■東急不動産(株) <7月17日>
神奈川県綾瀬市で建設を進めていたシリーズ過去最大のマルチテナント型物流施設「LOGIʼQ綾瀬」が竣工/シリーズ初のプレキャスト免震構造採用で高い安全性、綾瀬市と防災協定を締結
東急不動産(株)は、神奈川県綾瀬市で建設を進めていた物流施設「LOGI’Q綾瀬」が竣工したと発表した。同施設は5階建て・延床面積11万7000㎡超と「LOGIʼQ」シリーズで過去最大規模を誇り、関東・関西圏への配送効率を高める設計が特徴。7月17日には綾瀬市と災害時利用に関する協定を締結し、地域の防災拠点としても活用する方針だ。
同施設は東名高速「綾瀬SIC」から約1.1kmに位置し、希少な立地を活かしたマルチテナント型物流施設。1階の耐荷重は2.5t/㎡で、飲料関連など高荷重ニーズにも対応する。施設内にはスクランブル交差点を想起させる共用部や木目調の休憩室を整備し、働きやすさにも配慮した。
防災面では、「LOGIʼQ」シリーズ初のプレキャスト免震構造を採用。地震時の揺れを抑え、建物や保管物の安全性を高めたほか、敷地内にはマンホールトイレやかまどベンチなどの災害対応設備も備える。非常用電源や簡易トイレなども共用部に配置し、地域住民の一時避難場所としての機能も持たせた。
環境配慮面では、屋上に約1.75MWの太陽光発電設備を設置。施設内電力はすべて再生可能エネルギーで賄い、CASBEE Sランク、BELS 6スター、「ZEB」など複数の最高評価を取得している。
※「LOGIʼQ綾瀬」の施設概要
所在地:神奈川県綾瀬市早川5000-1
用途地域:工業地域
主要用途:倉庫
敷地面積:4万5,588.64 ㎡(1万3,790.56 坪)
延床面積:11万7,196.57 ㎡(3万5,451.96 坪)
建物構造:プレキャストコンクリート造(免震構造) 一部鉄骨造 5階建て
着工:2023年9月13日
竣工:2025年5月30日
トラックバース:135台
駐車場:普通自動車185台(車いす用2台)、トラック待機場24台
バイク置き場:35台
駐輪場:104台
■安田不動産(株) <7月18日>
シンガポール西部で進行中の大型物流施設開発事業に参画/物流施設分野では初の海外事業、ESRグループとの連携で海外展開を加速
安田不動産(株)は、物流施設開発・運用を手がけるESRグループ(香港)と連携し、シンガポール西部で進行中の大型物流施設開発事業に参画した。海外事業としては5件目で、物流施設分野では初の海外展開となる。
開発地は、シンガポールの「トゥアス港」および「パシルパンジョン港」に近接し、「マレーシア連絡橋」にもアクセス可能な戦略的ロケーション。敷地面積は7万1,630㎡で、延床面積14万3,260㎡の最新スペックを備えた倉庫棟(6階建て)および自動コンテナデポ棟(2階建て)が建設される。竣工は2027年の予定だ。
アンカーテナントとして、グローバル物流企業のCEVA Logistics(フランス)と、大手コンテナ事業者Allied Container Group(シンガポール)の2社が入居する予定。政府主導で進められている「トゥアス・メガポート」構想により、同国のコンテナ取扱量は2040年までに約2倍に拡大する見通しで、物流施設への需要も高まるとみられる。
安田不動産は、ESRグループのネットワークと知見を活用し、アジア・パシフィック地域での事業機会の創出と不動産事業の高度化を図る方針だ。
※「大型物流施設開発事業」の概要
計画地:シンガポール、サンビューウェイ
敷地面積:71,630 ㎡
倉庫棟: 6 階建て(延床面積 9万8,698 ㎡)
コンテナデポ棟: 2 階建て(延床面積 4万4,562 ㎡)
竣工予定:2027 年
■(株)長谷工総合開発、(株)サンケイビル<7月22日>
千葉市美浜区でマルチテナント型物流施設 「千葉市美浜区新港物流施設計画」を着工/多様なニーズに対応する3温度帯仕様、2027年6月に竣工予定
(株)長谷工総合開発と(株)サンケイビルは、千葉市美浜区新港で共同開発するマルチテナント型物流施設の建設に着手した。同施設は地上4階建てで、延床面積は約5万4600㎡。首都高速湾岸線や東関東自動車道へのアクセスに優れることから、首都圏全域をカバーする広域配送拠点としての役割が期待されている。
同施設は冷凍・冷蔵・常温の3温度帯対応とし。1・2階を冷凍・冷蔵、3・4階をドライ倉庫とする計画。食品や医薬品、日用品など温度管理が求められる幅広い商品に対応可能で、汎用性・拡張性を兼ね備えた設計となっている。
従業員の働きやすさにも配慮し、施設最上階には海を望むラウンジを2カ所整備。非常用発電機の設置や、冷凍・冷蔵設備には自然冷媒であるCO₂を使用したノンフロン仕様を採用するなど、環境性能の強化にも取り組む。
両社は今後も持続可能な物流インフラの整備を通じ、企業の事業継続性と社会的ニーズの両立を図る方針だ。
※「千葉市美浜区新港物流施設計画」の概要
所在地 :千葉県千葉市美浜区新港
敷地面積:2万5,152.05㎡( 7,608.50坪)
延床面積:5万4,600.37㎡(1万6,516.61 坪)
規模 :地上4階建て スロープ型
温度帯 :冷凍(-25℃)、冷蔵(+5℃)、可変(-25℃~+5℃)、常温
着工時期:2025年7月
竣工予定:2027年6月
■東洋メビウス(株) <7月23日>
「高槻物流センター」での太陽光発電システム導入を決定/2026年2月からオンサイトPPAモデルで再生エネ電気の利用を開始、GHG排出量を年間約1,101t削減見込む
東洋メビウス(株)は、テス・エンジニアリング(株)との共同の取り組みとして、大阪府高槻市「高槻物流センター」において、オンサイト PPA モデル※1を活用した自家消費型太陽光発電システムを導入し、2026 年 2月より、再生可能エネルギー電気の利用を開始予定です。
東洋メビウス(株)は、テス・エンジニアリング(株)と共同で、大阪府高槻市の「高槻物流センター」に自家消費型太陽光発電システムを導入する。オンサイトPPAモデルを活用し、2026年2月から再生可能エネルギー電力の利用を開始する予定。
東洋メビウスは、東洋製罐グループの中長期環境目標「Eco Action Plan 2030」に基づき、2030年度までに温室効果ガス(GHG)排出量を2019年度比で50%削減、2050年にはカーボンニュートラルの達成を目指している。今回の取り組みは、再生可能エネルギー導入によるGHG削減の一環となるものだ。
発電設備は、テス・エンジニアリングが高槻物流センターの屋根上に設置し、所有・維持管理を行う。発電容量は約2.3MW、年間発電量は約261万kWhを見込み、GHG排出削減量は年間約1,101tと試算されている。発電された電力は、同センターの倉庫や事務所で自家消費される。オンサイトPPAモデルの採用により、需要家側は初期投資を伴わずに再生可能エネルギー電力を導入できるほか、電力需給の変動や燃料価格の影響を受けにくい安定的な電源確保が可能となる。
※「高槻物流センター」における設置場所
所在地:高槻市南庄所町
PPA 事業者:テス・エンジニアリング(株)
システム内容:オンサイトPPAモデルを活用した自家消費型太陽光発電システム
発電容量:2,290.75 kW(Jinko Solar製 595W×3,850枚)
モジュール種別:単結晶
供給開始予定年月:2026年2月
■福岡運輸(株)<7月23日>
グループの札幌定温運輸(株)が札幌市西区で建設を進めていた本社および新センターが竣工/札幌定温運輸として10年ぶりの冷凍自動倉庫新設、DX推進で高品質な物流サービスを提供
福岡運輸(株)は、グループ会社である札幌定温運輸(株)が運営する本社および新物流センターが竣工したと発表した。
新センターは、冷凍自動倉庫(収容能力:2,423パレット)を導入し、旧石狩営業所の機能を統合。道内外の輸送業務を集約することで、輸送効率の向上を図る。冷媒にはCO₂冷凍機を採用し、環境負荷の低減にも配慮した。DXも推進し、作業効率の改善を図ることで、従来以上に高品質な物流サービスを提供する。
なお、札幌定温運輸における冷凍冷蔵倉庫の新設は2013年の帯広営業所以来10年ぶりで、北海道内では3カ所目になるとしている。
※「新センター」の施設概要
所在地:北海道札幌市西区発寒11条12-2-24
倉庫タイプ:冷凍冷蔵倉庫
敷地面積:1万8,990㎡
延床面積:1万2,630㎡
構造: S造2階・塔屋1階建て
温度帯:-25℃~+5℃
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。