日本GLP (株)⇒大阪市東住吉区で先進的物流施設「GLP大阪Ⅳ」を着工/「GLP大阪市東住吉区まちづくりプロジェクト」の2棟目、自動化設備導入の最新物流施設、(株)あらたが専用施設として1棟利用

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 日本GLP(株)は、大阪府大阪市東住吉区で延床面積約2万8,500㎡の先進的物流施設「GLP 大阪Ⅳ」を着工した。同施設は「GLP大阪市東住吉区まちづくりプロジェクト」の2棟目となる開発物件。2026年10月末竣工予定で、すでに日用品卸大手の(株)あらたが専用施設として利用することが決定している。なお、隣接する「GLP 大阪Ⅲ」は2024年10月に着工済みで、竣工は2026年1月末となる予定だ。
 GLP 大阪Ⅳは、近畿自動車道「松原JCT」から約6km、「東大阪JCT」から約16km、阪神高速4号湾岸線「南港中IC」から約12kmと大阪内陸部と湾岸部の中間点に位置し、阪神高速1号環状線「西船場JCT」からも約12kmと、関西広域および大阪都心の主要ICまで20~30分圏内の距離にある。関西主要都市への配達に適しており、阪神高速大和川線や大阪市を南北に縦断する幹線道路にも隣接しているため、大阪市の南の玄関口としての役割を果たすポテンシャルを有する。市街地に立地する特性からラストワンマイルでの利用も可能。和歌山・奈良方面への広域配送拠点として優れた立地条件を備えている。大阪南港をはじめとした主要沿岸部を包括する立地に加え、「関西国際空港」へのアクセスも容易。チルド食品から航空貨物まで幅広い荷物のニーズに対応できる。
 通勤面では、近鉄南大阪線「矢田駅」から徒歩約10分、大阪シティバス「矢田行基大橋バス停」から徒歩約1分の距離に位置し、大阪メトロ御堂筋線「あびこ駅」、JR阪和線「我孫子町駅」からもバスでアクセスできるため、通勤の利便性が高い。施設周辺には住宅地が広がっており、雇用確保面からも優位な立地だ。
 同施設は、地上4階建ての先進的物流施設。倉庫内保管エリアは構造ブレースのない仕様で、MH機器の導入・設置がしやすい。4層吹抜けの自動ラック倉庫エリアをあらかじめ計画することで最新技術を用いた高度な物流オペレーションも可能となる。
 あらたは、「GLP 八千代Ⅳ」にも入居する日本GLPのリピートカスタマー。日本最大級の日用品卸として全国規模のネットワーク基盤を確立している。事業拡大に伴い今回入居するGLP 大阪Ⅳを関西地区における同社最大の配送拠点となる「関西新センター(仮)」として活用する予定。施設内では省人化・省力化を可能とするロボットやMH機器を導入するほか、人手不足への対策としてトラックの荷待ち時間短縮をはじめ、荷物の積み下ろしや仕分け作業効率化の仕組みを導入しる予定だ。同社は、GLP大阪Ⅳの立地の利便性、DX・IT化を実現する日本GLPの物流施設設計・ノウハウなどを高く評価しており、リピート入居を決定したという。

〇同施設の特長
• 地上4階建てのボックス型の施設で荷物用エレベーター2基を設け、施設内の効率的な物流オペレーションをサポート。
• 床荷重を1.5t/㎡、有効天井高を5.5mとし、4層吹抜けの自動ラック倉庫エリアをあらかじめ計画することで、最新鋭のロボットやMH機器を導入しての自動化への対応が可能。
• トラックバースはオーバースライダーの高さを全て5.2mとし、ウイングトレーラーによる入出庫にも対応。
• 外観はライトグレー系を基調とし、大和川・河川敷・公園の自然色の濃淡によるグラデーションとの軽やかなつながりを意識し、大阪市の南の玄関口としての景観を創出。

〇同施設のサステナビリティへの取組
• 災害への対応:BCP 面では、浸水を考慮した高さに受変電設備を配置するなど、被害を最小限にとどめる設備計画を実施。
• 再生可能エネルギーの活用: LED照明を設置、また太陽光発電設備を設置予定とし、入居企業のサステナブルな取り組みをサポート。さらに内装計画ではリサイクル建材を活用し、サステナブルな開発を推進。
• 環境認証の取得:CASBEE認証、ZEB Ready認証、BELS 5☆認証を取得予定。

※「GLP 大阪Ⅳ」の施設概要
所在地:大阪府大阪市東住吉区矢田5丁目
敷地面積:約1万7,700㎡
延床面積:約2万8,500㎡
構造:地上4階建て、耐震S造
着工:2025年4月
竣工:2026年10月末(予定)
認証取得:CASBEE認証、ZEB Ready認証、BELS 5☆認証(予定)

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