(株)ツムラは、医療用漢方製剤の国内需要拡大に対応し、生産能力増強と安定供給体制を確保するため、漢方製剤の中間製品であるエキス粉末を生産する「第4SD棟」に加え、原料生薬の受け入れと保管の機能を有する「第3生薬棟」を新設する。
両棟とも茨城県稲敷郡阿見町の「茨城工場」内に建設するもの。第4SD 棟では、自動化技術の導入による省人化や、設備能力向上による切替洗浄時間の短縮など、一層の生産性向上をめざす。一方、第3生薬棟ではラック式自動倉庫を導入し、入荷後の搬送を無人化することで、エキス粉末生産量の増産に対応する。また、建屋を耐震構造とし、自動倉庫を免震ラック仕様とすることで、 地震発生時の被害を最小限に止めるほか、早期の生産再開を可能するとしている。
※「第4SD棟」の施設概要
所在地:茨城県稲敷郡阿見町吉原 3586
機能:漢方製剤中間製品であるエキス粉末の生産
生産工程:切裁・秤量 ⇒ 調合 ⇒ 抽出分離 ⇒ 濃縮 ⇒ 乾燥
建設費用:約 300 億円
工期:2024 年 10 月 1 日~ 2027 年 3 月 31 日
建築面積:1,560.90 ㎡
延床面積:8,462.98 ㎡(地上7階建て)
※「第3生薬棟」の施設概要
所在地:茨城県稲敷郡阿見町吉原 3586
機能:原料生薬の受入れ、生薬試験サンプリング、保管
建設費用:約 80 億円
工期:2025 年 3 月 1 日~2027 年 3 月 31 日
建築面積:1,988.00 ㎡
延床面積:2,941.95㎡(地上2階建て)