鈴与(株)は7月1日、兵庫県尼崎市に医療機器を取り扱う「尼崎メディカルセンター」を稼働しました。
同施設は医療機器製造業登録倉庫として、輸入手配から在庫保管、流通加工、入出荷対応といった物流業務に加え、検品やラベル貼付など薬機法に基づく製造業務、出荷判定業務まで一貫して対応する。品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO13485:2016認証の取得に加え、専門スタッフで対応により、高品質で安定した物流サービスを提供するとしている。
物流2024年問題によって、自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制が適用されており、特に医薬品や医療機器分野では、配送の遅配や輸送品質の低下が致命的な問題となる。同社は今回、医療機器を専門とした物流拠点を構えることで、西日本への医療機器の安定した配送および利便性の向上につなげるとしている。
〇同施設の強み
①阪神高速「尼崎末広IC」から0.7km、大阪港へ15分(13km)という非常に利便性の高いロケーション。西日本への輸送アクセスに優れた好立地を生かし、リードタイムを短縮。
②同社は60社以上の医療機器物流・製造業務における豊富な経験と実績があり、クラスⅠ(人体に与えるリスクが低いもの)からクラスⅣ(人体に与えるリスクが高いもの)までさまざまな医療機器に関するノウハウを生かし、高品質なサービスの提供が可能。
③BCPの面では、防潮堤や地盤の嵩上げによる水害対策のほか、地震対策として上級クラスの座屈拘束ブレースを採用。停電に備え、非常用自家発電機を整備し災害時でも安定したサービスを提供。
※「尼崎メディカルセンター」の施設概要
所在地:兵庫県尼崎市末広町1-5-1「ESR尼崎ディストリビューションセンター」Office C4階
延床面積:5,450㎡
稼働開始:2024年7月1日