プロロジス⇒千葉県八千代市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代2」が竣工/AMRや無人フォークリフトなどの先進機器導入・運用を前提とした空間設計、EC物流サービスの(株)STOCKCREWと竣工前に賃貸契約を締結

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 プロロジスが千葉県八千代市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代2」が竣工した。同社はすでにEC物流サービスの(株)STOCKCREWと同施設一部の賃貸契約を締結しており、引き続き残り部分に関する入居企業の募集を進める。
 同施設は、大成建設(株)による宅地開発事業地「八千代もえぎ野」に新たに造成された「もえぎ野複合業務地区」に位置する。首都圏物流の大動脈である国道16号から約2kmと至近に位置し、東京都市圏の消費地および関東広域への配送にも最適な立地。自動車20分圏内には約20万人が暮らす住宅エリアが広がっており、雇用確保に適した立地環境となっている。今後は入居企業の要望に応じ、隣接する「プロロジスパーク八千代1」ですでに運行しているバスの増便なども検討するという。
 同施設は、約4万7,500㎡の敷地に地上6階建て延床面積約11万㎡のマルチテント型物流施設として開発された。プロロジスパーク八千代1と同様、良好な地盤に立地し、液状化や浸水リスクの低いエリアに位置するうえ、免震構造も採用されており、MH機器など大規模機械が導入しやすい。両施設とも、次世代の物流ニーズに応える“ロボフレンドリー”な設計を採用。AMRや無人フォークリフトなどの先進機器導入・運用を前提とした空間設計となっている。
 プロロジスパーク八千代2は、(株)Octa Roboticsのロボット・建物設備間連携インターフェースサービス「LCI」導入により、フロア間の自動搬送を実現。1~5階のノンブレース構造は大型MH機器や自動倉庫などのレイアウトの自由度を高め、ロボットによるシームレスなオペレーションを支える。また、特別高圧電力受電により、冷凍冷蔵設備や館内空調といった高負荷機器の稼働にも対応。多様な業態へのロボティクス運用や自動化もサポートする。
 災害時の物流オペレーション中断リスクを最小限に抑える体制も整備した。断水時には地下水浄化システムによりトイレ用水を確保し、停電時には共用部の電力を約72時間維持可能な非常用発電機を備えるなど、事業継続を支える機能が強化されている。

※「プロロジスパーク八千代2」の施設概要
所在地:千葉県八千代市保品字蕨谷1803-7
敷地面積:約4万7,500㎡(約1万4,300坪)
延床面積:約11万㎡(約3万3,400坪)
構造:地上6階建て、(柱RC造、梁S造)、免震構造
着工:2023年9月
竣工:2025年4月

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