岐阜プラスチック工業(株)⇒米国現地法人の製造拠点となる新工場(インディアナ州)の建設に着手/グループ初となる海外工場、北米で拡大し続ける物流資材需要への対応が目的

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 岐阜プラスチック工業(株)は、2023 年5月に設立した米国現地法人「RISU AMERICA,INC.」のの製造拠点となる新工場をインディアナ州に建設する。新工場建設は4月に着手し、2025年9月に竣工する予定。投資額は、米国現地法人を設立した2023年からの6年間で約6,000万ドルに達する見込みだ。
 新工場はグループとして15カ所目で、日本国外では初めての工場建設となる。目的は、北米で拡大し続ける物流資材需要に対応。当初はプラスチック製パレットの製造からスタートし、次第に物流用途全般に生産品を拡充する。新工場の敷地面積は、約11万7,359㎡(3万5,500坪)と十分な広さを有しており、将来の生産量増大に合わせて工場を順次拡張・増設する計画だ。
 岐阜プラスチック工業は、日本人が有するものづくりの特性、つまり、器用さ、正確性、几帳面さなどをベースにしたすり合わせの技術や、匠の技術が世界に冠たる日本品質を生み出していると認識。その特性と技術を米国にも根付かせるため、社員の過半数を日本から派遣する熟練技術者で構成し、高品質な製品の安定供給を確立するとしている。同社製品の主材料であるリサイクル材の扱いに関しては、同社グループとして30年以上の豊富な経験によるノウハウを有しており、その技術を活用し、リサイクル材を効果的に用いた製品の製造、販売を行うことで、サスティナブルな取り組みを推進する方針だという。
 同社グループは、2028年度売上1,500億円達成に向けた経営5カ年計画「リスグループのミライ」のなかで、グローバル展開を柱の一つとして掲げており、今回の北米における物流資材事業の進出・拡大はこの計画に沿ったもの。2022年からマーケティング活動を進め、2023年5月に現地法人を設立した。その後、北米のパレット販売に精通した現地企業との協業を進め、販売顧客を多数獲得したことから工場建設を決定。2024年1月にインディアナ州の土地を取得しており、4月での着工にこぎ着けた。今後は新工場稼働で北米における供給体制を確立し、グローバル展開をさらに加速させる。

※「RISU AMERICA,INC.」の新工場概要
所在地:米国インディアナ州
敷地面積:11万7,359㎡(3万5,500坪)
建屋面積:7,857㎡(2,374坪)
建設開始:2024年4月
稼働開始:2025年9月(予定)
生産品目:プラスチック製パレット等
投資額:6年間で6,000万ドル(約95億円⇒159.98円/ドル)(予定)

※「RISU AMERICA,INC.」の会社概要
設立:2023年5月
所在地:米国インディアナ州
株主:岐阜プラスチック工業(株)100%
事業内容:プラスチック製パレット等物流資材の製造販売

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