(株)メニコンは、コンタクトレンズの物流拠点である「グローバルロジスティクスセンター」を千葉県八千代市に新設し、5月7日に本格稼働させた。
同社の物流拠点は従来、国内向けの名古屋(愛知県)、北日本(宮城県)、西日本(福岡県)の3拠点、海外向けの小牧(愛知県)の1拠点と、合計4拠点体制だった。新拠点は、北日本と小牧のロジスティクス機能を集約し、海外および日本全国(主に関東以北)の得意先やユーザーへのコンタクトレンズ配送や海外製品の輸入業務を担う。そのうえで小牧は2024年度中に新拠点に統合する予定だ。
近年は、1日使い捨てコンタクトレンズの需要が国内外で高まっており、これまで以上に安定的な物流体制の構築が急務となっている。新拠点は、今後の製品アイテム数や在庫量の増加に対応するため、同社最大級のキャパシティを有しており、業務の自動化・デジタル化によって労働負荷の軽減および省人化を実現することで販売戦略に見合った新たな物流体制を構築していく。
今回の新拠点設立により、日本国内では、関東エリアにおけるサービスレベルの向上を見込む。また、新拠点が東京港や成田空港などへのアクセスに優れるため、効率的な製品の輸出入が可能となることから、同社グローバルビジネスの重要拠点と位置付けられている。
新拠点は、福山通運(株)が2023年9月に新設した千葉八千代支店を賃借しており、倉庫内作業も福山通運に業務委託している。今後もメニコンは、福山通運とともに一貫して安全を追求しつつ、物流体制を強化し、全世界のユーザーに高い物流品質とサービスを提供する方針だ。
※「グローバルロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:千葉県八千代市上高野1353-4 福山通運(株) 千葉八千代支店
敷地面積:1万8,292.84㎡
延床面積:1万6,876.42㎡(賃借分)