セイノーホールディングス(株)は、中核会社の西濃運輸(株)において、事業基盤である特積み輸送の効率化と最適な物流を提案するロジスティクスを推進するため、中部圏内に2件の設備投資を実施する。両設備投資は、収益拡大に加え、サプライチェーン全体における環境負荷低減にも貢献するもので、セイノーホールディングスでは、顧客やパートナーとの連携を強化し、チーム一丸となって「Green物流」の実現を目指すとしている。
〇西濃運輸(株)名古屋北支店を新設
愛知県清須市に、トラックターミナルと物流倉庫を一体化した「ロジ・トランス」機能を備えた「名古屋北支店」を新設。中部エリア内の物流拠点の強化と、効率的な輸配送体制の構築を目指す。
名古屋北支店は、愛知県清須市内の新規に取得した用地に建設する。同施設は「清洲東IC」至近(約0.7㎞)に位置し、現在の枇杷島支店を移転、また大曽根支店の集荷配達エリアの一部、一宮支店の物流機能を移管する。
枇杷島支店は、1968年竣工以来、名古屋市西区、清須市、北名古屋市を管轄しており、愛知県内の経済・流通の中核地域を担っている。4階建ての施設は、1階に全天候型の両面ターミナル用バース(100.4m×36.3m 2面/計48台のトラック接岸が可能)と、2階に倉庫用バース(100.4m/5台のトラック接岸が可能)があり、効率的な商品の積み降ろし作業が可能になる。
〇西濃運輸(株) 豊川支店の保管施設建て替え
豊川支店の敷地内の既存の保管施設を、延床面積が約7倍となる新施設へ建て替えを行い、顧客ニーズへの迅速な対応と、地域経済の発展に貢献していく。
豊川支店保管施設は、愛知県豊川市内の「豊川IC」至近に位置し、1980 年の竣工以来、特積み事業を行う西濃運輸豊川支店の保管施設として機能してきた。
高まる顧客ニーズへの対応や更なる業務効率化を図るため、保管施設の全面建替えを実施。床面積を、従来の保管施設の約7倍に拡張し、進化を遂げた物流拠点となる。竣工後は営業用倉庫として、荷役作業や特積み機能を活かした物流施設としてお客様のニーズに合わせた高付加価値サービスの提供を予定している。
3階建ての施設は、1階施設内にバース(46.4m/12 台のトラック接岸が可能)を設置し、2階、3階へは貨物用エレベーターで商品を上下搬送する。同施設では、物流ニーズに合わせ、ワンストップで物流課題に対応する。
※「西濃運輸(株)名古屋北支店」の施設概要
所在地:愛知県清須市春日長久寺
敷地面積:1万6,760.94㎡
延床面積:2万7,855.29㎡
倉庫面積:1万5,016.26㎡
構造:S造 地上4階建て
竣工予定:2025年12月
※「西濃運輸(株) 豊川支店 保管施設」の施設概要
所在地:愛知県豊川町本野ケ原
敷地面積:2万6,330.26㎡
延床面積: 9,180.71㎡
倉庫面積: 8,384.28㎡
構造:S造 地上3階建て
竣工予定:2025年2月