日本通運(株)は、熊本県益城町に新設した半導体関連産業対応の物流拠点「NX熊本ロジスティクスセンター」が稼働を開始したと発表した。
半導体受託生産の世界最大手である台湾TSMC社の半導体製造工場(JASMが運営)の建設決定を皮切りに、熊本県では半導体関連企業の進出が続いている。2月には、TSMC社・熊本工場が完成し、これと同時に第2工場の建設も発表されており、今後さらなる企業の集積に加え、物流需要の増加が予想される。
今回の新物流拠点は、最新の物流システムと豊富な経験を持つ日本通運のノウハウを結集しており、半導体関連産業などのユーザーに高品質な物流サービスを提供することが可能。倉庫内には空調設備を完備して半導体の保管に最適な温湿度を維持するほか、非常用発電機、セキュリティ設備および太陽光発電設備も設置している。
なお、同社は、2024年2月にJASMを中心とした半導体産業関連業務への営業強化のため、「九州半導体事業所」を新設するなど、同事業所を通じて半導体関連産業の業務に対応する専門的なサポートを提供できる体制も整えている。
※「NX熊本ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:熊本県上益城郡益城町平田2561-1(熊本支店 熊本総合物流事業所内)
構造:鉄骨造2階建て
延床面積:8,755m2(2,648坪)
主要設備:空調(前室—作業用空調25℃±5℃、保管室— 20℃-25℃)、非常用発電機(24時間)、録画式監視カメラ(屋外10台、屋内30台)太陽光発電(倉庫屋根に設置)、避雷設備