(株)メディセオ/阪神エリアをカバーするBCP対応・環境配慮型の世界先端のマテハン技術を駆使した「阪神ALC」を竣工

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 (株)メディセオは、2023年9月1日、新たな 物流・営業拠点として「阪神ALC」を竣工した。※ALC(Area Logistics Center):医療用医薬品や医療材料等を取り扱う高機能物流センター。主に 調剤薬局、病院、診療所などに商品を供給。
 「阪神ALC」設置は 医薬品等の商品のメーカー出荷から患者までのサプライチェーン全体における流 通の最適化に取り組んでいる。 2009年、メーカーと医療機関等をシームレスにつなぐとともに災害対策を施した有事 に強い物流センターとして、神奈川ALC(横浜市戸塚区)を開設した。その後、全国 への展開をすすめ、13カ所目となる「阪神ALC」の設置により全国をカバーす る流通ネットワークが完成する。 これまでの事業運営を通して蓄積してきた技術・ノウハウを最大限に活用し、新たな機能 を盛り込んだ「阪神ALC」の設置により、新たな価値と流通サービスを提供し ていく。 さらに、「阪神ALC」では気候変動対策として温室効果ガスの排出量削減、資源の循環、 生物多様性への配慮などに積極的に取り組んでいく。

「阪神ALC」の特長
 (1)医薬品・医療材料・医療機器・臨床検査試薬など、幅広く豊富な商品を在庫 お得意様に近い立地に、30,000SKU以上の商品を取り揃え、ユーザーへ直接 届けることにより、受注から納品までのリードタイムを短縮する。
 (2)高い受注納品率を実現する需要予測システム 独自に確立している需要予測システムにより在庫を適正管理。過剰在庫や品切れが生 じないように1品目ごとの適正なコントロールにより、定時・適量の納品を実現する。
 (3)物流精度向上と高生産性を実現する技術 従来の仕組みを見直し独自のマテハン技術による第三世代のピックシステムを構築。 正確性と効率性を追求した高生産性物流システム「AUPUSⅡ(Automatic Piece Picking Ultimate SystemⅡ)」の投入により、世界最高水準の高機能物流を実現する。
 (4)あらゆるケースを想定したBCP対策(事業継続計画) 阪神・淡路大震災、東日本大震災など多くの被災経験を生かし、災害時にもユーザー への影響を最小限に抑えるように、さまざまな対策を積み重ねている。阪神ALC には建物免震構造を施すとともに、停電時の自家発電設備、緊急配送用バイク、自家 給油設備等を配備し、地震などの自然災害時にも、事業を継続できる体制を整えている。
 (5)環境に配慮したサステナブル・ロジスティクス・センター 太陽光発電による自然エネルギーの活用、LED化の推進、再生素材(間伐材や再生 木材)の使用など環境に配慮した設計となっている。また、雨水を利用した水資源 の有効活用や、紙ラベルの廃止による廃棄物の削減、電気自動車の導入などを行っている。
 (6)GDPガイドラインに準拠した高水準の物流機能 2018年12月に厚生労働省が発出した、医薬品の適正流通ガイドラインである GDPガイドラインに準拠し、温度管理、偽薬対策、衛生管理などの対応を行っている。 また、SOP(標準作業手順書)も整備している。 

※「阪神ALC」の施設概要
所在 地: 兵庫県西宮市津門大塚町11-15
敷地面積: 26,446.3 ㎡(8,000 坪)
建築面積: 14,766.39 ㎡(4,466 坪)
延床面積 :43,068.19 ㎡(13,028 坪)
構 造 鉄骨造:(杭頭免震)、地上4階建
設備投資額 総額 :約267億円(土地、建物、設備、機器等)
カバーエリア 京都府(京都府全域) 大阪府(豊中市・池田市・高槻市・茨木市・箕面市) 兵庫県(神戸市・尼崎市・西宮市・芦屋市・伊丹市・豊岡市・西脇市・宝塚市・川西市))
荷額(稼働当初年間): 約2,400億円(予定)
稼働開始時期 :2023年10月(予定)

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