パナソニック ホールディングス(株)と丸紅(株)、商用EV向けフリートマネジメントサービスを提供する新会社「EVolity(株)」を設立した。EV導入を進める複数の大手物流企業向けに、今夏よりサービスの提供を順次開始する予定だ。
EVolityは、商用EV導入を検討されている事業者に対してトライアル運用の機会を提供する。これによりEV導入の課題抽出が可能。また、スマート充電システムや電池管理システムの提供を通じ、EV導入によるオペレーションへの影響を具体的に把握できるものとする。一方、既にEVを運用している事業者に対しては、複数台の充電・電池状況を一括管理する環境を整備し、円滑なEV導入展開を支援する。マルチブランドの車両・充電器に対応したデジタル管理システムを提供することで、効率的な運用の実現にも貢献。パートナー企業との連携により、事業者のEV車両選定や充電環境整備も含め、一元的なサポートを行う。提供するシステムについては、運行管理やエネルギーマネジメントなど事業者の既存システムとの連携も検討するとしている。
EVolityでは、丸紅のモビリティ・EV分野での知見や営業基盤と、パナソニックグループが培ってきた電池関連の知見や技術を活かし、将来的なEV及び車載電池の二次利用も見据え、循環経済モデルの構築を目指す。事業者のEVシフトを一元的にサポートすることで、環境負荷の低い事業活動と企業価値の向上に寄与する考えだ。