■物流施設 投資関連情報2024版<1.25~1.31>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設・工場などの情報>

■オカラム食品工業(株)<1月25日>
マレーシアのクアラルンプール近郊に現地子会社が新物流倉庫を開設/ハラル認証取得手続きも進め、拡大を続けるマレーシアの日本食需要に対応


 オカムラ食品工業(株)は、同社グループのマレーシア子会社であるXenka Trading (M) Sdn. Bhd.がマレーシア・クアラルンプール近郊に新物流倉庫を開設したと発表した。
 Xenka Tradingは、マレーシアで海外卸売事業を展開する、同社100%子会社。日本食外食チェーンや量販店向けに、グループ各社が製造した水産加工品を含む、日本食材を販売している。新倉庫開設により、①オペレーションの効率性向上とコスト削減(従来はスペースが狭く、同時作業が困難で動線が非効率となっていた点が解消される)、②輸送コストと配送回数の減少(新倉庫は本社倉庫に隣接しているため、従来と比べて倉庫間の輸送コストと配送回数が削減される)、③品質管理、商品の安全性の向上(最新の冷蔵庫・冷凍庫の導入や作業動線の改善により、品質管理・商品安全性の向上が期待される)、④サービスの柔軟性(新倉庫の調理スペースなどを活用して、現地ニーズに合った商品提案・開発の拡充が期待される)―といった4つの効果を見込む。
 マレーシアは、イスラム教の教えに沿った経済活動のしやすさから東南アジアのハラル市場のハブとしても知られ、人口の7割をマレー(イスラム)系の人々が占めている。マレーシアの需要拡大に対応するためにはハラルフードへの対応が不可欠で、新倉庫はハラルフード対応倉庫としても稼働することを想定。すでに関係省庁にハラル申請書を提出し、ハラル認証に向けた手続を進めている。申請から承認にかけては約6か月から9か月を要する見込みで、ハラル認証が取得できれば、厳格化が進むハラル認証に対応した冷蔵・冷凍倉庫の提供が可能となり、他社との差別化につながる。

※「Xenka Tradingの新倉庫」の施設概要
所在地:NO.16, JALAN PP11/2, ALAM PERDANA INDUSTRIAL PARK, TAMAN PUTRA PERDANA, 47130 PUCHONG, SELANGOR DARUL EHSAN(Xenka Trading本社に隣接)
延床面積:2,002㎡
パレット数:900
構造:RCS造3階建て
設備:冷蔵庫、冷凍庫
開設:2024年1月25日

■SBS東芝ロジスティクス(株)<1月26日>
北関東エリアの基幹拠点「西埼玉デポ 鶴ヶ島倉庫」を開設/プラットフォーム事業拡大に向けた物流拠点に


 SBS東芝ロジスティクス(株)は、北関東エリアの物流拠点「鶴ヶ島倉庫」(埼玉県入間郡)の業務開始にあたり、1月22日に開所式を行った。
 新倉庫は埼玉県入間郡毛呂山町に位置し、関越道(坂戸西SIC、鶴ヶ島IC)や圏央道(圏央鶴ヶ島IC)に近く、関東全域のみならず甲信越地方などへの広域配送拠点として優れた交通アクセスを有している。BCPや環境に配慮した設備が整っているほか、家電(メーカー物流、量販物流)や精密機器、住設、ECなどで積み重ねてきた同社の豊富な実績もあり、顧客ニーズに沿ったサービスの提供が可能になったとしている。

※「西埼玉デポ 鶴ヶ島倉庫」の施設概要
所在地:埼玉県入間郡毛呂山町大字川角
倉庫面積:約1万6,000 ㎡
バース:26台、ドックレベラー:6台、垂直搬送機:2台、貨物用エレベーター2台、床 荷 重:1.5t/㎡
構 造:RCS 造・4階建て(物件全体)
※4階建て倉庫の3・4階それぞれ約半分ずつを賃借

■伊藤忠都市開発(株)、伊藤忠商事(株)<1月31日>
大阪府寝屋川市で物流施設開発用地を取得/「(仮称)アイミッションズパーク寝屋川」の新規開発へ


 伊藤忠都市開発(株)は、伊藤忠商事(株)と共同で、大阪府寝屋川市讃良東町で物流施設開発用地を取得し、物流施設「(仮称)アイミッションズパーク寝屋川」の開発を進める。
 同開発予定地は、第二京阪道路「寝屋川南IC」から約1kmの場所に位置し、主要幹線道路(国道1号線)を利用した大阪・京都中心部へのアクセスに優れるため、広域配送拠点および大阪・京都市内への配送拠点に適する。
 同施設は、汎用型物流施設として、2024年下期の着工、2026年上期の竣工に向けた開発を進めると同時にテナント募集を行う。有効天井高5.5m、積載荷重1.5t/㎡など充実したスペックを備え、多種多様な商品の保管と効率的な庫内作業が可能な施設とする予定。その他の仕様など具体的な設計については未定で、特定企業専用のオーダーメイド型物流施設(BTS型)として開発することも可能だとしている。

※「(仮称)アイミッションズパーク寝屋川」の施設概要
所在地:大阪府寝屋川市讃良東町
敷地面積:5,375.5㎡(約1,626坪) ※施設床面積は未定
竣工予定:2026年上期

■(株)シーアールイー<1月31日>
静岡県掛川市で開発を進めていたBTS 型物流施設「ロジスクエア掛川」が竣工/2月に国内大手メーカーの専用センターとして稼働開始


 (株)シーアールイーは、静岡県掛川市で開発を進めていた物流施設「ロジスクエア掛川」が1月31日に竣工したと発表した。同施設は、国内大手メーカーの専用センターとして2024年2月に稼働開始するとしている。
 同施設は、掛川市の菖蒲ヶ池工業団地に隣接する工業地域にある。東名高速道路「掛川IC」から約 3.7km に位置し、県道 403 号磐田掛川線を通じて国道 1号線へのアクセスにも優れ、静岡県内はもとより、関東・中部エリアへもアクセスしやすい立地環境にある。また、東海道新幹線・東海道本線「掛川駅」から約 2.3km に位置し、駅周辺には住宅街も形成されていることから、従業員確保の観点においても優位性を備えている。
 同施設所在地の高御所は、掛川市海岸から約 10kmの距離にあり、海抜も 52.8m であるため、津波・高潮による被害想定外地域に指定されている。また、掛川層群に属する強固な岩盤地層に位置しており、防災面でも優位性のある立地だとしている。
 同施設は、地上3階建て(倉庫2層)の倉庫棟と平屋建てのテント倉庫で構成され、総延床面積 は1万4,235.84 ㎡(4,306.34 坪)に達する。倉庫部分の床荷重は、 1階が2.0t/㎡(2.5tフォークリフト対応可)、2 階が1.5t/㎡(2.0tフォークリフト対応可)。有効高さは5.5m以上(一部除く)で、照度も平均 300 ルクスを確保している。昇降設備は、荷物用エレベーター(積載荷重3.5t)2基、ドックレベラー1 碁を実装。倉庫内に空調設備や大型シーリングファンを設けており、ワーカーの就業環境向上を図ったとしている。
 将来的なオペレーションの対応としてドッグレベラー増設可能な構造とするなど、オーダーメイド型施設でありながら、様々な物流ニーズに対応できる機能性・汎用性も兼ね備えている。また、環境対策としては、外壁の高断熱化、全館 LED 照明、倉庫内人感センサー照明、節水型衛生器具を採用。環境や省エネルギーに配慮し、CASBEE 静岡のランク A、BELS 評価5スター、ZEB Oriented の認証も取得している。同施設屋根の一部には、(株)エンバイオ C・エナジーが提供する太陽光発電システムを導入しており、このシステムからの供給電力は自家消費する予定だ。太陽光発電システムと連動する蓄電池も設置しており、停電時でも蓄電池から継続して一部電力の供給を受けることが可能。「ロジスクエア」シリーズで環境に配慮した自然エネルギーを活用することで、脱炭素社会の実現に向けた社会的責任を果たしていく考え。

※「ロジスクエア掛川」の施設概要
所在地:静岡県掛川市高御所字新田92 外
敷地面積:1万6,791.76 ㎡(5,079.50 坪)
構造規模:普通倉庫 鉄骨造 地上3階建て(倉庫部分2層)テント倉庫 平屋建て
延ベ面積:合計 1万4,235.84 ㎡(4,306.34 坪)
着工:2023年2月1日
竣工:2024年1月31日

■(株)シーアールイー<1月31日>
埼玉県ふじみ野市で開発を進めていた大型物流施設「ロジスクエアふじみ野 A」が竣工/国内物流企業と同施設一部について賃貸借契約を締結


 (株)シーアールイーは、埼玉県ふじみ野市で開発を進めていたマルチテナント型の大型物流施設「ロジスクエアふじみ野 A」が1月31日に竣工したと発表した。竣工前には、すでに国内物流企業と同施設一部について賃貸借契約を締結しているという。
 同施設は、埼玉県ふじみ野市の国道254号バイパス沿いに位置している。254号バイパスは片側 2車線の幹線道路で、国道463号線(浦和所沢バイパス)や国道16号線などの幹線道路と連結する、道路ネットワーク上、重要な幹線道路。埼玉県南部の所沢・三芳・ふじみ野エリアは、特に都心部へのアクセスに優れ、県内でも物流拠点立地としてのニーズが高く、同施設はこうした道路ネットワークが活用できるため、広域物流拠点としての優位性も備えている。
 同施設は地上4階建てで、延床面積 は11万2,340.31 ㎡(3万3,982.94 坪)に達する。2階、3階、4階には大型車両の直接乗り入れが可能なランプウェイを、各階にはトラックバースを設けた。ランプウェイは、上り専用と下り専用をそれぞれ設置するダブルランプウェイ方式を採用。車両動線を一方通行とすることで場内の安全性向上を図ったほか、1 階のトラックバースを両面バースとすることで、トラックバースに大型車185 台が同時接車できる体制を整えた。事務室や複層階を使用する場合の荷物用エレベーターの増設のほか、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場等の確保など、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応が可能。様々な物流ニーズに対応できる機能性・汎用性を兼ね備えたロジスクエアブランドの基本スペックを有する施設となっている。
 倉庫部分の外壁には金属断熱サンドイッチパネルを採用。床荷重は1.5t/㎡、有効高さは1階で6.0m、2階から4階で5.5m以上(一部除く)を確保している。テナント区画として、最大10テナントの入居が可能。最小約 1,360坪から利用できる。
 アメニティ面では、4 階の東西 2か所に共用のカフェテリアを設け、今後、そのいずれにも従業員用売店も設置する予定だ。このほか、ドライバー用の休憩室や、トイレや喫煙室の充実など、従業員用の様々な共用設備も設置。ロジスクエアシリーズのブランドコンセプトの1つでもある、倉庫機能などを可視化したサイン計画も採用し、庫内オペレーションの安全面や機能面での向上も図った。遊び心のあるピクトサインなども利用し、リラックスできる明るい空間を提案することで、ワーカーに快適性を付与し、ユニバーサル面にも寄与する施設とした。
 倉庫内の防火区画壁には耐火断熱パネルを採用。倉庫内の耐震性向上に加え、冷暖房設備設置時の熱負荷低減も見込めることから、職場環境改善にも寄与する。
 環境対策面では、全館 LED 照明や人感センサー、節水型衛生器具を採用し、環境や省エネルギーに配慮した設備仕様とした。内装には、積極的に廃材リサイクル資材を採用することで、BELS 評価、CASBEE-建築(新築)の認証を取得する予定。今後は、同施設と「ロジスクエアふじみ野 B」(現在建築中)の屋根全面に、(株)エンバイオ C・エナジーが提供する太陽光発電システムを導入する考え。発電能力はいずれも約2MWで、これらシステムから供給された電力を自家消費するとともに、FIPを活用して売電する計画もあるとしている。

※「ロジスクエアふじみ野 A 」の施設概要
所在地:埼玉県ふじみ野市福岡新田
敷地面積:10万1,128.48 ㎡(3万591.36 坪)
構造規模:鉄骨造 地上4階建て
延ベ面積:11万2,340.31 ㎡(3万3,982.94 坪)
着工:2022年7月15日
竣工:2024年1月31日

■サン インテルネット(株)<1月31日>
埼玉県加須市道目に「加須センター」を開設/24時間稼働想定の非常用発電機設置で、災害に伴う停電時も業務継続が可能に


 サン インテルネット(株)は、埼玉県加須市道目にサン インテルネット「加須センター」を2月1日に開設すると発表した。
 同施設は、東北自動車道「加須IC」から約4.5kmの位置し、東北道・圏央道など高速道路網へのアクセスに優れていることから、2024年問題を見据えた配送効率化の拠点としての利用が予定されている。
 延床面積は5,092坪(1万6,833.07㎡)で、最大53台が同時接車できるバースを備えている。梁下有効高は約7.0mを確保。10基のドックレベラー実装により、効率的な荷物の積み下ろしが行える体制となっている。
 屋上には太陽光発電設備を設置。その発電電力を施設内で利用できるものとした。24時間稼働想定の非常用発電機も設置されているため、災害などに伴う停電時にも荷物用エレベーターや照明などが使用できるものとなっている。

※「サン インテルネット加須センター」の施設概要
所在地:埼玉県加須市道目1584番1
延床面積:1万6,833.07㎡(5,092.00坪)
建物全体:4万8,025.90㎡(1万4,527.83坪)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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