■物流施設 投資関連情報2023版<6.29~7.5>

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<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■伊藤忠都市開発(株) 、伊藤忠商事(株)、山陽電気鉄道(株)<6月29日>
共同開発した「箕面物流センター(仮称)」を譲渡、BlackRockオルタナティブ部門運用の私募ファンドに


伊藤忠都市開発(株)、伊藤忠商事(株)、山陽電気鉄道(株)の3社は共同開発した「箕面物流センター(仮称)」をBlackRockオルタナティブ部門が運用する私募ファンドに譲渡した。
同施設は、大阪府箕面市で2021年12月に着工し、2023年1月に竣工した新築物件。新名神高速道路「箕面とどろみIC」から約1.5kmと、全国配送にも利用しやすいエリアに位置し、当該地域は周囲に大規模なニュータウンが広がるなど、町の活性化が進み、将来有望な地域だという。
今回は、同施設のエリアポテンシャルや建物形状、スペック等がBlackRockオルタナティブ部門リアルエステート部のニーズに合致したため、伊藤忠グループから譲渡する運びとなったという。同グループは、国内で36件・約46万坪の物流施設開発実績があり、これまで開発後の物件については、自らがスポンサーを務めるアドバンス・ロジスティクス投資法人に加え、国内外の機関投資家への譲渡を実施してきた。今後も同投資法人への物件供給を強化・拡大しつつ、テナントや投資家等の幅広いニーズに対応した施設開発・運営を推進し、国内における物流インフラの整備・構築を通じて持続可能な社 会の発展に貢献することを目指すとしている。

※「 箕面物流センター仮称)」の施設概要
所在地:大阪府箕面市森町西2-4-1
用途:倉庫・事務所
敷地面積:2万166.91㎡(6,100.49坪)
延床面積:4万2,582.33㎡(1万2,881.15坪)
構造・規模: 鉄骨造、地上4階建 スロープ型物流施設
竣工:2023年1月末

■(株)伊藤忠都市開発、伊藤忠商事(株)<6月30日>
三重県桑名市で共同開発を進めてきた「アイミッションズパーク桑名」が竣工、(株)カインズ専用物流施設として引き渡しも完了


伊藤忠都市開発(株)と伊藤忠商事(株)は、共同開発を進めてきた物流施設「アイミッションズパーク桑名」が2023年6月30日付 で竣工したと発表した。本施設は、全国でホームセンター事業を展開する(株)カインズ専用物流施設として、 竣工と同時にカインズへの引渡しが完了したという。
本施設が位置する多度地区南部は、三重県桑名市が産業誘導ゾーンとして定めたエリア。東名阪自動車道「桑名IC」から約7.5km、「桑名東IC」から約7kmに位置し、全国への広域配送拠点および名古屋中心地への配送拠点として利便性の高い立地で、今後も新名神高速道路、東海環状自動車道の整備に伴い、さらなる利便性の向上が見込める。本施設は、地上4階建の延床面積約2万8,000坪(危険物倉庫含む)、積載床荷重1.5t/㎡、有効階高5.5~6.5mと充実したスペックを備え、多種多様な商品の保管と効率的な庫内作業が可能。環境配慮も徹底しており、LED照明を全館に、人感センサー付き照明を一部に導入している。また、断熱性の高いサンドイッチパネルを採用したほか、伊藤忠グループの(株)VPP JAPAN((株)アイ・グリッド・ソリューションズ子会社)と連携し、建物屋上での自家消費型太陽光発電所の導入等を予定している。さらに、夜間にライトアップされる照明演出もアイミッションズパークシリーズで初導入したほか、コンセプトの異なる休憩ラウンジを3か所設置する等、外装・内装にもこだわったという。
カインズは、本施設を中部・西日本エリアの店舗への配送機能と海外荷物の保管施設機能を併せ 持つ「西のマザーセンター」と位置づけている。伊藤忠都市開発および伊藤忠商事は、本件を契機に、カインズとさらなる協業の実現を目指し、物流拠点開発のほか、店舗新設や商材・資材の調達支援、物流機能の提供等、様々な形での価値提供に取り組む意向だ。

※「アイミッションズパーク桑名」の施設概要
所在地: 三重県桑名市多度町
敷地面積:6万7,866.86㎡(2万529.73坪)
延床面積:9万3,627.13㎡(2万8,322.25坪)
構造・規模:鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造、地上4階建
着工:2022年4月15日
竣工:2023年6月30日

■センコーグループホールディングス(株)<6月30日>
石川県白山市に「センコー金沢第2PDセンター」を開設、北陸エリアでドラッグストア・量販向け物流を拡大


センコーグループホールディングス(株)(センコーGHD)は6月30日、石川県白山市に「センコー金沢第2PDセンター」を開設した。本施設はセンコーGHDが建設したもので、傘下の事業会社であるセンコー(株)(センコー)が施設を賃借・運営する3例目の物件になるとしている。
新センターは、北陸自動車道「美川IC」「白山IC」より約6km、「徳光スマートIC」より約5km、金沢市内まで約 30分と好アクセスで、白山市は北陸3県(福井、富山、石川)のほぼ中央にあることから、北陸エリア全域への商品 供給拠点として、高い利便性が期待できます。2010年にセンコーが開設した金沢PDセンターの隣接地にあり、繁 忙時は人員の応受援もスムーズに対応できます。 センコー北陸支店は、以前は繊維・食品系物流が中心を占めていましたが、2018年に北陸エリアで初のドラッグ ストア向けTCセンターを開設し、以降はドラッグストアをはじめ量販・小売物流を順調に伸長させてきました。新センタ ーは、ケースソーターや移動ラックなどの充実した設備により、既存顧客の物流ニーズを取り込むとともに、ドラッグストア や量販・小売物流でさらなる新規顧客の獲得につなげていく考えです。 また、センコーと京セラ株式会社(本社:京都市伏見区、社長:谷本 秀夫)、エフビットコミュニケーションズ株式会 社(本社:京都市南区、代表取締役社長:ஷ本 幸男)の3社は、新センターでの再生可能エネルギーの自家消費 を目的としたPPAサービス(※)による太陽光発電設備の導入に向け進めており、8月から運用開始を予定しています。 本取り組みによって新センターの電力を賄うとともに、余剰電力を電力小売事業の電源として有効活用し、低炭 素化・脱炭素化の実現および再生可能エネルギー比率の向上を目指します。
センコーは、新センター開設により既存顧客の物流ニーズを取り込むとともに、近年拡大が続くドラッグストア物流の新規 獲得による北陸エリア全体の事業拡大と、太陽光発電PPAモデルによる低炭素化・脱炭素化の実現に向けて取り組ん でまいります。

※「センコー金沢第2PDセンター」の施設概要
所在地:石川県白山市村井町2640
建物構造:鉄骨造 地上4階建て
敷地面積:1万8,032㎡
延床面積:3万4,654㎡
設備: 貨物用エレベーター 3台、垂直搬送機 6台、クライミングレベラー 2台、
ケースソーター、移動ラック、太陽光パネル、EV充電設備(乗用車用)

■佐川グローバルロジスティクス(株)<7月1日>
同社初の冷凍冷蔵倉庫「Cold Logi 船橋」を開設、大口貨物からEC向け小口貨物まで一気通貫のコールドチェーンを実現


SGホールディングスグループでロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクス(株)は7月1日、千葉県船橋市に同社初となる冷凍冷蔵倉庫「Cold Logi 船橋」を開設した。より顧客ニーズに沿った物流提案を行うため、冷凍冷蔵倉庫での業務を開始。これまでオーダーメイド型物流でレイアウト設計から顧客に合わせた物流加工など、柔軟なカスタマイズを通じて得たノウハウを冷凍冷蔵の倉庫でも展開する。こうした物流加工作業に加え、都心からのアクセスに優れる利便性の高い立地と、佐川急便(株)をはじめとする同社グループおよび協力会社の輸送網を組み合わせることで、効率化された一気通貫型の配送を実現する計画だ。
 本倉庫の庫内は、冷凍保管区画は-25℃まで、冷蔵保管区画は5℃に保たれ、商品の品質を維持しながら物流加工が行える。量販店や外食産業の各店舗へ向けた発送などのBtoBのほか、高齢化や単身世帯の増加でニーズが顕在化しているBtoCの食品EC領域においても高品質で効率的な物流の実現が可能。多様な商品サイズや物量への対応、高度なサプライチェーンの構築など、同社グループの総合力を背景に最適なロジスティクスを提案していく。

〇「Cold Logi 船橋」における冷凍冷蔵倉庫の特長
(1)保税蔵置所の取得(予定)
同社が取得(予定)する保税エリアで海外から輸入する外国貨物・海外へ輸出する内国貨物を預かることにより、移動コストの低減・リードタイムの短縮・品質向上に繋がる、シームレスなロジスティクスサービスを提供する。
(2)動物検疫所の検査場所指定の取得(予定)
動物検疫が必要な輸入商材(精肉など)にも対応できる保税エリアとして開設し、顧客ニーズに合わせた幅広い商材の扱いを可能とする予定。
(3)環境負荷低減
冷凍冷蔵倉庫の冷媒に使用する特定フロン(オゾン層を破壊するとして国際的な規制の対象になっているフロン)は2030年に生産全廃されるため、自然冷媒への移行が加速することから、本倉庫ではあらかじめ規制を考慮した設備を導入。2030年フロン問題に対応しているほか、全館LED照明や太陽光パネルを備え、環境負荷低減を図っている。
同社は、これまで3PL企業として蓄積してきたノウハウを基に、コールドチェーンの領域でも持続可能で高品質な物流サービスを顧客に提供していく構えだ。

※「Cold Logi 船橋」の施設概要
所在地:千葉県船橋市栄町2-2-13、2-15、2-174、2-205
面積(当社借り入れ部分):約2,105坪

■キャピタランド・ジャパン(株)<7月3日>
大阪府茨木市で国内2件目の物流施設「茨木彩都ロジスティクスセンター」が竣工、(株)ロンコ・ジャパンと賃貸借契約を締結


 シンガポールの上場不動産会社キャピタランド・インベストメント・リミテッドの日本法人であるキャピタランド・ジャパン(株)は、国内2件目となる物流施設「茨木彩都ロジスティクスセンター」が6月30日に竣工し、(株)ロンコ・ジャパンとの間で賃貸借契約の締結に至ったことを発表した。
 本施設件は、大阪府茨木市彩都、新名神高速道路の「茨木千堤寺IC」より2kmに立地し、大阪のみならず関西圏全域の配送拠点として適した立地環境にある。彩都は2004年より茨木市北部で開発が進む職住近接、緑豊かなエリアで、新名神高速、名神高速、近畿自動車道を利用した関西各地へのアクセスに優れた立地環境にあることから、近年、物流施設の集積が進んでいる。1時間圏では約1,000万人、90分圏では1,600万人を超える人口を擁するほか、日帰り輸送の目安となる運転3時間の範囲には、東は愛知、西は岡山、南は徳島・香川や和歌山の一部、北は福井までの広範囲の消費地が含まれており、2024年問題への対応にも適している。また、ハザードマップにおいても洪水・浸水の想定区域外であり、活断層からも離れていることから、事業継続に優位性のある立地だと言える。
 建物は鉄骨造地上4階建、延床面積8,076坪、有効天井高5.5m、床荷重1.5t/m²等、先進的な物流施設の性能を備えている。従業員が使いやすいスペック・デザイン性の高い施設も最新のニーズに対応。環境にも配慮しており、CASBEE Aランク認証を取得、特に最新のタブレット制御型人感センサー付LED照明で電気料金を削減すると同時に企業のオペレーションに応じた詳細な照明設定が可能。屋根上でのオンサイトPPAを採用した太陽光発電事業も行うとしている。
 同社の物流施設は主要幹線道路・鉄道駅等への優れたアクセスをもつ物流ハブ内のプライムロケーションに立地をし、マーケットへのアクセスに優位性を持つ。2022年9月に竣工した第1号案件である「相模原南橋本ロジスティクスセンター」は、圏央道の「相模原愛川IC」から約8km、またJR相模線の「南橋本駅」より徒歩5分という利便性から、首都圏の配送拠点としても適した物流ハブに位置している。同社は今後も、戦略的立地、環境配慮型の最新施設への投資を積極的に行う考えだ。

■(株)サンケイビル、JA三井リース(株)<7月3日>
府中エリアにマルチテナント型物流施設「SANKEILOGI府中」の 開発に着手、公園等の設置や文化財保護などで地域に貢献する物流施設を目指す


 (株)サンケイビルとJA三井リース建物(株)は、東京都府中市武蔵台で「SANKEILOGI(サンケイロジ)府中」の開発に着手したと発表した。
 本施設は「SANKEILOGI」シリーズの第4弾で、地上4階建て、延床面積約3万9,617㎡のマルチテナント型の物流倉庫として、2024年9月の竣工を予定している。近隣住民が利用できる公園等を設置するほか、敷地内に現存している府中市の遺跡登録を受けた塚を保存し、一般に開放することで地域に貢献する物流施設を目指す意向だ。
〇「SANKEILOGI府中」の特徴
(1)文化財の保護と地域貢献へ向けた取組
建物の西側では、中世後期頃に構築され、府中市の遺跡登録を受けている「横海道北1号塚」を保存し、訪問者が見学可能とする計画。また、敷地北側には自主管理公園を設け、地域住民の憩いの場として利用できるのほか、災害時には備蓄倉庫等を利用可能とすることで防災拠点としての役割も果たすとしている。
(2)幅広いニーズに対応する利便性の高い立地
府中エリアは、都心部に近接している一方、物流施設の供給が少なく希少性が高い。当該地は、中央自動車道「国立府中IC」より約3.6kmの距離にあるため、近郊の人口集積地域だけでなく、都心を含めた広域配送においても高い配送効率を実現する。また、JR武蔵野線「北府中駅」から徒歩約10分と従業員確保における立地優位性も高い。
(3)効率的な運営を実現する機能性と従業員の働きやすさを兼ね備えた建物仕様
本施設は、2階に繋がるスロープを設置することで2層での利用が可能なため、効率の高いオペレーションを実現する。また、最上階には富士山を望めるテラスを併設したラウンジを設け、従業員にとって快適な就労環境を整備し、提供する。
〇SDGs(持続可能な開発目標)への貢献について
同社では、本施設に関する取組はSDGsにおいて以下の目標に貢献するとしている。
目標7:太陽光発電や省エネ、長寿命のLED照明を設置し、消費エネルギーの効率化を行います。
目標8:従業員用カフェテリアを設置し、働く方に配慮した快適な空間を提供します。
目標11:災害時に利用する防災備蓄倉庫や自主管理公園を設置します。
目標12:建設時に発生する廃棄物を適切に処理いたします。
目標13:外壁サンドイッチパネルや屋根W折板を採用します。

※「(仮称)SANKEILOGI府中」の計画概要
所在地: 東京都府中市武蔵台1-1-3(地番)
敷地面積: 約1万6,877㎡(5,105坪)
延床面積 :約3万9,617㎡(1万1,984坪)
構造・規模:RC+S造、地上4階建
着工:2023年7月
竣工:2024年9月(予定)

■日本GLP(株)<7月3日>
神奈川県平塚市で建設を進めていた「GLP平塚Ⅱ」が竣工、新東名高速・圏央道延伸で東西結節点としての重要性を増す物流最適地に立地


 日本GLP(株)は、神奈川県平塚市で延床面積3万7,280.55㎡の先進的物流施設「GLP平塚II」が竣工したと発表した。
 本施設および2023年8月竣工予定の「GLP 平塚Ⅲ」は、平塚市の都市構造の骨格となる「北の核」として位置付けられるツインシティ大神地区土地区画整理事業施行地区内に建設されている。ツインシティ大神地区では、新しい産業や都市機能の集積とともに、周辺環境と調和した環境共生モデル都市の形成を目指しており、現在すでに物流施設や大型商業施設の開業によって広域的な交流連携が促進され地区の賑わいを創出している。
本施設最大の特徴は圧倒的な立地優位性で、オペレーションしやすく効率性の向上が実現できる建物設計に加え、「Green」をコンセプトとした地球環境・就労環境・地域環境の3つの側面に対しても設計段階から施設稼働後まで配慮し、持続性を有する付加価値の高い施設とした。
〇本施設の立地
• 本施設は、新東名高速道路「厚木南IC」から約1.5km、東名高速道路「厚木IC」から約3.0kmの場所に位置 し、新東名高速道路の開通により関東、関西および中部地方へのアクセスに優れ、圏央道の延伸により横浜港へも約35分と、物流拠点として最適。
• 関東全域、福島、新潟、長野、岐阜、愛知、三重など合計15都県に4時間以内で到達することが可能。広域エリアへの配送中継地としての利用にも適している。
• 小田急小田原線「本厚木駅」およびJR東海道本線「平塚駅」から出ている直通路線バス「ツインシティ大神停留所」から徒歩5分に位置し、通勤アクセスのしやすさを確保。
• 周辺には物流関連会社が多く、周辺企業との連携によるサプライチェーンの効率化が図れる。
• 現状の住宅地に加えて今後、住宅エリアが新設予定で、安定的な雇用の確保が可能。また大規模商業施設の開業により、地域経済が引き続き活性化されていくと予想される。
〇本施設の特長
• 地上4階建てのボックス型で、最大2テナントが入居可能な汎用性の高いマルチテナント型施設。
• 各カスタマー区画の防火区画を分けた際[1]、どの区画にも垂直搬送機もしくは荷物用エレベーターを設置することで、荷主・転貸先が複数ある場合でもオペレーションしやすい建物設計を実現。
• 雨天時にもオペレーションしやすいようにインナー車路を設置。
• 物流業界の2024年問題も見据え、24時間無人でも荷物の入出庫が可能な置き配バースを導入することで、トラック待機問題の解消、輸送コストの削減と効率化をサポート。
• 施設内では庫内窓の設置や、バイオフィリックデザイン[2]を意識した緑あふれる内装、最寄りの公共交通機関からの通勤アクセスを整えるなど、快適な就労環境を提供。
〇本施設の環境配慮・BCP対応
• 環境対策として、以下の対応を実施
- 太陽光発電設備
- 全館LED照明の採用
- 人感センサーを導入することで、省電力化とともに電気代コスト削減をサポート
• Green Building認証、CASBEE Aランク、BELS、Nearly ZEB認証取得など、ESG/SDGsの対応を実現。
• 地域環境へのアプローチとしては、敷地外周にグリーンベルトを設け平塚市が推奨する植樹を実施、ポケットパークの設置など、日常の憩いの場所を提供。
• 屋外階段を利用した緑化壁面などシンボリックな建物外観により、周辺地域との共生・共存を目指し環境的な側面からも配慮された設計。

※「GLP 平塚Ⅱ」の施設概要
所在地:神奈川県平塚市大神
敷地面積:1万7,800.64㎡
延床面積:3万7,280.55㎡
構造:地上4階建て、鉄骨造
着工:2022年6月
竣工:2023年6月
認証取得:CASBEE A認証(予定)、BELS(予定)、Nearly ZEB認証(予定)

■日本GLP(株)<7月4日>
「ALFALINK」ブランド第2弾となる千葉県流山市の「GLP ALFALINK流山」全棟が完成、地域共生を追求した大スケールの最先端物流拠点


 日本GLP(株)は、「GLP ALFALINK流山4」が満床で竣工したと発表した。これに伴い、「ALFALINK」ブランド第2弾となる「GLP ALFALINK流山」全8棟が総延床面積93万1,200㎡で完成。「GLP ALFALINK流山」の総投資額は1,800億円以上にのぼっている。
 「GLP ALFALINK流山4」は、延床面積10万4,421㎡の先進的マルチテナント型物流施設。全棟の中でも特にウェルネスの増進に注力しており、温かい食事を提供するレストランをはじめ、各階リフレッシュエリアや、バスケットやフットサルなどが楽しめるアリーナに加え、アリーナから連続する屋上庭園を設けている。施設内ワーカーの心身の健康およびパフォーマンスを向上させる環境の整備により、カスタマー企業の雇用維持とビジネスの成長に貢献する。また、アリーナでは定期的なイベントを開催する予定で、施設内ワーカー同士や地域社会との繋がりが生まれることで、「社会的な健康」もサポートするとしている。
 〇本施設の特長
(1)1階と2階には西濃運輸株式会社が入居し、ターミナルと保管庫として利用。構内に配送拠点があるため、入居カスタマーの出荷・集荷の効率が大幅に向上するとともに、環境負荷の軽減に貢献。また保管機能も活かした臨機応変なロジスティクスが提供可能。
(2)他にも(株)ジャパネットホールディングス、全日本食品(株)を含む合計8社の入居が竣工前に決定。
(3)冷凍冷蔵対応、給排水換気対応、自動化対応など、食品やECをはじめとする多種多様な業種のニーズに柔軟に対応可能なスペックを予め導入。
(4) 一部空調設備と大型シーリングファンを導入し、快適な就労環境を提供。
〇本施設のサステナビリティ
(1)環境面では、屋上に発電容量1.5MWの自家消費型太陽光パネルを設置し、CO2削減に取り組む。
(2)BCP対策としては、免震構造を採用。また井水利用を可能とし、72時間以上連続利用可能な非常用発電機を設置。

※「GLP ALFALINK流山4」の施設概要
所在地:千葉県流山市小屋・北
敷地面積:4万3,738㎡
延床面積:10万4,421㎡
構造:地上4階建て、免震・RCS造
着工:2022年1月
竣工:2023年6月
認証取得:LEEDゴールド認証(予定)、ZEB 認証(予定)

■(株)ロジテック<7月4日>
大阪府箕面市と千葉県習志野市に新物流拠点を開設、国内大手物流会社と提携して共同で運営


 ロジテックは2023年7月、大阪府に新たな物流拠点となる「箕面倉庫」を開設した。同年5月には千葉県に「習志野倉庫」も開設しており、「箕面倉庫」は国内で9番目の物流拠点になるとしている。
  「箕面倉庫」と「習志野倉庫」は、国内大手物流会社と提携し、共同で運営する。新たな物流拠点を構えることで、東関東や関西、東海エリアの物流企業へのサービス提供が可能になった。また、近接エリアの物流企業や配送会社との連携を強め、リソースを有効活用できる物流ネットワークの構築を進めるとしている。
  近年の物流業界は、ネットショッピングの利用増加などで需要が伸長する一方、ドライバーの労働時間が制限され、運べる荷物量が減る「2024年問題」を目前に控えている。このため、効率的な運送体制の整備が急がれており、物流業界の企業同士の連携・作業工程の分担などが求められている。
 同社は、グループの人材サービス会社、(株)綜合キャリアオプションの基盤を持ち、自社で持つ「人材」や「場所」などのリソースと、荷主企業や倉庫・運輸等の物流企業の配送業務をマッチングする物流プラットフォームの構築を手掛けている。それにより、人材や作業スペースの確保や作業管理において実績を積み、現在では100社を超える企業にサービスを展開。今回の拠点増設とさらなる増員により、2024年問題に向けて効率的な運送体制の整備が求められるなか、同社は配送企業と物流企業のマッチングを行って各社の連携をより強固なものとし、2024年問題への貢献を目指すとしている。
今後もミスマッチが原因で起きる物流業界の無駄なコストを省き、より多くの案件に対応できる体制を整え、社会的な物流需要の課題を解決する考え。

※「箕面倉庫」の施設概要
所在地:大阪府箕面市森町西3-2-60
階数:4階
敷地面積:1万1,516.75㎡(3,483.81坪)
延床面積:2万1,663.82㎡(6,553.30坪)

※「習志野倉庫」の施設概要
所在地:千葉県習志野市芝園2-3-3 新館1F
階数:1階
敷地面積:925.61㎡(280坪)
延床面積:1万160.00㎡(3,079坪)

■トランコム(株)<7月4日>
持続的な物流ネットワークの構築に向けて新たな戦略拠点「C-AREA」を稼働、南関東(厚木)・中部(一宮)・関西(茨木)に開設


 トランコム(株)は、サスティナブルで効率的な輸配送サービスの構築に向け、南関東エリア(2023年7月)、中部エリア(2023年 10月)、関西エリア(2024年8月)に新たに戦略拠点「C-AREA」を開設する。
 物流業界は、環境負荷低減の取組推進に加え、2024年4月から自動車運転業務の年間残業時間が上限960時間になることによる長距離トラック輸送力の確保、輸配送効率の高い物流ネットワークの構築、労働力不足の対応など、対処すべき課題を多く抱えている。同社は、これら課題の解決を目指した施策の一環として、2021年7月には北関東エリアに「蓮田ロジスティクスセンター」を開設。日用品プラットフォーム拠点として、産業構造に適応した物流ネットワークを構築し、顧客のサプライチェーン上の課題やニーズをタイムリーに捉えた物流サービスを提供するとともに、物流現場の課題解決に対し、荷主企業と物流企業の垣根を超えた横断的な体制で取り組んでいる。
 同社は、求貨求車や中ロット混載輸送、パレット回収、物流センター内業務の自動化など、トランコム独自のサービスやノウハウを基に、新たに南関東エリア、中部エリア、関西エリアに戦略拠点を開設し、日用品・菓子・加食業界の物流プラットフォーム構築を進める。

※「厚木ロジスティクスセンター」の施設概要
開設:2023年7月
所在地:神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4022番地2他
同社使用面積:2万4,665㎡(7,461坪)

※「一宮ロジスティクスセンター」の施設概要
開設:2023年10月(予定)
所在地:愛知県一宮市萩原町東宮重字江北、大和町北高井字番上
当社使用面積:3万1,468㎡(9,519坪)

※「茨木ロジスティクスセンター」の施設概要
開設:2024年8月(予定)
所在地:大阪府茨木市南目垣・東野々宮土地区画整理事業地内
当社使用面積:3万8,100㎡(1万1,525坪)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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