■物流施設 投資関連情報2023版<2.16~3.1>

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<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■大和ハウス工業㈱<2月28日>
物流施設が集積する千葉県浦安市 湾岸地区のマルチテナント型物流施設
「DPL浦安Ⅳ」竣工

 大和ハウス工業㈱は千葉県浦安市においてマルチテナント型物流施設「DPL浦安Ⅳ」を2023年1月31日に竣工した。
 千葉県内において、「DPL流山プロジェクト」やBTS型物流施設など計32カ所、総延床面積約180万㎡となる物流施設の開発を手掛けてきた。浦安市ではマルチテナント型物流施設「DPL浦安Ⅲ」やBTS型物流施設計5棟の物流施設を建設し、6棟目となる「DPL浦安Ⅳ」が竣工した。
 「DPL浦安Ⅳ」は、物流施設等が集積する浦安市の湾岸エリアに位置し、首都高速湾岸線「舞浜インターチェンジ」に近く、東京都心部から約15km圏内に位置し、都心をはじめ、千葉県、埼玉県などへの配送拠点として適したな立地となる。JR京葉線「舞浜駅」から発着するバスの停留所にも近いことから、従業員の雇用面でも優位性を備えている。
 梁下有効高6.5mとし、1フロア延床面積約12,500㎡確保したことにより、より効率的なオペレーションを可能にし、BCP対策として非常用発電機を設置するなどテナント企業の様々なニーズに対応できる。

1.都心等への配送拠点に最適な立地
 「DPL浦安Ⅳ」は、物流施設や生産・加工施設等が集積する浦安市の湾岸エリアに位置する。首都高速湾岸線「舞浜インターチェンジ」から約2.7km、首都高速湾岸線に並行する国道357号線にも近く、東京都心部から約15km圏内に位置するため、都心をはじめ埼玉県や千葉県などへの配送拠点として適した立地となる。
 「東京港」などの港や「東京国際空港」「成田国際空港」など海路と空路へのアクセスにも優れ、国内外への物流をカバーできる物流拠点となる。
 JR「舞浜駅」から約2kmで、駅を発着するバスの停留所に近く従業員専駐車場168台や駐輪場60台を確保するなど就労環境が整っている。
2.梁下有効高6.5m・1フロア延床面積約12,500㎡を確保、より効率的なオペレーションを可能とした物流施設
 「DPL浦安Ⅳ」は、地上4階建て、敷地面積:24,960.85㎡、延床面積:50,065.69㎡のマルチテナント型物流施設。本施設は下有効高6.5m、1フロアの延床面積約12,500㎡を確保。荷物の高積みができるため、立体的に保管できる。大型マテハン機器や自動搬送車を導入してより効率的なオペレーションを可能だ。またBCP対策として停電による被害を最小限に抑えるため、所定の場所に電力を供給する非常用発電機(150kVA)も設けている。

※「DPL浦安Ⅳ」の施設概要
所在地:千葉県浦安市千鳥12-15
交通:首都高速湾岸線「舞浜インターチェンジ」より約2.7km
JR京葉線「舞浜駅」より約2km
敷地面積:24,960.85㎡
延床面積:50,065.69㎡
賃貸面積:49,294.40㎡
構造・規模:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、耐震構造・地上4階建て
事業主:大和ハウス工業㈱
設計・施工:JFEシビル㈱
着工日:2021年9月15日
竣工日:2023年1月31日

■霞ヶ関キャピタル㈱<2月28日>
賃貸型冷凍冷蔵倉庫『LOGI FLAG COLD 船橋Ⅰ』竣工

 霞ヶ関キャピタル㈱は、同社が開発用地のソーシングおよび企画立案をおこない、アセットマネジメント業務およびプロジェクトマネジメント業務を受託している『LOGI FLAG COLD 船橋Ⅰ』が 2023年2月28日に竣工した。
本施設の特徴
 本施設は、冷凍冷蔵倉庫が集積する千葉湾岸エリアの中心に位置し、東関東道「湾岸市川 IC」より約 2km、都心部から 20km 内の立地で物流施設として高い交通利便性を有している。
 延床面積約 2,105 坪(冷蔵:568 坪、冷凍:1,371 坪、事務所等:165 坪)の BOX 型倉庫 4 層で、2030年のフロン規制を見据え、CO₂を用いた自然冷媒の冷凍機を使用しており、環境に配慮した冷凍冷蔵倉庫となっている。
 庫内には垂直搬送機 2 基、貨物用エレベーター1 基を設置されている。垂直搬送機は、かご車、パレット併用可能なタイプを採用し、貨物用エレベーターは一度に 6 パレットを搬送することができるため、運用面や作業面においても効率的である。
 躯体の防熱についてはウレタン吹付を施すことにより梁下有効高で 5.5mを確保、床荷重は 1.5t/㎡、高い保管能力と幅広い荷物の保管に適したスペックを有いる。
また環境配慮の一環として全館で LED 照明を採用し、屋上には太陽光パネルを設置しているため、電気代の節約や省エネルギーが見込める。

※ LOGI FLAG COLD 船橋Ⅰの施設概要
所在地:千葉県船橋市栄町二丁目 3 番 1 号
交通:東関東自動車道「千鳥町 IC」約 5km 京葉道路「船橋 IC」 約 2.3km
敷地面積:1,127.64 坪
賃貸面積:2,105.33 坪
建物構造:鉄骨造地上 5 階建て(倉庫 4 階建て)、耐火構造
設計:㈱塩浜工業 東京本社 一級建築士事務所
施工:㈱塩浜工業
設備:倉庫業法に準拠した 営業倉庫
   自然冷媒使用の前川製作所製冷凍機器(冷蔵区画 +5 度, 冷凍区画 −25 度)
   陽圧空調、フロアヒーター、CO₂感知センサー
   バース台数:10 台(10t : 6 台、4t : 4 台、パワーゲート対応)
   垂直搬送機:2 基(かご車、パレット兼用タイプ)
   貨物用エレベーター:1 基(パレット 6 枚収容可能)
   全館 LED 照明
   屋根置き太陽光パネル(自家消費型)
評価認証:CASBEE 不動産評価認証『A』ランク取得

■大和ハウス工業㈱<2月27日>
北陸地方2棟目のマルチテナント型物流施設
「DPL富山高岡」竣工


 大和ハウス工業㈱は富山県高岡市に北陸地方2棟目のマルチテナント型物流施設「DPL富山高岡」を2023年2月28日に竣工した。
 北陸地方では、コロナ禍による巣ごもり消費の拡大もあり、ドラッグストアの出店数増加が進んだことなどで、商品を保管・流通加工できる物流施設の需要が堅調に推移している。富山県は北陸自動車道や能越自動車道、東海北陸自動車道により北陸地方全域や東海地方へアクセスできるため、物流施設開発の要所になっている。
 富山県射水市において北陸地方初となるマルチテナント型物流施設「DPL富山射水」を竣工。交通利便性の高さが評価され、竣工から8カ月で満床となった。そして北陸での賃貸型物流施設の需要に応えるため、富山県高岡市に最大3社のテナント企業が入居可能なマルチテナント型物流施設「DPL富山高岡」を竣工した。

1.交通アクセスに優れた好立地
 「DPL富山高岡」は、北陸自動車道「高岡砺波スマートインターチェンジ」から約1.2kmに位置する。そのため新潟県や愛知県、岐阜県などへも短時間でアクセスでき、中日本エリアをカバーする物流拠点として機能する。また産業団地「ICパーク高岡」内に開発するため産業団地内の工場で生産する商品の保管場所としても利用することができる。
2.BCPに対応した自然災害に強い物流施設
 富山県は過去30年間の震災回数が全国最小であるとともに、台風などによる水害被害も少ない都道府県のひとつであることから、一般商材の保管・流通だけでなく、他県へ災害用備蓄品などを配送する物流拠点としても適した地域だ。また同地域で開発される「DPL富山高岡」は、浸水対策のため、高岡市が2022年3月に公表した「高岡市洪水ハザードマップ」の予想浸水高よりも、床面を高く設定しており、企業のBCP対策にも応える施設仕様を採用した。
3.北陸地方2棟目のマルチテナント型物流施設
 「DPL富山高岡」は北陸地方(富山県、石川県、福井県)2棟目のマルチテナント型物流施設となる。マルチテナント型物流施設は、テナント企業が建設費や維持管理費を抑えて物流事業を展開でき、BTS型物流施設と比べ事業開始までの期間を短くすることができる。物流ニーズの多様化により、急速に変化する事業環境の中でスピーディに事業を展開することが可能となる。
 本施設は、平屋建て、延床面積16,756.33㎡を最大3区画に分けて入居でき、EC物流に特化した3PL業者の塚本郵便逓送株式会社が3月1日に入居する予定だ。
4.一次エネルギー消費量を50%以上削減できるZEBを達成した物流倉庫
 本施設は空調や照明などにおいて省エネ設備を導入しており、一般的な物流倉庫と比較して、一次エネルギー消費量を50%以上削減できる「ZEB Ready」を達成した物流施設だ。「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」では最高ランクの五つ星ランクを取得している。

※「DPL富山高岡」の施設概要
所在地:富山県高岡市ICパーク1番
交通:北陸自動車道「高岡砺波インターチェンジ」から約1.2km
敷地面積:29,844.04㎡
延床面積:16,756.33㎡
賃貸面積:16,576.69㎡
構造・規模:鉄骨造 平屋建て
設計・施工:塩谷建設㈱
着工日:2022年3月14日
竣工日:2023年2月28日
稼働日:2023年2月28日

■(株)ZOZO<2月22日>
ZOZO最大規模の物流拠点「ZOZOBASEつくば3」が竣工
8月からの稼働開始に向けて約500名を採用

 ㈱ZOZOは、当社最大規模となる新たな物流拠点「ZOZOBASEつくば3」が2023年2月21日に竣工した。2023年8月に稼働開始、同年11月に本格稼働開始を予定。「ZOZOBASEつくば3」は、今後の商品取扱高の成長を見据え開設する5拠点目のZOZOBASEで茨城県つくば市内の拠点としては3拠点目となる。

1.最大規模の物流拠点で自動化を推進
 商品の入出荷・保管機能を有する物流拠点「ZOZOBASEつくば3」は、延床面積や商品保管数などの設備能力が同社内で最大規模となる。さらに、国内初となる最新機器などの導入により自動化を推進し、既存拠点と比較して約30%の省人化を見込んでいる。
2.約500名を採用予定、地域の雇用創出に貢献
 2023年8月の稼働開始に向け、商品管理のアルバイトスタッフを約500名採用予定で地域の雇用創出への貢献を目指す。ZOZOBASEでは、学生から60歳以上のスタッフまで、多様な人材が活躍している。誰もが働きやすい職場環境を目指し、従業員満足度調査や業務の改善活動、福利厚生を目的とした社内イベントなどを積極的に実施しており、「ZOZOBASEつくば3」でも同様に取り組んでいく。
3.コンセプトの異なる2つの休憩室
 「ZOZOBASEつくば3」には、ファッションをテーマに、コンセプトの異なる2つの休憩室を設ける。1Fの休憩室は「デニム」を、5Fの休憩室は「プレイド(格子柄)」をコンセプトに、それぞれ色使いや導線などに工夫を凝らすことで、働くスタッフが快適に過ごせる環境を整備する。
4.使用電力は再生可能エネルギー由来の電力を100%導入
 「ZOZOBASEつくば3」では、本社や既存のZOZOBASEと同様、再生可能エネルギーを導入する。導入する電力は、他拠点と同様にトラッキング付・FIT非化石証書などが付与された、バイオマスや太陽光由来の実質再生可能エネルギー電力だ。「ZOZOBASEつくば3」は年間約662万kWhの電力使用見込みで、再生可能エネルギー導入によるCO2削減量は2,961トンに相当する。

※「ZOZOBASEつくば3」の施設概要
名 称:プロロジスパークつくば3
所 在 地:茨城県つくば市御幸が丘34
敷地面積:約68,500㎡
延床面積:約137,000㎡(賃借エリア)
階 数:地上5階建
着 工:2021年9月
竣 工:2023年2月
使用電力:東京電力エナジーパートナー㈱グリーンベーシックプラン
電力種類:再生可能エネルギー由来の電力を100%導入(概ねバイオマスや太陽光由来)
休 憩 室:㈱乃村工藝社(デザイン・設計・施工)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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