■物流施設 投資関連情報2023版<12.22~1.4>

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■(株) BuySell Technologies<12月22日>
物流倉庫を従来比約173%の5,700坪に拡張、2023年1月6日に国内2拠点目となる物流倉庫「習志野ロジスティクスセンター」を開設


 総合リユースサービス「バイセル」を展開する(株) BuySell Technologiesは、国内2拠点目となる物流倉庫「習志野ロジスティクスセンター(習志野ロジ)」を2023年1月6日、千葉県習志野市に開設する。これにより、同社物流倉庫の総面積は5,700坪、従来比約173%に拡張することになる。
 リユース市場は年々拡大し、2025年の市場規模は3.5兆円と推計されており、バイセルが提供する出張買取サービスも拡大を続けている。2021年には、査定の問合せ件数が約35万件、出張査定件数は約21万件と、共に過去最高に達しているという。
 バイセルでは2020年6月以降、千葉県船橋市の船橋ロジスティクスセンター(船橋ロジ)で買取後の全商品を管理してきた。近年も買取件数の増加に加え、骨董品・レコードなどの新規商材の取り扱いも強化する中で物量が増大。同ロジスティクスセンターの増床を繰り返してきたが、中期経営計画2024に伴うさらなる事業拡大を見越し、今回の2拠点化に至った。
 2023年1月から稼働する習志野ロジの面積は2,400坪、現在の倉庫面積3,300坪とあわせてバイセルの物流倉庫の総面積は5,700坪となり、従来比約173%に拡張。習志野ロジが入居する「T-LOGI 習志野」は、東京建物(株)が2022年1月に竣工した物流施設で、2023年3月に開業予定のJR京葉線の新駅「幕張豊砂駅」から徒歩約10分の距離に立地しており、通勤利便性も高い。習志野ロジでは主に着物や骨董品の商材管理、配送を担う。現在、バイセルでは習志野ロジのスタッフの採用を行っており、新駅近辺での雇用創出にも貢献するとしている。

※「習志野ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:千葉県習志野市芝園2-5-1「T-LOGI習志野」1F/3F

■霞ヶ関キャピタル(株)<12月22日>
千葉県習志野市の物流施設開発用地の買主の地位を譲渡、物件開発に係るプロジェクトマネジメント業務を併せて受託


 霞ヶ関キャピタル(株)は、千葉県習志野市の物流施設開発用地について、JR西日本不動産開発(株)に買主の地位譲渡および決済を行い、本案件が開発フェーズに移行したと発表した。また、霞ヶ関キャピタルは本物件開発に係るプロジェクトマネジメント業務も併せて受託したとしている。
同社は、EC 市場の拡大による物流施設需要の高まりや、2030 年のフロン規制に向けた冷凍冷蔵倉庫の設備投資、冷凍食品の消費増加による冷凍冷蔵倉庫の需要拡大などを受け、物流施設開発を行っている。また、主力事業である不動産コンサルティング事業において、「戦略的コンサルティング型デベロッパー」を標榜し、用地を取得し最適なプランを付けた後、開発パートナーに販売することでオフバランスすると同時に開発コンサルタントとして事業に携わる、独自のビジネスモデルを展開している。本物件についても、ビジネスモデルに則り、開発コンサルティングを行っていく予定だ。

※本該物件の概要
所在地:千葉県習志野市
物件種類:土地(物流施設開発用地)
敷地面積:約4,150㎡

■まるやま・京彩グループ<12月26日>
神奈川県平塚市の自社所有大型物流センター「MKグループ平塚物流センター」が本格稼働、物流DXへの取組を柱にIoT事業も積極展開


 きもの専門チェーンのまるやま・京彩グループは、神奈川県平塚市に1,517坪の自社所有の大型物流センター「MKグループ平塚物流センター」を本格稼働させた。
 同グループでは、大型物流拠点を得た重要な意義のひとつに物流DXへの取組があるという。本取組では、単にデジタル化によりサービスや生産性の向上を目指すほか、デジタル技術による業務効率化や問題解決を図り、持続可能な新しいビジネス・スタイル創出につなげていく意向。具体的には、余裕をもった商品管理や維持費の縮小、流通コストの削減といったメリット享受のほか、オンライン販売のための撮影スタジオやショールーム&商談サロンといったブースの設置、オムニチャネル、ライブコマース、メタバースなどのIoT事業にも積極的に取り組める体制が整ったとしている。

※「MKグループ平塚物流センター」の施設概要
所在地:神奈川県平塚市田村8-21-9地上3階・地下1階
延床面積:1,517坪
施設構成:振袖(MK振袖)専門サイト「MK-Style」倉庫、
カジュアルきもの「きもの都粋」倉庫
     リユース着物「たんす屋」倉庫、たんす屋査定ルーム
     撮影スタジオ、ショールーム&商談サロンなど
取扱商材:きもの、帯、反物、小物、などのきものアイテム

■日本GLP(株)<12月27日>
東大阪市で竣工済みの物流施設「GLP東大阪」を取得、大手3PL事業者1棟全体を利用


 日本GLP(株)は、日本最大規模のオープンエンド型私募物流ファンド「GLP Japan Income Fund(JIF)」が、大阪府東大阪市で2022年6月に竣工した延床面積約1万6,300㎡の先進的物流施設「GLP 東大阪」を取得した。
 本施設は、阪神高速13号東大阪線「水走IC」より約2.1km、大阪中心エリアまで自動車で約17km、約25分に位置する東大阪エリアに所在する。東大阪エリアは関西圏の物流の中心である東大阪トラックターミナルがあり、近隣には日雑品やアパレルなど幅広い荷物が集積していることから、3PL事業者をはじめとした多くのニーズが見込まれる。
 本施設の取得は、物流施設を投資対象とする日本最大規模のオープンエンド型私募物流ファンドであるJIFによるもので、GLPグループ以外の開発物件を直接取得した格好。本施設は50年間の定期借地権付建物に基づく物件で、JIFのポートフォリオをより戦略的に拡充していくための新たな手法による取引だ。日本GLPは外部からの物件取得についても今後積極的に取り組むとしている。
 なお、本施設には日本GLPのリピートカスタマーであるSBSロジコム(株)がすでに1棟全体に入居しており、日本GLPによる物件取得後も継続利用される予定だ。

※「GLP 東大阪」の施設概要
所在地:大阪府東大阪市
敷地面積:約8,000㎡
延床面積:約1万6,300㎡
構造:鉄骨、一部鉄筋コンクリート、地上4階建、耐震
竣工:2022年6月
認証取得:CASBEE(新築)B+

■(株)シーアールイー<12月27日>
埼玉県久喜市で物流施設開発用地を取得、BTS型の賃貸用物流施設「ロジスクエア久喜Ⅲ」を開発する予定


 (株)シーアールイーは、2022年12月27日、埼玉県久喜市で物流施設開発用地を取得した。今後、本物件での進出企業を募集したうえで、当該進出企業のニーズに基づいたBTS型賃貸用物流施設「ロジスクエア久喜Ⅲ」を開発する予定だ。
 ロジスクエア久喜Ⅲの開発予定地は、東北自動車道「久喜IC」から約3.8km、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「白岡菖蒲IC」から約4.4kmにあり、「清久工業団地」や「久喜菖蒲工業団地」などの産業集積地にも程近い場所に位置している。また、東北自動車道と圏央道の結節点に近いことから、大消費地である首都圏エリアへの配送拠点や、関東一円をカバーする広域物流拠点の立地としても優位性を備えている。
 なお、当該開発予定地は、至近のバス停から JR・東武伊勢崎線「久喜駅」周辺へのアクセスも良好で、従業員確保の観点においても、優位性がある。本開発予定地は市街化調整区域内に立地しているが、都市計画法第34条12号の区域指定により、適法に賃貸用物流施設の開発が可能であり、倉庫業法に基づく営業倉庫登録も可能だ。

※「ロジスクエア久喜Ⅲ」の施設概要
所在地:埼玉県久喜市北中曽根
敷地面積:5,268 ㎡(約 1,593 坪)
用途地域:なし(市街化調整区域)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:未定
延床面積:未定(進出企業の要望による)
工期:未定

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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