■物流施設 投資関連情報2022版<12.8~12.13 >

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■イトーキ<12月9日>
自社製品の保管・組立・出荷を一元的に行う滋賀工場 アセンブル・プロセスセンター竣工

 ㈱イトーキは、2022 年 9 月に滋賀工場 AP センターを竣工し、2023 年1月予定より本稼働する。
 近年のオフィストレンドの変化やコロナショックを機に急速に進行した働き方の多様化によるセンターオフィスの機能変化、オフィスの DX 化やペーパレス化等により、これまでのスチール板金加工を軸とした大量生産型の生産・供給体制から、様々な素材や形状・技術要素のバリエーションから構成される商品を、コストを抑えながら柔軟に生産・供給できる体制へのシフトが急務となっている。
 新たなモノづくりの形であるアセンブル・プロセスセンター(APセンター)の設立と分散している生産ラインの集約・再編による生産性向上が目的に同センターを計画した。
 滋賀工場内に建設した「AP センター」は、自社製品の保管・組立・出荷を一元的に行うセンターとして、原価率低減を目的に、オフィス商品のアセンブル生産方式を強化し、収益拡大を図る。
 同時に、物流市場で需要が急増しているシャトル台車式自動倉庫システム「システマストリーマー SAS-R」については、旧電子機器工場での生産スペースが手狭となったため、AP センターへの移設を行い、生産能力を向上させることで収益拡大を目指す。

※「イトーキ滋賀工場 AP センター」の施設概要
所在地:滋賀県近江八幡市上田町 72
主要用途:工場(作業場)、倉庫業を営まない倉庫
建築面積:10,012.12 ㎡
延床面積:17,561.54 ㎡
建物構造/規模:S 造/地上2階
稼働開始:2023 年 1 月(予定)
設計・施工:株式会社大林組
PMR/CMR:山下 PMC

■日本GLP(株)<12月9日>
Jusda Supply Chain Management Co., LTD.、シャープジャスダロジスティクス㈱との共同投資による開発プロジェクト「GLP SJL堺」

 日本GLP㈱は、大阪府堺市で延床面積約93,000㎡の先進的物流施設「GLP SJL堺」を着工し、起工式を執り行った。「GLP SJL堺」は、Jusda Supply Chain Management Co., LTD.と、シャープジャスダロジスティクス㈱、そしてGLPグループの3者で組成したJV(ジョイントベンチャー)による開発プロジェクトで、2024年1月末の竣工を予定しており、投資総額は約180億円だ。竣工後はSJL社の専用施設として稼働する。
 Jusda Supply Chain Management Co., LTD.は中国でもGLPの施設を利用しているグローバルカスタマーであり、日本におけるビジネスのニーズを実現するために同社をパートナーとして連携を図る。シャープジャスダロジスティクス㈱は、「GLP SJL堺」を新たなディストリビューションセンターとして活用し、物流オペレーションの一層の効率化を図る予定だ。

※「GLP SJL堺」の施設概要
所在地:大阪府堺市堺区匠町1
敷地面積:約50,000㎡
延床面積:約93,000㎡
構造:地上4階建て、S造
着工:2022年12月
竣工:2024年1月末(予定)
認証取得:CASBEE(新築)認証(予定)、ZEB認証(予定)

■クレド・アセットマネジメント(株)<12月13日>
地域・環境との調和に配慮した一社専用の物流施設「CREDO厚木」の開発に着手

 クレド・アセットマネジメント㈱は、神奈川県厚木市で一社専用型物流施設として「CREDO厚木」の開発を開始した。「CREDO厚木」は2023年9月に着工、2024年11月の竣工を予定している。
 「CREDO厚木」は、新東名高速道路「厚木南IC」より約1km、東名高速道路「厚木IC」より約2.5kmと高速道路へのアクセスに優れるほか、国道129号からも近く、首都圏への配送に加え、名古屋・大阪エリアへの広域物流拠点として活用するできる。また路線バスの「中戸田バス停」が至近にあり、通勤時間帯には約5〜10分間隔で本厚木駅および平塚駅発着の便があるため通勤がしやすく、雇用にも有利な立地だ。
 本施設は地域・環境との共生を図る先進的物流施設として開発され、屋上には太陽光発電システム導入を予定しており、テナントの再生可能エネルギーの利用と電気料金の削減が可能となる。またエントランスや休憩スペースに自然材・再生材を利用するとともに施設の敷地内に相模川沿いの自然豊かな遊歩道につながるリラックスエリアを設け、従業員の憩いの空間を提供する。周囲に配慮したフェンスの設置および、環境に調和する外観デザインや植栽の採用など、地域・環境との調和を重視している。
 施設面では1〜3階の各階に、倉庫オペレーションに応じたオフィスエリアを設けることにより、事務室、休憩室、荷受室などテナントのニーズに沿った柔軟なエリア設定が可能だ。また、空調、非常用発電機の増設、自動化対応など幅広いオプションを準備している。
 専用施設からマルチ施設まで、また規模を問わず、品質、機能性にこだわった物流施設を開発、運営し、新規開発から既存施設の取得・リノベーションまで、物流施設のソリューションを幅広く提供の予定だ。

※「CREDO厚木」の施設概要
所在地:神奈川県厚木市戸田
交通:新東名高速道路「厚木南IC」より約1km、東名高速道路「厚木IC」から約2.5km、
   JR相模線「門沢橋駅」より約2km、神奈川中央交通「中戸田バス停」より約100m
敷地面積:約8,000㎡
延床面積:約17,000㎡
構造:鉄骨造・地上4階建
着工:2023年9月(予定)
竣工:2024年11月(予定)
環境認証:CASBEE認証Aランク(予定)、BELS認証5(予定)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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