<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>
■スズキ(株)<12月1日>
広域部品センター「スズキ部品センター苫小牧」を新設、「スズキ納整センター苫小牧」も同じ建物内に移転
スズキ(株)は、スズキ四輪車の純正部品・用品の供給拠点となる広域部品センター「スズキ部品センター苫小牧」を新設し、12月1日より稼働を開始した。また、スズキ四輪車の納車整備を行なう「スズキ納整センター苫小牧」を「スズキ部品センター苫小牧」と同じ建物内に移転し、12月12日より稼働を開始する。
スズキ部品センターは、スズキ四輪車の純正部品・用品の供給を行なうスズキが管理・運営する広域部品センター。広域部品センターは、現在日本全国6か所(スズキ部品センター苫小牧含む)にあり、そこから各都道府県の代理店・販売店へ素早く部品・用品を供給している。部品・用品の即納性を強化することで顧客満足度の向上を図るほか、代理店・販売店でのサービス業務の効率化が目的。フェリー港がある苫小牧は北海道物流の要所で、今回のスズキ部品センター苫小牧」新設により効率的な北海道内の輸送を実現。部品工場(静岡県湖西市)から苫小牧への輸送距離の約8割を海上輸送とするモーダルシフトにより、CO2削減にも貢献する
スズキ納整センターは、スズキ四輪車の納車整備を行なう国内子会社、(株)スズキ納整センターが運営している。現在、日本全国に11拠点あり、新車の納車整備に一括集中で対応。納車整備コストの削減、品質の向上を図るとともに、整備済車両を各営業拠点に直送することで、拠点間での物流コストの削減や、拠点の車両保管場所の有効利用などに寄与している。今回のスズキ納整センター苫小牧移転により、スズキ四輪車の納車整備能力および保管能力を増強し、業務効率向上を図る狙いだ。
■ガウ・キャピタル・パートナーズ<12月1日>
運用ファンドを通じて日本の物流施設取得を完了、千葉・常総・蓮田・蓮田・橋本・厚木・足利で稼働中の7物件
ガウ・キャピタル・パートナーズは、同社が運用するファンドを通じて、首都圏にある稼働中の物流施設7物件を取得したと発表した。本ポートフォリオは、高品質な7物件の物流施設で構成。賃貸可能面積は7万6,593坪(25万3,200㎡)で、首都圏約3,700万人分の物流をカバーすることができる。これら物件はそれぞれ千葉、常総、蓮田、橋本、厚木、足利に所在し、大半が東京都心から車で1時間圏内にあるという。同社は、物流セクターへの深い知見と日本市場に関する知識を活用すると共に、冷蔵倉庫への転用、積極的な資産運用、ESGの取り組みを含む一連のバリューアップ戦略を実行し、本ポートフォリオの付加価値を高めていく意向だ。
■大和物流(株)<12月1日>
千代氏宮城野区の「仙台扇町物流センター」が竣工・稼働、東北エリアのハブ拠点となる新物流センター
大和ハウスグループの大和物流(株)は、仙台市宮城野区の物流施設「仙台扇町物流センター」が竣工し、12月1日に稼働を開始したと発表した。
(1)新物流センターの事業内容
新物流センターでは、近年、需要が高まっている電子部品や電気機械、通信機器などを主に取り扱い、在庫管理や流通加工、輸配送などの各種物流サービスを提供。 仙台市内への配送と東北自動車道による広域配送を両立する交通利便性を活かし、東北エリアのハブ拠点として効率的な 3PLソリューションを展開する。
(2)新物流センターの特長
①市内配送と広域輸送を両立する交通利便性
新物流センターは、JR「仙台駅」まで約20分の距離に位置し、仙台市内全域をカバーできる立地環境にある。仙台東部道路の「仙台東IC」、「仙台港IC」からそれぞれ約4kmと近接し、東北自動車道も利用可能で、岩手県盛岡市や栃木県宇都宮市に2時間半以内でアクセスできるなど、東北各県や関東地方への広域配送の拠点としても活用できる。
②顧客ニーズにあわせたオペレーション
新物流センターは、湿気やほこりが入りにくく、貨物の衛生管理に優れる高床式倉庫。 電子部品や製造装置などを扱うエリアには、空調設備を導入することで製品特性に適した庫内環境を提供する。また、各階約3,950㎡(約1,200坪)の倉庫には、貨物用エレベーター2基、垂直搬送機3基と合計5基の昇降設備を活用し、5階建ての倉庫ながら迅速な商品の搬出入が行える。
※「仙台扇町物流センター」の施設概要
所在地:宮城県仙台市宮城野区扇町1-7-42
敷地面積:8,399.12㎡(2,540.73坪)
延床面積:1万6,748.24㎡(5,066.34坪)
構造・規模:鉄骨造・地上5階建
床荷重:1 階 2.0t/㎡、3~5 階:1.5t/㎡
梁下有効高:1階:6.5m、3~5階:5.5m
搬送設備:貨物用エレベーター2基(3.6t:1 基、4.6t:1 基)、垂直搬送機3基(1.5t)、
ドックレベラー2基
着工:2021年10月20日
竣工:2022年11月30日
稼働:2022年12月1日
■大和ハウス工業(株)<12月5日>
宮城県仙台市泉区でマルチテナント型物流施設「DPL仙台泉」を着工、2023年11月15日竣工を目指す
大和ハウス工業(株)は、宮城県仙台市泉区でマルチテナント型物流施設「DPL仙台泉」(地上2階建て、敷地面積:1万4,609.69㎡、延床面積:1万5,857.10㎡)の建設に着手した。
(1)交通アクセスに優れた好立地
本施設は、東北自動車道「泉IC」から約3km、「仙台駅」から約10km、「仙台港」から約20kmの場所に立地しており、仙台市街地への近距離配送や東北地方の広域輸送のハブ拠点としても機能する。工業団地「泉パークタウンインダストリアルパーク」内に位置するため、工業団地内の製造業者や小売業者をはじめ、商業施設への配送を手掛ける事業者など、多様なニーズに対応が可能。「泉パークタウン」は、住宅や商業施設、スポーツ・レクリエーション施設などが集積した多彩な生活機能を備える複合型のニュータウンで、昨今のライフスタイルの変化により働き方が多様化する中、利便性の高い職住近接の就労環境が整うとしている。
(2)テナント企業のニーズに対応できるマルチテナント型物流施設
本施設は、地上2階建て、敷地面積1万4,609.69㎡、延床面積1万5,857.10㎡のマルチテナント型物流施設。テナント企業が建設費や維持管理費を抑えて物流事業を展開できるため、BTS型物流施設と比べて事業開始までの期間を短く、多様化する物流ニーズに対応した、よりスピーディーな事業展開が可能だ。
※「DPL仙台泉」の施設概要
所在地:宮城県仙台市泉区明通3-12-2
敷地面積:1万4,609.69㎡(4,419.43坪)
建築面積:7,997.55㎡(2,419.25坪)
延床面積:1万5,857.10㎡(4,796.77坪)
賃貸面積:1万4,392.20㎡(4,353.65坪)
構造・規模:鉄骨造、耐震構造、地上2階建
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工日:2022年12月1日
竣工:2023年11月15日(予定)
入居:2023年11月16日(予定)
■イケア・ジャパン(株)<12月5日>
新たな「商品受取りセンター」を京都市・前橋市・新潟市・宇都宮市の4都市に開設、全国10拠点体制でより利便性の高い顧客商品購入を実現
イケア・ジャパン(株)は、IKEAオンラインストアやイケア店舗で購入した商品を受取ることができる「商品受取りセンター」を、2022年12月5日に京都府京都市、群馬県前橋市、新潟県新潟市に、2022年12月12日に栃木県宇都宮市に開設すると発表した。
同社は、顧客が望む方法での商品購入をサポートするため、オムニチャネル化を推進しており、その取組の一環として設置した商品受取りセンターに対する顧客評価は高い。現在営業中の商品受取りセンターは、札幌市(2019年3月開設)、岡山市(2020年9月開設)、高松市(2022年2月開設)、広島市(2022年4月開設)、静岡市(2022年8月開設)、浜松市(2022年11月開設)の6拠点で、今回新たに近畿地方初となる京都市、北関東地方初となる前橋市、宇都宮市、北陸地方初となる新潟市の4拠点が加わることで、商品受取りセンターは全国10拠点体制となる。これら新4拠点の商品受取りセンター開設により、京都府、群馬県、栃木県、新潟県、またその周辺地域に在住の顧客は、大型家具を通常配送よりリーズナブルな価格で受け取ることができる。
■日本インシュレーション(株)<12月6日>
岐阜工場隣地の「JIC岐阜物流センター」が竣工、入出庫作業の合理化・短縮化などを実現
日本インシュレーション(株)は、2022年7月からより岐阜県瑞穂市(同社岐阜工場隣地)で建設を進めていた「JIC岐阜物流センター」が12月2日に竣工し、12月5日に稼働したと発表した。物流機能を新物流センターに集約することにより、入出庫作業の合理化・短縮化を図り、物流業務に係る同社社員と運送会社ドライバー、荷役業務関係者などの安全を強化するとともに、作業環境の改善を図る。また、入出庫に伴う製品搬送も移動距離を短縮などでの環境負荷低減効果も期待できるとしている。
※「JIC岐阜物流センター」の施設概要
所在地:岐阜県瑞穂市(当社岐阜工場隣地)
構造:平屋建て鉄骨造
敷地面積:3,506.91㎡
建築面積:2,394.39㎡
延床面積:2365.99㎡
■(株)シーアールイー<12月7日>
福岡県小郡市でBTS 型物流施設「ロジスクエア福岡小郡」を着工、2024年2月末竣工を目指す
(株)シーアールイーは、福岡県小郡市で開発を進めていた物流施設「ロジスクエア福岡小郡」の建設に着手したと発表した。本施設は特定ユーザーのニーズに基づいたオーダーメイド型(BTS型)の賃貸用物流施設で、当該テナント企業の専用センターとして 2024 年 2 月末の竣工を目指し、建設を進めるとしている。
<本施設の立地>
本施設の開発予定地は、九州自動車道、長崎自動車道、大分自動車道の結節点である「鳥栖JCT」から東へ約5km(車で約4分)の「筑後小郡IC」に隣接した物流適地で、近くには主要地方道久留米筑紫野線、県道本郷基山線及び国道500号線等の幹線道路が配置されており、交通利便性において高い立地メリットを有する。また、本開発予定地から約200mの距離に甘木鉄道の「今隈駅」があり、労働力確保の観点からも優位性がある。また、本開発予定地を含めた周辺エリアは、小郡市都市計画マスタープランで工業及び流通施設を集積するゾー
ンと位置付けられており、既に都市計画が決定されているという。
<本施設計画の概要>
本施設は、当該テナント企業の要望に基づき、地上4階建て(倉庫3層)の倉庫棟と平屋建ての危険物庫棟(4棟)で構成する総延床面積2万3,913.44 ㎡(7,233.81坪)の物流施設として開発される。
倉庫棟の倉庫部分の基本スペックとしては、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡(2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは 5.5m以上、照度は平均300ルクスを確保し、昇降設備については、荷物用エレベーター(積載荷重 4.1t)2基、垂直搬送機2基を実装する計画。将来対応としては、事務室及び庫内トイレの増設、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保等、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様とし、様々な物流ニーズに対応し得る機能性・汎用性を兼ね備える。
環境対策としては、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を導入する計画。さらに、事務所やエントランスの天井面には九州産の国産天然木材を使った型枠材を採用して、内装仕上げ材としても兼用利用することで建物自体の炭素固定を促し、CO2を削減するなど、環境や省エネルギーに配慮した施設計画とし、BELS評価、CASBEE-建築(新築)を取得する予定だ。また、(株)エンバイオ C・エナジーで太陽光発電システムの導入を予定しており、本施設屋根に設置する太陽光パネルにより発電した自然エネルギーを本施設で自家消費する計画だとしている。
※「ロジスクエア福岡小郡」の開発プロジェクト概要
所在地:福岡県小郡市山隈
敷地面積:1万5,988.80㎡(4,836.61坪)
用途地域:なし(市街化調整区域)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:普通倉庫 鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造 地上4階建(倉庫部分 3 層)1棟
危険物倉庫 鉄骨造 平屋建て 4棟
延床面積:5棟合計 2万3,913.44㎡(7,233.81 坪)(予定)
着工:2022年12月7日
竣工:2024年2月28日(予定)
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。