物流施設 投資関連情報2022版<3.17~3.23>

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■日本GLP (株)<3月18日>
⇒岡山県総社市で「GLP 岡山総社III」が竣工、日本郵便(株)・(株)ジップ・ダイオーロジスティクス(株)・滝川(株)の入居決定ですでに満床


日本GLP(株)は、岡山県総社市で延床面積3万2,392.86㎡の先進的物流施設「GLP 岡山総社Ⅲ」を竣工した。入居企業は、郵便業務を行う日本郵便(株)、ダイレクトマーケティング事業を展開する(株)ジップ、物流サービスを提供するダイオーロジスティクス(株)、理美容業界の総合商社である滝川(株)が決定し、竣工前に満床となっている。
 同社はまた、総社市、両備ホールディングス(株)、GLP投資法人の4者間で「災害時における避難場所の確保並びに支援物資の受入・配送及び物資集積・搬送拠点の提供に関する協定」を締結した。本協定は、総社市内に大規模な災害が発生した場合、4者が連携して迅速に災害対応体制を整えるというもの。総社市の要請により、同社が運営しGLP投資法人が所有する「GLP 岡山総社Ⅰ」、「GLP 岡山総社Ⅱ」、そして同社が所有・運営する「GLP 岡山総社Ⅲ」は、高いBCP機能を持ち、災害に強い物流施設の倉庫および一部の共有スペースを提供する。両備ホールディングスは、荷役作業や配送業務を担い、支援物資のよりスピーディーな輸配送に貢献する。総社市は、災害の状況や被災者のニーズ、物資調達の情報を共有するほか、本協定による倉庫、荷役、配送業務の一括した対応により、円滑な支援業務を実現できるとしている。
 「GLP 岡山総社Ⅲ」は、両備ホールディングスが開発・造成した「岡山総社IC流通センター」内にある。岡山自動車道の「岡山総社IC」に至近で、山陽自動車道へのアクセスも良く、近畿、中国、四国および九州地方をつなぐ、西日本の物流結節点として広域配送に最適な立地だ。
 「GLP 岡山総社Ⅲ」は、汎用性の高い基本的な倉庫仕様に加え、1階の床耐荷重を向上させた。両面バースを備えることで物流業務の効率化もサポート。出幅約5.5mの庇および高さ約5.2mのオーバースライダーをトラックバースに設け、雨天時に作業しやすい環境も整えている。就労環境への配慮から、庫内ワーカーやトラックドライバーが利用できるコンテナハウス型の休憩スペースを屋外に設置するなど、アメニティも充実させた。太陽光発電を自家消費するシステムも導入するなど、環境にも配慮している。隣接するマルチテナント型施設「GLP 岡山総社Ⅰ」および「GLP 岡山総社Ⅱ」との一体運用により、カフェテリア・売店、駐車場などの共用サービスが利用可能。緊急時には、免震施設としての管理機能や各種防災機能を連携させて対応するため、テナントに対して円滑かつ安心・安全な施設運営サービスを提供することができる。

※「GLP 岡山総社Ⅲ」の概要
所在地:岡山県総社市
敷地面積:2万1,583.19㎡
延床面積:3万2,392.86㎡
構造:地上3階/耐震・鉄骨造
着工:2021年5月
竣工:2022年3月
認証取得:CASBEE認証

■アマゾンジャパン(同)<3月22日>
⇒西日本最大の物流拠点を尼崎に開設、「Amazon Robotics」や先端技術などの導入で出荷体制もさらに強化


アマゾンジャパン(同)は、兵庫県尼崎市に「アマゾン尼崎フルフィルメントセンター」を開設した。同センターは、商品保管容量約100万立方フィート、延床面積は10万㎡以上で、規模は東京ドーム2個分以上となる西日本最大のAmazonFC。同社全体の商品保管容量は、国内20か所以上のFCの合計で1,500万立方フィート以上にのぼるが、今回の同センター開設による商品保管容量の大幅な増加で、商品配送体制が一層強化された格好だ。
 同センターでは、より安全かつ効率的に作業環境を整えるため、「Amazon Robotics」や先端技術を導入。Amazon Roboticsは、商品棚を持ち上げてピッカーの元に移動するロボットで、商品の在庫保管や、注文に応じた商品ピッキング作業時間の削減に寄与する。また、最大40%多くの商品在庫保管が可能となるため、品揃えを強化・拡充も図れる。同センターにはまた、同社が日本で改良した自動荷合わせシステムも導入しており、出荷作業の生産性も一段と高めた。
同社はこうした一連の投資により、フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用する中小規模の販売事業者に対し、より幅広いビジネスチャンスを提供することが可能となるとしている。

※「アマゾン尼崎フルフィルメントセンター」の概要
所在地:兵庫県尼崎市
延床面積:10万㎡以上
商品保管容量:約100万立方フィート

■大和ハウス工業(株)<3月23日>
⇒茨城県結城市の結城第一工業団地内でマルチテナント型物流施設「DPL茨城結城」を着工


大和ハウス工業(株)は、茨城県結城市の結城第一工業団地内において、マルチテナント型物流施設「DPL茨城結城」を着工した。
「DPL茨城結城」は、結城第一工業団地内に位置することに加え、新4号国道(新4号バイパス)や国道50号の幹線道路に近接し、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)や東北自動車道、北関東自動車道のインターチェンジまで約20kmと、首都圏をはじめ東北エリアへの配送拠点としても交通利便性が高い場所に位置する。施設建物は地上2階建てで、延床面積は1万3,538.36㎡。最大3社のテナント企業が入居可能だ。今後は、近接する栃木県南部の工業団地内の製造業者や小売業者、首都圏をはじめとした、東北方面への配送を手掛ける事業者などの入居を想定したマルチテナント型物流施設として、昨今の物流業界における市場環境の変化に伴った幅広い物流ニーズに対応していく。

※「DPL茨城結城」の概要
所在地:茨城県結城市新矢畑1-24
敷地面積:1万1,941.95㎡(3,612.43坪)
建築面積:7,095.37㎡(2,146.34坪)
延床面積:1万3,538.36 ㎡(4,095.35 坪)
賃貸面積:1万3,412.09 ㎡(4,057.16坪)
構造・規模:鉄骨造・地上2階建て(幅129m、奥行き52.5m、最高高さ15.7m)
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工日:2022年3月23日
竣工:2023年1月(予定)
入居:2023年2月(予定)
総投資額:約25億円

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