物流施設 投資関連情報2021版<8.5~8.11>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■オイシックス・ラ・大地(株)<8月6日>⇒Oisixのメイン物流拠点ORD海老名ステーションが竣工、持続可能な小売業を目指し、再生エネルギー電力を使用した大型冷蔵物流センター

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地(株)は、同社が運営する宅配サービスブランド「Oisix」の物流拠点となる「ORD海老名ステーション」が竣工したと発表した。
 同施設は、既存施設から敷地倉庫面積を約3.7倍に拡大し、物流稼働量もこれまでの約2.8倍にした全フロア冷蔵の物流センター。Oisixの専用施設として、全国の契約農家から入荷した野菜や生鮮食品を集約し、各地域への出荷拠点としての役割を果たす。使用電力は全て再生エネルギー電力でまかなう計画で、サステナブルリテールを目指す同社の事業成長を支える拠点施設としての意義も併せ持つ。
 巣ごもりによる宅配ニーズの高まりや、それ以前から起きていた世の中の生活変化により、会員数は昨年度から7万人増加し、30万人を超えた(2021年3月時点)。今後も生鮮食品をネットで購入することが一般化する傾向にあることから、今後も多くのユーザーの利用機会が増えることが予想されるため、同社では安定した物流体制の構築を目指す考え。
 なお、同施設は2021年10月に稼働する予定。

※「ORD海老名ステーション」の概要
稼動開始:2021年10月(予定)
敷地面積:約17,000㎡
延床面積:約38,000㎡
建物階数:地上4階建て、RC造(一部S造)
着工:2020年3月

■霞ヶ関キャピタル(株)<8月6日>⇒販売用不動産売却のお知らせ(埼玉県ふじみ野市)

霞ヶ関キャピタル(株)は8月6日、取締役会において埼玉県ふじみ野市に所有する販売用不動産(9,124.79㎡)の売却について決議した。売却価格は、適時開示基準である同社の直前連結会計年度(2020年8月期)における売上高の10%に相当する額以上であり、同社と売却先との間には、記載すべき資本関係、人的関係はなく、属性について問題はないとしている。

■東京建物(株)<8月6日>⇒物流施設「T-LOGI」シリーズを全国へ本格展開、福岡・京都・愛知に新規開発用地確保、大阪で共同事業参画、福岡は佐川グローバルロジスティクス(株)の入居内定

東京建物(株)は、福岡県糟屋郡須恵町、京都府京都市伏見区ならびに愛知県一宮市にマルチテナント型物流施設開発用地を確保したほか、大阪府大阪市西淀川区における物流施設開発計画(共同事業)に参画したことを発表した。 
 取得した3物件は、九州圏、近畿圏、中部圏それぞれにおける同社初の物流施設開発事業で、同社は今後、「(仮称)T-LOGI福岡」、「(仮称)T-LOGI京都伏見」、「(仮称)T-LOGI」一宮」、「(仮称)大阪物流施設プロジェクト」として開発を推進していく。同社は、物流施設ブランド「T-LOGI」の名のもと、首都圏で物流施設開発事業を展開してきた。現在、荷主や消費者ニーズの高度化・多様化による多頻度小口輸送の進展や働き方の多様化、および新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした在宅勤務の普及による宅配便増加など、EC分野の急拡大を背景に物流効率化の重要性が一段と増すなか、物流市場では全国的に先進的な大規模物流施設へのニーズや物流施設への投資ニーズが引き続き高まっている。
 同社はこうした状況を踏まえ、グループとして、強みとする用地情報取得ネットワークをより一層活用しつつ、今後首都圏のみならず国内主要物流集積地を中心に立地を厳選し、物流施設の開発を積極的に展開する。

※「(仮称)T-LOGI福岡」
本物件は福岡空港の東部である糟屋地域に位置している。糟屋地域は福岡中心市街地をはじめとした広域配送が可能なエリアで、周辺に福岡都市圏内の住宅地が広がっていることから、雇用条件も良好な物流適地。地上3階建のボックス型を採用した本物件は、今年5月21日に着工しており、2022年春の開業予定。なお、本物件は竣工前に一括で佐川グローバルロジスティクス(株)の賃借・入居が内定している。

※「(仮称)T-LOGI京都伏見」
本物件は、第二京阪道路「伏見」IC(京都方面のみのハーフIC)まで約2.5km、国道1号利用で京都駅まで約8.5kmの距離に位置し、京都市中心部への配送拠点として優れている。加えて、第二京阪道路「巨椋池」IC(大阪方面のみのハーフIC)まで約4.9km、名神高速道路「京都南」ICまで約3.7kmと、大阪中心部をはじめとする関西一円を輸配送エリアとすることが可能。また本計画地は、周辺に工場や倉庫などが集積し、京都市南部のほか、向日市・長岡京市等近傍に住宅地が広がっていることから、24時間稼働を前提としたオペレーションと雇用確保の両面に優れた立地となっている。開業は2023年夏の予定。

※「(仮称)T-LOGI一宮」
本物件は、東海北陸自動車道「一宮西」IC(隣接する一宮JCTから名神高速道路にアクセス可能)に約2km、「一宮稲沢北」ICに約0.3kmと高速道路へのアクセスに優れた立地。車で「一宮」ICまで約10分、「小牧」ICまで約15分の圏内にあり、名古屋都心部への配送や物流集積地との連携拠点として高いポテンシャルを有している。施設は、T-LOGIシリーズ初のランプウェイを採用し、各階に接車できる利便性の高い計画とする予定。開業は2023年秋の予定。

※「(仮称)大阪物流施設プロジェクト
本物件は、大阪駅までの直線距離が約5.2kmと大阪都心部への距離が非常に近く、阪神高速道路「大和田」ICにも至近で、配送拠点として高い利便性を有する。また阪神電気鉄道阪神なんば線「出来島」駅徒歩約9分、阪神電気鉄道本線「千船」駅徒歩約10分と通勤アクセスにも優れる。プロジェクトについては、TMK(特定目的会社)を活用した(株)センターポイント・ディベロップメントとの共同事業を行うことが決定している。

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