<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
■伊藤忠都市開発(株)<7月26日>
⇒大阪府箕面市のマルチテナント型物流施設「(仮称)箕面森町物流施設」が竣工
伊藤忠都市開発(株)と、伊藤忠商事(株)及び(株)サンケイビルは、大阪府箕面市森町西で進めていた「(仮称)箕面森町物流施設」が 2021 年 6 月 30 日に竣工した。
当該地は、北部大阪都市計画事業 水と緑の健康 都市特定土地区画整理事業に伴い創設されたもので、 新名神高速道路「箕面とどろみIC」から約 2km(自動車で約3分)と利便性が高い。箕面グリーンロードや新御堂筋を利用すれば、北摂エリアまで10分、大阪中心市街地まで 30分以内でアクセスが可能。京阪神地域や中国地方・四国地方といった広範囲に対する物流拠点としても期待されている。都心部へのアクセスの良さに加え、周辺には住宅エリアが開発されていることなどから、雇用優位性も高い。
同社は今後も首都圏・関西圏を中心に積極的に物流施設の開発を行うとともに、総合デベロッパーとしての不動産開発ノウハウと、伊藤忠グループの豊富な顧客リレーションなどの強みを発揮し、物流インフラを発 展させることで豊かな社会づくりに寄与していくとしている。
※物件概要
名称:(仮称)箕面森町物流施設
用途:倉庫・事務所
敷地面積:約11,516㎡
延床面積:約21,663㎡
構造・規模:鉄骨造、地上4階
着工:2020年7月9日
竣工:2021年6月30日
設備:床荷重1.5t/㎡、柱スパン10.4m×10.0m、梁天井有効高5.5m、照明照度300lx、ドッグレベ ラー3台(1階)、荷物用E V 3,500kg 2台、垂直搬送機1,500kg 2台、トラックバース12台、駐車 場41台、バイク8台、トラック特機場2台
■(株)アスコット<7月27日>
⇒物流施設開発事業へ新規参入、埼玉県加須市で「ラストワンマイル」の一端を担う物流施設用地取得を決定
(株)アスコットは新体制のもと、物流施設開発事業への新規参入を決定し、その第一号案件として、2021年7月27日付で埼玉県加須市の土地を物流施設開発用地として取得する契約を締結した。
コロナ禍や働き方改革によるECの急速な普及を背景に、宅配需要が爆発的に増加し、特に生活居住空間に近いエリアにおける「ラストワンマイル」の物流網強化が、物流事業各社にとり喫緊の課題となっている。また、1970年代に建てられた多くの倉庫が老朽化し、建て替え需要も膨らんでおり、同社も物流施設開発事業が大きなビジネスチャンスを迎えていると認識を持っている。同社はまた、物流事業者の「ラストワンマイル」の一端を担う中小規模の物流拠点は「郊外の大きな物流施設とのハブとして、今後地域における暮らしの豊かさに益々大きな関わりを持つ」とし、生活居住空間に近いエリアに先進的な物流施設を設置することで、「物流のリードタイム短縮、CO2排出抑制による環境保全に貢献できる」ことに加え、「近隣での雇用創出により就労者不足が解消できるほか、郊外の大型物流施設との中継地点とすることでドライバーの労働環境改善につながる」など、「様々な角度から社会に貢献できる」としている。
本用地は、東北から東京への入口として、東京都心より約50km圏の埼玉県北東部に位置し、埼玉県内に加え、首都圏全域への集配送が可能で利便性が高い。最寄り駅から徒歩圏内で住宅エリアにも近いため、子育て中の女性も働きやすく、物流施設の雇用確保および地域の雇用創出の場としても期待できる。物流施設建設は2022年春の着手する予定で、竣工は2023年初夏となる見込み。
同社は今後、マンション開発事業で培った強固なネットワークと優れた企画・技術力を生かし、東京・大阪・名古屋などの大都市圏における「ラストワンマイル」の一端を担う物流施設の開発にスピード感を持って取り組んでいく方針だ。
■霞ヶ関キャピタル(株)<7月28日>
⇒物流施設開発に係る千葉県船橋市の販売用不動産を売却決済
霞ヶ関キャピタル(株)は、2021年5月31日付プレスリリース「販売用不動産(信託受益権)売却のお知らせ」及び同年7月19日付プレスリリース「(開示事項の経過)千葉県船橋市の物流施設開発に係るアセットマネジメント契約及びプロジェクトマネジメント契約締結に関するお知らせ」で発表した物流施設用地を、7月28日付で売却決済した。
売却先は船橋ロジスティクスデベロップメント特定目的会社。売却価格は守秘義務のため公表しないが、適時開示基準である霞ヶ関キャピタルの直前連結会計年度 (2020年8月期)における売上高の10%に相当する額以上であるとしている。 なお、本件開発用地の売上については、2021 年 8 月期連結業績予想に織り込み済みになっているという。