<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>
■CRE<6月15日>
中央日本土地建物(株)と共同開発するBTS型物流施設「(仮称)LOGIWITH・LogiSquare明石」を着工/物流倉庫1棟・付属棟9棟の平屋建て10棟構成とする計画/国道2号線沿い「大久保IC」至近の立地で近隣配送から広域配送まで対応可能
(株)シーアールイー(=CRE)は、中央日本土地建物(株)と共同で開発を進める物流施設「(仮)LOGIWITH・LogiSquare明石」の建設に着手し、2027年8月に竣工予定であると発表した。
同施設は、特定テナントの要望に基づき設計するBTS型の賃貸用物流施設で、竣工後は専用施設として稼働する。開発地は兵庫県明石市大久保で、国道2号線に面し、第二神明道路「大久保IC」まで約4km、「明石西IC」まで約6kmと、近隣配送から広域配送まで対応できる立地だ。JR神戸線「大久保駅」から約1kmの徒歩圏にあり、従業員の通勤利便性も高い。交通アクセスと人材確保の両面で安定的な運営が見込まれる。
同一敷地内に平屋建て10棟を配置する計画で、主たる物流倉庫1棟と、保管物の特性に応じた管理・運用に対応する付属棟9棟で構成する。延床面積は1万9,291.95㎡(5,835.81坪)規模で計画し、多様な荷物の保管や入出庫に対応する汎用性の高いマスタープランを採用した。
敷地内には大型トラック8台分の待機スペースを設けるほか、従業員向けに乗用車200台分の駐車場を確保する。倉庫部分は床荷重1.5t/㎡、有効高さ5.5m以上、平均照度200ルクスを基本仕様とし、平屋建ての特性を生かした柱の少ない構造で効率的なレイアウトを可能にする。庫内空調設置用の配管ルートや室外機置場、キュービクル増設スペースも確保し、将来の設備増強にも対応する。
環境面では、全館に高効率LED照明を導入し、一部に人感センサーを設置して電力消費を抑制する。節水型衛生器具の採用により水資源の使用量削減も図る。さらに、屋根面には太陽光発電システムの導入を想定した構造躯体を採用し、環境負荷低減に向けた取り組みを進める。
※「(仮称)LOGIWITH・LogiSquare明石」の施設概要
所在地:兵庫県明石市大久保
敷地面積:4万64.93㎡(12,119.64坪)
用途地域:工業地域、工業専用地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 平屋建て 計10棟
延床面積:1万9,291.95㎡(5,835.81坪)(予定)
着工:2026年6月
竣工:2027年8月(予定)
■ダイセーエブリー二十四(株)<6月16日>
愛知県一宮市に物流安全教育施設「Every24 Safety Academy」を開設/トラックドライバー・フォーク運転者の教育施設で今年7月始動予定/新人からベテランまで段階別研修を体系化、「新人ドライバー検定」も実施
ダイセーエブリー二十四(株)は、愛知県一宮市萩原町萩原字松山531-27に物流安全教育施設「Every24 Safety Academy(=ESA)」を開設し、7月1日に始動させる予定と発表した。
ESAは、安全教育、人材育成、適性診断、地域貢献の4分野を柱とする教育拠点で、施設面積は1,286坪(約4,251㎡)。S字、クランク、縦列駐車、ホーム付け、坂道発進に対応した教習コースやフォークリフト教育対応コース、多目的研修室、適性診断室、休憩所を備える。新人からベテランまで段階別の研修・検定プログラムを提供し、グループ全体の安全と品質向上を図る。
安全教育では、新人ドライバーの単独乗務可否を判断する「新人ドライバー検定」のほか、「マイスター認定試験」「フォークリフト検定」などを実施し、運転技術を多角的に評価する。
人材育成では「特定技能」や中型免許取得研修に対応し、一般教習所が最大2時間/日であるのに対し、ESAでは最大8時間/日の実習を可能とする。適性診断では「初任診断」「一般診断」「適齢診断」を通じて運転特性を可視化し、今後は国土交通省認定機関の取得も目指す。地域貢献としては、子ども向けの「交通安全教室」を実施し、死角体験などを通じて地域との交流を深める。
物流業界ではEC拡大や「物流2024年問題」を背景にドライバー不足が深刻化している。チルド食品物流を担う同社では、温度管理や時間管理の徹底が求められる中、安全運行と高品質な物流を両立できる人材育成を経営基盤と位置づけてきた。今回のESA開設により、教育機能を備えた専用施設として育成体制を強化し、持続可能な物流体制の構築を進める。
※「Every24 Safety Academy」の施設概要
所在地:愛知県一宮市萩原町萩原字松山531-27
敷地面積:1,286坪(約4,251㎡)
教習コース:S字・クランク・縦列駐車・ホーム付け・坂道発進フォークリフト教育対応コースも完備
開設日:2026年7月1日
主な設備:教習コース(S字・クランク等)、フォークリフト教育対応コース、多目的研修室(学科・講習)、適性診断室(運転適性診断専用スペース)、休憩所
■F-LINE(株)<6月16日>
群馬県太田市の新拠点「太田物流センター」の着工に向けて地鎮祭を実施/北関東エリアの物流ネットワーク強化に寄与する拠点として整備
F-LINE(株)は、群馬県太田市で建設予定の新拠点「太田物流センター」の地鎮祭を行ったと発表した。
同拠点は群馬県太田市粕川町に位置し、北関東自動車道の各ICや国道17号、国道354号などの主要幹線道路が利用しやすい。北関東エリアの物流ネットワーク強化に寄与する拠点として整備を進め、2027年6月の完成を目指す。
同社は今後も安全・高品質な物流サービスの提供を通じ、持続可能な食品物流ネットワークの構築に取り組むとしている。
※「太田物流センター」の施設概要
所在地:群馬県太田市粕川町
敷地面積:3万6,433.80 ㎡
延床面積:2万4,865.02 ㎡
建築種別:倉庫(鉄骨造・平屋建)、事務所(鉄骨造・2階建)
■(株)リサ・パートナーズ<6月17日>
茨城県笠間市での「Hazmat倉庫」開発事業に総額10.5億円のメザニン融資を実行/危険物保管需要の高まり背景に成長分野に資金供給/専門性と規制対応が求められる「Hazmat倉庫」市場の拡大を支援
(株)リサ・パートナーズは、茨城県笠間市で進められる「Hazmat倉庫」開発事業に対し、岩間(同)へ総額10億5,000万円のメザニンファイナンスを実行した。Hazmatは危険物のことで、危険物を安全に保管・取り扱うために設計された施設が「Hazmat倉庫」。近年はEC市場拡大やリチウムイオン電池関連製品の流通増加、半導体関連需要の伸長に加え、化粧品や香料、アルコール類など危険物に該当する商品の取扱量が増えており、危険物保管施設の需要が高まっている。
物流業界では荷主企業の法令順守や安全管理に対する要求水準が上昇しており、適切な設備と管理体制を備えた危険物倉庫の重要性が増している。一方で、危険物倉庫は高い専門性と規制対応が求められるため供給が限定的で、今後も需要拡大が見込まれる成長分野として注目されている。リサ・パートナーズはこうした社会的要請の高まりを踏まえ、発展途上の「Hazmat倉庫」市場に対する資金支援を決定した。
今回のメザニンファイナンスは、シニアローンとエクイティの中間に位置する資金供給手法で、開発事業者の資金調達を円滑にし、資本効率の向上を図る狙いがある。リサ・パートナーズはメザニンファイナンスを活用することで、危険物物流インフラの整備促進に寄与する方針だ。
リサ・パートナーズはこれまで、北海道から沖縄まで全国180超の提携金融機関ネットワークや、シンガポール現地法人を拠点とした東南アジアでのネットワークを活用し、国内外企業への投融資を展開してきた。今後は従来の事業分野に加え、先見性を持つ新たなビジネスモデルにも幅広く金融ソリューションを提供し、成長分野への資金供給を強化する構えだ。
※融資対象物件の概要
所在地:茨城県笠間市
規模:Hazmat倉庫7棟、一般倉庫2棟
敷地面積:約2万2,000㎡
延床面積:約9,700㎡
竣工時期:2026年内予定
■ヤマト運輸(株)<6月17日>
西日本結節点の統合型物流拠点開設で顧客サプライチェーンを最適化/在庫管理と仕分け輸配送一体化による在庫最適化と品質向上/「早島IC」至近の立地生かして広域輸送と中継機能を強化
ヤマト運輸(株)は、ロジスティクス機能と全国の物流拠点への仕分け・輸配送機能を一体化した統合型ビジネスソリューション拠点を岡山県に開設し、6月17日から順次稼働させる。
同拠点では、中国・四国地方と関西、九州を結ぶ結節点に位置する地理的優位性を生かし、法人向けビジネスの拡大を図る。同拠点では、在庫管理や流通加工と、全国のヤマトグループ拠点への仕分け・輸配送を同一施設内で実施する。輸配送ネットワークと直結した在庫保管により、需要に応じた在庫補充や移動を迅速化し、在庫最適化に寄与する。倉庫から輸配送拠点までの輸送や積み替え作業が不要となるため、輸送品質向上や温室効果ガス排出量削減にもつながる。
立地は山陽自動車道と瀬戸中央自動車道の「早島IC」から約1.9kmで、中国・四国全域の広域輸送拠点、関西と九州の中継拠点として利便性が高い。製造業を中心に企業進出が見込まれるエリアで、事業形態に応じたロジスティクスソリューションを提供する。
EC・通販事業者向けには、翌日配送分の受注時間延長やリードタイム短縮を可能にし、販売機会拡大を支援する。小売・卸売事業者向けには、分散倉庫を本拠点に集約し、保管から店舗別仕分け・配送までを一体化することで作業負担軽減と在庫偏在の解消を図る。製造業向けには、国内外サプライヤーからの納品を取りまとめ、瀬戸内海沿岸の工場へ必要量を届ける「JIT納品」により工程効率化を支援する。
また、東日本拠点との「東西2拠点運用」により在庫分散を進め、長距離輸送削減や全国規模での在庫適正化を実現する。災害時には相互バックアップ体制を構築し、法人のBCP対応を強化する。
同拠点では、各階に車両が着車できるランプウェイ型を採用し、荷待ち時間を削減する。荷役回数を減らすことで破損リスクを抑え、入出荷スピードも高める。庫内には空調設備や大型シーリングファンを設置し、従業員の労働環境にも配慮している。
※「統合型ビジネスソリューション拠点」の施設概要
延床面積:3万8,389.43㎡ (1万1,612.80坪)
所在地:岡山県都窪郡早島町早島字畑岡4634-1
主要設備:従業員用休憩室、着車バース90台、従業員用駐車場約400台分、空調設備、大型シーリングファン、荷物用エレベーター(5t対応)
■日本GLP(株)<6月17日>
岡山県早島町で開発を進めていたBTS型物流施設「Marq 早島4」が竣工/3温度帯対応や倉庫オペレーション高度化を支援する設計・仕様に高い評価/ヤマト運輸(株)が中国・四国地方最大の「統合型ビジネスソリューション拠点」として1棟利用
日本GLP(株)は、岡山県早島町で開発を進めていた延床面積約4万8,835㎡の物流施設「Marq 早島4」が竣工し太と発表した。同施設はヤマト運輸(株)が1棟全体を専用利用する予定で、中国・四国地方最大の「統合型ビジネスソリューション拠点」として稼働する。
同施設は地上3階建てで、各階に車両が直接アクセスできるランプウェイを備えたBTS型物流施設。「早島IC」から約5分(約1.9km)の距離に位置し、岡山・倉敷市街のエリア配送に加え、中国地方全域を含む広域配送にも適した立地とされる。山陽自動車道と瀬戸中央自動車道の結節点に近く、京都市内から山口県まで4時間圏内にあることから、中国地方の物流ハブとして高いポテンシャルを持つ。
同施設は常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応し、多様な荷姿に応える設備を備える。1階には両面バースを設け、入出荷作業の効率化を図るほか、5t対応の荷物用エレベーターやスパン寸法の最適化により、倉庫オペレーションの高度化を支援する設計・仕様となっている。
屋上には約400台分の駐車場を整備し、一部はトラックにも対応する。ドライバーの負荷軽減と通勤利便性向上を両立させる設計だ。庫内には空調設備と大型シーリングファンを設置し、快適な労働環境を確保している。
ヤマト運輸は日本GLPの既存施設に多数入居してきたリピートカスタマーで、日本GLPのBTS型施設への入居は今回が初めて。同社は中期経営計画でコントラクト・ロジスティクス事業を成長領域に位置づけており、「Marq 早島4」を中国・四国地方の戦略拠点として法人顧客の経営課題解決を進める方針だ。
同施設ではLED照明の採用など省エネルギー対応を進め、CASBEE認証とZEB認証を取得する予定。地域の物流需要の高まりに応える先進的施設として、今後の産業集積と地域経済への貢献が見込まれている。
※「Marq 早島4」の施設概要
所在地:岡山県都窪郡早島町早島字畑岡4634-1外
敷地面積:3万3,175.80㎡
延床面積:4万8,834.73㎡
構造:地上3階建て、耐震構造
着工:2024年12月
竣工:2026年5月末
認証取得:CASBEE認証(予定)、ZEB認証(予定)
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
