日本通運(株)は、仏Exotec SAS子会社のExotec Nihon(株)が開発した倉庫自動化ソシューション「Skypod®」を「NX西京極倉庫」で導入し、このほど稼働を開始したと発表した。
(株)IHI物流産業システムとExotecが提供するSkypodは、ロボットが自動走行し対象品を作業者の元まで搬送する3次元ピッキングシステム。倉庫におけるピッキング・仕分け作業を自動・効率化することで、保管効率と入出庫能力の向上を実現する。一方、日本通運のNX西京極倉庫は自動車部品や精密機械部品の保管、仕分け、出荷を行うパーツセンター。従来の庫内オペレーションは属人的な作業が中心で人手不足が課題だった。日本通運ではSkypod導入が作業コストの削減と安定した作業品質の実現につながると評価し、今回採用を決めたという。同社は今後、NX西京極倉庫を高い作業効率で荷主企業の利益を生み出す倉庫として稼働させるとともに、同社の物流効率化に対する取組を主地するためのショールームとしても活用する予定だ。
同社は持続可能な物流の実現に向けてオペレーション効率化・リソース(人・MH機器・ロボット)の最適化に取り組んでいる。今後も社会変革に寄与する最先端技術を積極的に採用し、物流システムや現場改善に活用する意向だ。
IHI物流産業システムとExotecの両社は、顧客の課題解決とビジネスの成長に貢献するため、2021年からパートナーシップを結んでいる。IHI物流産業システムは自動倉庫やロボティクスなどの先進技術を組み合わせた省人・自動化設備をラインナップし、総合的な物流ソリューションの提供で実績を積み重ねている。一方、Exotec
はSkypodを主軸に従来の倉庫運営を革新し、物流をコストセンターからプロフィットセンターに転換する取組を推進している。
日本通運、IHI物流産業システム、Exotecの3社は今後もサプライチェーン視点での全体最適化に取り組み、物流を通じて荷主企業のビジネス成長を強力に支援していく構えだ。
目次