キーパーソンインタビュー
パレチゼーション普及で物流危機克服にまい進
物流資材の標準化と共有化が物流効率化のカギ
物流危機が叫ばれ、ユニットロードシステムの重要性が再認識されるなか、レンタルパレット業界でシェアトップの日本パレットレンタル(株)の事業展開が注目を集めている。主力のパレットレンタルサービスのほか、容器管理マネジメントや共同輸送マッチングサービス「TranOpt(トランオプト)」、納品伝票電子化・共有システ
ム「DD Plus(ディーディープラス)」といった物流現場の課題を乗り越えるためのソリューションを提案し、存在感を高めているからにほかならない。同業のユーピーアール(株)とも物流容器の循環型運用のための共通サービス基盤「X-Rentalオープンプラットフォーム」(クロスレンタルオープンプラットフォーム、以下、XROP〔クロップ〕)の共同開発を進め、昨年7月に業務提携契約を締結し、今年5月には両社顧客へのサービス提供体制を整えるなど、業界全体の活性化と我が国物流の将来を見据えた取り組みにも積極的な姿勢を見せている。
そこで今回は、昨年9月に同社代表取締役社長に就任し、新時代の同社経営の指揮をとる二村篤志氏にインタビューし、現在のレンタルパレット市場に対する認識や経営方針、目下の取り組みや課題、今後の計画・予定などについて聞いた。(編集部)