ブラザー工業(株)は、同社製造子会社であるブラザーインダストリーズ(フィリピン)の「第3工場」が完成したと発表した。同工場は延床面積8万7,453㎡の4階建て。ブラザー工業は同工場を、製品本体および消耗品の生産、保管等に活用するとしている。
ブラザーインダストリーズ(フィリピン)は、ブラザー工業が2012年に設立した製造拠点で、プリンター、複合機とラベルライターの本体および消耗品を生産している。設立以来、同社グループのプリンティングビジネスの拡大に伴い、生産能力を増やしてきたが、製品販売のさらなる増加に備え、第3工場を建設する運びとなった。
同工場は、さまざまな種類の製品生産が可能なため、今後の事業環境の変化にも柔軟に対応できる見込み。BCP対策では、部品・製品保管のための倉庫機能も兼備しており、物流面でリスクが生じた場合も一定期間生産・出荷が可能。屋上には太陽光パネルを設置しており、これによる発電電力を再生エネルギーとして、工場内で使用する電気の一部を賄う。この取組により、「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」で掲げるあらゆる事業活動のカーボンニュートラル実現に近づける。
※「ブラザーインダストリーズ(フィリピン) 第3工場」の施設概要
所在地:Lot 1-B-2, Phase 1B, First Philippine Industrial Park, Brgy. Ulango, Tanauan City, Batangas 4232 Philippines
施設用途:プリンター、複合機、ラベルライターの本体および消耗品の生産、保管等
建物規模:鉄骨造 地上4階建て
延床面積:8万7,453㎡
着工:2022年4月
完成:2024年1月