<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
■霞ヶ関キャピタル(株)<2月10日>
青森県八戸市に自動冷凍倉庫「LOGI FLAG TECH 八戸Ⅰ」、自動冷凍倉庫をJA三井リース建物㈱と協働開発
霞ヶ関キャピタル㈱は、青森県八戸市にて自動冷凍倉庫「LOGI FLAG TECH 八戸Ⅰ」開発プロジェクトが開始した。
本プロジェクトは、JA三井リース建物㈱と同社との協働開発プロジェクトであり、『LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ』に続く 2 件目の自動冷凍倉庫開発プロジェクトとなる。
EC市場の拡大による物流施設需要の高まりや、2030年のフロン規制に向けた冷凍冷蔵倉庫の設備投資、冷凍食品の消費増加による冷凍冷蔵倉庫の需要拡大などを受け、物流施設開発をおこなう。
今後の中長期的なビジョンとして、慢性的な問題である労働力不足、就業者の高齢化、再配達問題等の物流業界の課題に対応すべく、新しい物流ソリューションを実現する手段の一つとして冷凍冷蔵に自動化という要素を加えた自動冷凍倉庫の開発をJA三井リース建物と協働しておこなっていく。
※「LOGI FLAG TECH 八戸Ⅰ」の施設概要
所在地:青森県八戸市
アセットタイプ:自動冷凍倉庫(予定)
敷地面積:約 22,800 ㎡
延床面積 約 8,100 ㎡(予定)
着工予定:2023 年 2 月
竣工予定:2024 年秋
■日本GLP(株)<2月13日>
千葉県流山市で「GLP ALFALINK 流山5&6」を竣工
流山プロジェクトのビジネス、コミュニケーション、地域共生のハブに
日本GLP㈱は千葉県流山市で先進的物流施設「GLP ALFALINK 流山5&6」が竣工し、竣工式を執り行なった。両施設の延床面積合計は約234,000m2となる。
「GLP ALFALINK 流山5」は、三井食品㈱が常温・冷蔵・冷凍の3温度帯物流センターとして利用することが決定しており、三井食品㈱の本施設における運送会社と合わせて一棟全体の入居が決まっている。三井食品㈱は冷凍冷蔵機能および自動倉庫(常温)を導入した物流拠点として総合的に活用し、大手小売企業の専用のセンターとしても利用する予定だ。冷凍機能は来年以降の導入を予定している。
また「GLP ALFALINK 流山5」には成田運輸㈱の一部区画への入居が確定している。
「GLP ALFALINK 流山6」の一部区画には、象印マホービン㈱が入居し、東日本の商品配送拠点となる予定だ。
【本施設の特長】
・ 「GLP ALFALINK流山5&6」は都心から約25km圏内に位置し常磐自動車道「流山」IC近接、国道16号線にもアクセスが容易だ。関東に向けた広域配送拠点として優れた立地となる
・ 「GLP ALFALINK流山5&6」はランプウェイを共有するブリッジで連結する。
・ 荷物用エレベーター6基を備え、1基当たり最大6枚のパレットを載せることが可能で充実の縦搬送能力を実現する。また垂直搬送機8基を備える。(流山6)
・ 最小区画面積を約5,400㎡とし、小・中規模スペースへのニーズにも対応した汎用性の高い区画割を実現した。拠点集約による保管効率を向上させることも可能だ。(流山6)
・ 地元での起業や拠点開設を支援するためスモールオフィスやアフターコロナを見据えたワーキングスペースを設置した。
・ 地域参加型のイベントやセミナーなど多目的に利用可能なシェアキッチン付きのマルチスペースを設けるなど、地域との共生や入居企業同士のコミュニケーションを促進する。
・ 各入居企業の企業情報を見せる化するデジタルサイネージや、ビジネス交流イベントを実施するなど、新たなビジネスマッチングのきっかけを提供する。
・ カフェテリア、「はなまるうどん」、「吉野家」、「セブンイレブン」、託児所の設置など、アメニティの充実を図り、快適な働く環境を提供する。
・ 最寄り駅への無料循環バス、路線バスの乗り入れはこれまで開発してきた「GLP ALFALINK流山1~3」と同様に実施。加えて、棟間移動のために1~8を巡回する無料バスを運行し、各棟がもつ様々な機能を利用しやすくすることで、「GLP ALFALINK流山」全体でさらなる働きやすい環境を構築する。
【本施設のサステナビリティについて】
・ 環境への配慮として、自家消費型の太陽光発電設備を設置し、4.6MWの電力を発電し館内へ供給することで、入居企業の脱炭素化に向けたサステナビリティ推進への取り組みをサポートする。
・ LEED GOLD(予備認証を取得済み)やZEB認証を取得予定だ。
※「GLP ALFALINK流山5&6」の施設概要
所在地:千葉県流山市
敷地面積:約113,000㎡(2棟あわせて)
延床面積:約234,000㎡(2棟あわせて)
構造:地上4階/免震・PC造
着工:2021年5月
竣工:2023年1月
認証取得:LEED GOLD予備認証取得済み、ZEB認証(予定)
■アサヒロジスティクス(株)<2月13日>
草加チルド物流センターを開設、配送時間の短縮と物流コストの削減
アサヒロジスティクス㈱は、2023年2月13日に草加チルド物流センター(埼玉県草加市)を開設し、開設に先立ち2月7日に開所式を行った。新センターの開設に伴い、既存の配送センターの配送エリアを見直し、全体の最適化をすることで、配送時間の短縮と物流コストの削減を図る。
開設の目的と背景
開設以前は千葉県内のチルド配送センターから、埼玉県内と千葉県内への配送していた。また既存センター間でも遠隔地への配送により稼働が長時間となることが課題となっていた。配送先の店舗様が埼玉県内に集中していたこともあり、新センターの開設により、より効率的な配送ルートの構築を実現し、移動時間や配送に掛かるコストの削減が可能となる。
物流コストの削減と既存のチルド配送センターとの連携により、ユーザーへの貢献、安全で高品質な業務に取り組んでいく。
※「草加チルド物流センター」の施設概要
所在地:埼玉県草加市柿木町字宝1352-2 プロロジスパーク草加1F
受託業務:スーパーマーケット向け チルド商品の仕分け・配送、各種付帯業務
取扱商品:生鮮、日配、デリカ 等
配送店舗数:稼働時 約30店舗
稼働開始日:2023年2月13日
車両台数:38台(10t車:3台 8t車:9台 6t車:9台 4t車:17台)
配送エリア:埼玉県内(さいたま市、越谷市、草加市、川口市、八潮市、春日部市、三郷市、蕨市、戸田市、和光市)千葉県内(松戸市、野田市、流山市)
■大和ハウス工業(株)<2月13日>
新潟県新潟市西蒲区において、新潟県初のマルチテナント型「DPL新潟巻潟東」着工
マルチテナント型物流施設「DPL新潟巻潟東」を着工する。北信越地方での更なる需要を見込み、新潟県初となるマルチテナント型物流施設「DPL新潟巻潟東」を工業団地「漆山企業団地」内に開発することとなった。
北陸自動車道「巻潟東インターチェンジ」まで約300mに位置しているため、新潟県全域はもとより、北陸地方や関東地方、東北地方への輸配送にも優れている。
ポイント
1. 新潟県初のマルチテナント型物流施設
2. 交通アクセスに優れた立地
3. 最大4テナントが入居可能でテナント企業のニーズに対応可能
1.新潟県初のマルチテナント型物流施設
「DPL新潟巻潟東」は、工業団地「漆山企業団地」内に開発する新潟県初のマルチテナント型物流施設だ。
マルチテナント型物流施設は、複数の企業の入居を想定した汎用倉庫で、入居するテナント企業は建設費や維持管理費を抑えて物流事業を展開することができることが特長である。自社専用に建設するBTS型物流施設と比べて、事業開始までの期間を短くすることができ、多様化する物流ニーズに対応した、よりスピーディーな事業展開を可能する。
2. 交通アクセスに優れた立地
「DPL新潟巻潟東」は、北陸自動車道「巻潟東インターチェンジ」まで約300mの場所に立地することに加え、国道460号線沿いに位置するため、新潟県内、北陸地方や関東地方、東北地方の広域輸送のハブ拠点としても機能する。
また工業団地「漆山企業団地」内に開発するため、同工業団地や近接する工業団地内の製造業者や小売業者のほか、関東方面への配送を手掛ける事業者などの入居を想定したマルチテナント型物流施設として、昨今の物流業界における市場環境の変化に伴った幅広い物流ニーズに応えることができる。
「新潟空港」まで約34km(約30分)や「新潟港」まで約27km(約28分)など、陸路輸送だけではなく空路・海路輸送においてもアクセスが可能なため、国内外への物流もカバーする。
3. 最大4テナントが入居可能でテナント企業のニーズに対応可能
「DPL新潟巻潟東」は最大4社のテナント企業(1区画3,311㎡~)が入居可能となる。雪や雨などの天候の影響を受けずに荷物の積み下ろしや通行ができるよう、最大47台接車可能なトラックバースを屋内に設けている。また各区画には事務所を設置することができ、テナント企業の多様なニーズにも対応する。従業員約100人が雇用されることを想定し、96台分の従業員用駐車場と15台分の駐輪場も設置する。
危険物倉庫(延床面積512.16㎡)を併設しているため、石油やアルコール、動植物油などの燃えやすい液体(第4類危険物)を取り扱う企業も入居可能となる。
※「DPL新潟巻潟東」の施設概要
所在地:新潟県新潟市西蒲区漆山8293-1他
敷地面積:26,663.65㎡
建築面積:15,244.05㎡
延床面積:15,209.81㎡
賃貸面積:15,030.29㎡
構造・規模:鉄骨造・平屋建て
最高高さ:9.23m、幅:149.5m、奥行き:114.6m
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主:大和ハウス工業㈱
設計・施工:㈱福田組
着工:2023年2月15日
竣工:2024年1月19日(予定)
入居:2024年2月1日(予定)
総事業費:約40億円