
日本通運(株)は、西川ゴム工業(株)の物流拠点再編を支援し、広島市の物流施設「DPL広島観音」内に設けた「NX広島観音LC」で1月6日から運営業務を開始した。3月9日には開所式を実施し、工場製品の保管・荷役から自動車OEM向け納入までの業務を同施設に集約。今後も作業・保管・輸送の効率化を進め、安定した供給体制の構築を目指す。
西川ゴム工業では、従来拠点の老朽化や周辺環境の変化に伴う運用制約に加え、人手不足や物流費の高騰が課題となっていた。日本通運はこれらの課題解決に向け、分散していた拠点を見直し、24時間稼働が可能な同施設への集約を提案してきた。
新拠点では、導線とレイアウトの最適化により荷扱い回数を削減し、運営の標準化を進めた。需要変動やイレギュラー対応に強いオペレーション体制を整えたほか、鉄道コンテナ輸送を含むモーダルミックスを推進し、生産拡大に合わせた供給継続性の向上と環境負荷低減の両立を図る。
新拠点は広島港や市中心部に近く、広島都市高速3号線「吉島IC」へのアクセスにも優れる。輸配送の機動力が高い立地に加え、床面高の確保など水害リスクを抑えた構造を採用し、災害時のBCP強化にも寄与する。
倉庫内にはセキュリティカメラを設置し、WMSによる在庫可視化やハンディターミナルによる作業実績の把握を進める。誤出荷や滞留の抑制、在庫管理の高度化、作業品質の平準化を図る仕組みも整える。将来的にはワンストップ体制の構築や自動倉庫の導入など、省人化と効率化をさらに推進する方針だ。
日本通運は今後、名古屋エリアでも拠点再編を予定しており、広域での安定供給体制の強化に取り組む。
