
日本GLP(株)は、大阪市東住吉区で建設を進めていた延床面積3万948㎡の先進的物流施設「Marq 大阪Ⅲ」が竣工したと発表した。「GLP大阪市東住吉区まちづくりプロジェクト」の第1棟目となる施設で、マルカミ物流(株)が専用施設として1棟全体を利用する。また、隣接する「Marq 大阪Ⅳ」は2025年4月に着工済みで、2026年10月末の竣工を予定している。
同プロジェクトは、物流・商業・公園を一体開発する取り組みで、地域の再活性化と地域との共生を目指しており、「Marq 大阪Ⅲ」竣工を皮切りに本格始動するもの。大阪市東住吉区が掲げる民間活力の導入やスポーツを通じた交流促進の方針に沿い、雇用創出と住環境・地域コミュニティの活性化を両立させるとしている。公園・商業施設を含む土地区画整理事業への自社施行としての参画は同社として今回が初めて。
同施設の立地は近畿自動車道「松原JCT」から約6km、阪神高速1号環状線「西船場JCT」から約12kmと、関西広域および大阪都心の主要ICへ20〜30分圏内。大阪内陸部と湾岸部の中間に位置し、ラストワンマイルから和歌山・奈良方面への広域配送まで対応できる。チルド食品や航空貨物など幅広い荷物ニーズにも適した物流適地だ。通勤面でも、近鉄南大阪線「矢田駅」から徒歩約10分、大阪シティバス「矢田行基大橋バス停」から徒歩約1分と利便性が高く、周辺には住宅地が広がり雇用確保にも有利な環境となっている。
同施設は地上4階建てのボックス型で、荷物用エレベーター2基、垂直搬送機(VUP)6基を備え、効率的なオペレーションを支える。床荷重は1.5t/㎡、有効天井高は5.5mを確保し、重量物にも対応する。トラックバースの長さは13.5mでウイングトレーラーの入出庫が可能。ドライバー用の入荷室(伝票処理室)も増設し、現場の利便性を高めた。外観はライトグレー系を基調とし、大和川や公園の自然色と調和するデザインとした。
サステナビリティ面では、浸水を考慮した受変電設備の配置などBCP対応を強化。LED照明や人感センサー付き照明、リサイクル建材の活用など環境負荷低減にも取り組む。環境認証はCASBEEランクA、ZEB Ready、BELS 6☆を取得している。
マルカミ物流は、同施設を大阪市内南エリアの最大ハブ拠点として活用する計画。潤沢なトラックバースや将来的な自動化設備導入を見据えた高スペックを評価し、入居を決定した。大阪都心部へのアクセス性を生かし、今後、物流サービスの高度化と事業拡大を目指す。
※「Marq 大阪Ⅲ」の施設概要
所在地:大阪府大阪市東住吉区矢田5丁目
敷地面積:1万4,225㎡
延床面積:3万948㎡
構造:地上4階建て、耐震S造
着工:2024年10月
竣工:2026年1月末
認証取得:CASBEEランクA認証、ZEB Ready認証、BELS 6☆認
