
大日本塗料(株)は、滋賀県湖南市に新たな物流拠点「滋賀事業所」を新設し、稼働させた。これまで大阪府堺市などで分散していた物流機能を生産子会社の敷地内に集約。製造から保管、出荷までの一連の流れを整理することで、拠点間輸送の削減と供給体制の安定化を図る。2026年中期経営計画に掲げる「全社最適化」の一環で、最新設備の導入により保管容量を従来比で約20%拡充した。
新拠点は、生産子会社である日東三和塗料(株)の敷地内に、事務所棟や倉庫棟など計7つの建物を建設したもの。延床面積は約5,687㎡。危険物倉庫と一般物倉庫を各2棟備え、うち各1棟には保管から入出庫までを自動制御する高層自動ラック倉庫を導入。天井空間を活用した立体保管により収容力を高めるとともに、入出庫作業の省人化を実現した。また、ハンディターミナルを用いた検品システムの採用により、作業精度の向上と業務効率化を推進するとしている。
2024年問題への対応で、積み込みや仕分けの自動化、トラック待機場所も整備した。同一拠点内に一般倉庫と定温倉庫を併設しているため、常温品から温度管理品までの一括配送が可能となり、輸送効率向上が見込める。屋根の一部には太陽光パネルを設置し、環境負荷の低減も進める計画だ。
新拠点開発に際してはグループの製品・技術を随所に活用。外壁には高耐候性の新製品「DNT EXTRAアクア無機」を採用し、路面標示には視認性の高いシンロイヒ製の蛍光塗料を使用したという。
大日本塗料は今後、物流子会社のニットサービスを通じて、自社グループの運用水準向上にとどまらず、外部取引先への物流サービスの提供や他社との共同配送も推進する。物流機能の有効活用により、収益貢献と社会課題の解決を両立させる方針だ。
※「滋賀事業所」の施設概要
所在地: 滋賀県湖南市石部口3-3-1
敷地面積: 2万8,738㎡(公簿)
建築面積: 5,118.38㎡
延床面積: 5,687.05㎡
構造: 鉄構造
稼働日: 2026年1月5日
主要設備:高層自動ラック倉庫(危険物・一般物 各1棟)、ハンディターミナル検品システム、太陽光パネル、LED照明

