住商グローバル・ロジスティクス(株)⇒タイ子会社のSGLTがシラチャ支店内のフリーゾーン倉庫を拡張/ASEANで増加する物流需要への対応で保管能力を増強、アジア太平洋地域で物流のリーディングカンパニー目指す

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 住商グローバル・ロジスティクス(株)は、タイ子会社のSumisho Global Logistics (Thailand) Co., Ltd.(以下、SGLT)がチョンブリ県シラチャ支店内のフリーゾーン倉庫を2,100㎡拡張したと発表した。フリーゾーンとはタイ政府指定の特別経済区域で、輸入関税及び付加価値税が免除されている。今回のフリーゾーン倉庫拡張はタイにおける物流事業を強化するのが目的で、同支店のフリーゾーン倉庫の総面積は7,100㎡となった。今回のフリーゾーン倉庫拡張を通じ、ASEAN地域におけるサプライチェーンの高度化や多様化する顧客ニーズに対応することで、アジア太平洋地域の物流事業者としてのプレゼンスを高める意向だ。
 ASEAN地域ではグローバルなサプライチェーンの再編が進み、域内貿易の活性化によって多国間調達や加工貿易、再輸出の動きが加速している。今回のフリーゾーン倉庫拡張は、こうした状況を踏まえ、フリーゾーンを活用した新たな物流スキーム需要に対応するに実施したものだ。
 SGLTはタイの物流会社として2003年に初めてフリーゾーン倉庫の事業許認可を取得した先駆企業で、現在、アマタシティチョンブリフリーゾーン支店(8,265㎡)など、複数の拠点でフリーゾーン事業を展開している。今回フリーゾーン倉庫拡張を実施したシラチャ支店は、東南アジア最大級の商業港である「レムチャバン港」に近接しており、海上輸送へのアクセスに優れる。
 シラチャ支店のフリーゾーン倉庫は、産業用重量貨物にも対応できるよう、床耐荷重を10t/㎡とした点が特長。重量機械や大型部品など、幅広い産業貨物の保管ニーズに対応することができる。また、顧客貨物を安全に保管するため、倉庫全体をカバーする監視・防犯カメラシステムと、専門のセキュリティチームによる24時間体制の監視も実施している。
 住商グローバル・ロジスティクスグループは、今回のSGLTシラチャ支店の拡張を通じ、顧客ビジネスの成長を支える戦略的パートナーとして、多様化するニーズに応える持続可能なサプライチェーンの構築を支援し、アジア太平洋地域における物流のリーディングカンパニーを目指すとしている。

※SGLT「シラチャ支店」フリーゾーン倉庫の施設概要
所在地: タイ国チョンブリ県シラチャ市 500/2 , 500/3 Moo 3 Nong Kham, Sriracha, Chonburi 20230. Thailand
建屋仕様: 鉄筋コンクリート造
敷地面積: 倉庫1万4,700㎡、オープンヤード2万㎡
延床面積: 【倉庫Ⅰ】一般倉庫9,700㎡、天井高12m、床荷重4t/㎡、【倉庫Ⅱ】フリーゾーン倉庫5,000㎡、天井高12.5m、床荷重25t/㎡、【テント倉庫】フリーゾーン倉庫2,100㎡、天井高5m、床荷重10t/㎡
主な取扱品目:【倉庫Ⅰ】建設機械部品、農林業機械、自動車関連部品等、【倉庫Ⅱ】鋼材等、輸出用OA機器部品、【テント倉庫】農業機械部品、鋼材等
セキュリティ: 監視カメラ、有人警備、防犯システム

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