NTT都市開発(株)⇒大阪府八尾市で同社初となる物流施設が竣工/オンサイト型PPAスキームを活用した太陽光発電設備を導入、東京センチュリー(株)出資のSPCに引き渡して(株)NTTロジスコが入居

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 NTT都市開発(株)は、大阪府八尾市で開発を進めていた同社初の物流施設が竣工したと発表した。延床面積約2万4,000㎡の地上4階建てのボックス型倉庫で、竣工後は東京センチュリー(株)が出資する特定目的会社(SPC)に引き渡され、(株)NTTロジスコが入居する。
 同施設は、西名阪自動車道「藤井寺IC」から約3.3kmに位置し、大阪市中心部および広域配送の両方に対応可能な立地。JR大和路線「志紀駅」から徒歩8分と通勤利便性も高く、人材確保の面でも優位性を持つ。
 倉庫は2区画への分割が可能で、シングル・マルチテナント双方に対応。有効天井高5.5m、耐荷重1.5t/㎡、柱スパン11m以上を確保し、柔軟なレイアウトに対応する汎用性の高い仕様となっている。倉庫内には一部空調を導入し、労働環境と保管環境の両面に配慮。BCP対策として最大48時間稼働可能な非常用発電機も設置し、災害時の業務継続を支援する。
 再生可能エネルギーの導入では、NTTアノードエナジー(株)とオンサイト型コーポレートPPA(発電容量498.6kW)を締結。屋上に設置された太陽光発電設備により、年間約630MWhの再エネ電力を供給し、約267tの温室効果ガス排出削減が見込まれる。使用電力には非化石証書を活用し、NTTロジスコの使用分も含めて100%実質再エネ電力として供給される。オンサイト型PPAを活用した太陽光発電設備の導入は、NTT都市開発として初の取り組みとなる。
 環境認証では、全館LED照明などの高効率機器導入により、基準一次エネルギー消費量を48%削減。BELSの5☆評価を取得したほか、CASBEE大阪みらいではAランク(総合評価4つ星)を獲得している。

※新物流施設の施設概要
所在地:大阪府八尾市二俣3-8-1,8-3(地番)
用途:倉庫業を営む倉庫
構造・規模:S造・地上4階建て
敷地面積:1万1,850.92㎡
延床面積:2万4,230.40㎡
着工:2024年4月1日
竣工:2025年8月20日

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