
NIPPON EXPRESSホールディングス(株)は、グループ会社のNXベトナム(有)が5月20日にベトナム北部のハイフォン市で「ディンブー・ロジスティクスセンター(第2期)」の開所式を行ったと発表した。
ハイフォン市はベトナム北部の重要な港湾都市。国際深水港であるハイフォン港は、世界各地への物流アクセスを可能にする国際的な拠点で、ベトナム北部の玄関口としての役割を果たしている。周辺には多くの工業団地が集積しており、日系企業をはじめとする外資系製造業や地元企業が進出する重要な産業地域だ。近年は、グローバルな事業環境の変化に伴い、生産拠点の多様化や移管を検討する企業が増え、ハイフォン市はその受け皿としても注目を集めている。
ディンブー・ロジスティクスセンターは、2015年に第1期センターが開設されており、今回は、第2期センターが稼働を開始した。第2期センターでは、温湿度管理のために定温保管室と大型空調設備を導入しており、湿度を常に70%以下に保つことで、医療機器や電子機器などの高付加価値商品の保管に最適な環境を提供する。また、作業効率の向上を目的に、荷捌きエリアとドックヤードには無柱の大屋根を採用しており、雨天時でも効率的に作業を行うことができる。
※「ディンブー・ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:Land plot CN5.6B Dinh Vu Industrial zone, Dong Hai 2 ward, Hai An district, Hai Phong city, Vietnam
<第1期:2015年2月稼働>
敷地面積:5万5,300 ㎡
構造:倉庫 S造平屋建て、事務所 RC造3階建て
倉庫面積:1万4,963 ㎡
主要設備:保税倉庫、コンテナフレートステーション、一般倉庫、定温・低湿空調、エアカーテン付きコンテナドック(14基)
<第2期:2025年5月稼働>
敷地面積:2万988 ㎡
構造:RC造(一部S造)、地上1階建て(一部メザニン)
倉庫面積:8,550 ㎡
主要設備:保税倉庫、コンテナフレートステーション、定温・低湿空調室、庫内全域低湿度空調、エアカーテン付きコンテナドック(7基)