(株)長岡運送⇒機動力と安全性を兼備する危険物保管拠点を群馬県伊勢崎市に新設/「防爆倉庫」2棟、「定温倉庫」2棟、「流通加工場」1棟で構成

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 (株)長岡運送は2025年10月、群馬県伊勢崎市曲沢町に「防爆倉庫」(300坪×2棟)および「定温倉庫」(600坪・300坪)のほか、「流通加工場」(300坪)を新設する。
 新設する防爆倉庫は第4類危険物対応で、リチウムイオン電池や有機溶剤など、火気・爆発リスクのある製品を安全に保管できる構造を有する。BCPやコンプライアンス強化を求める企業にとり、北関東エリアでは希少な選択肢になるという。建設地は国道50号に隣接しており、現在進行中のバイパス整備により4車線化される予定。これにより関東圏からのアクセス性がさらに向上し、機動力と安全性を兼ね備えた危険物保管拠点として機能する。
 群馬県は、関東近県12都県の中で最も地震発生率が少なく、災害リスクが低い。首都圏へのアクセスも良好で、工場や物流拠点の分散立地先としても注目されている。 災害や事故など不測の事態に備え、商品が1カ所の倉庫に集中することを避けるためにも、群馬県のような地理的リスクの少ないエリアへの分散保管は有効なリスクマネジメント手段になるとしている。

 また、気温40℃を超える夏場の倉庫作業は、作業員の健康被害や保管品の劣化リスクを引き起こす深刻な課題。この点、新設する定温倉庫は、庫内温度が25℃以下に保たれるため、食品・化学品・医薬品・電子部品など温度変化に弱い製品の保管に最適で、作業環境の改善も同時に図れる。
同社は、ドレージ(輸出入コンテナの陸送)からバンニング・デバンニング、倉庫保管、流通加工そして配送まで、すべてを自社で一貫対応できることが最大の強み。今回の倉庫新設により、特殊ニーズへの対応を含めた、より幅の広い物流ソリューションの提供が可能になる。

※新設倉庫の概要
所在地:群馬県伊勢崎市曲沢町(詳細住所は竣工後に公開)
構造:防爆倉庫(300坪×2棟)、定温倉庫(600坪×1棟、300坪×1棟)、流通加工場(300坪)
竣工予定:2025年10月

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