横浜冷凍(株)⇒北海道河西郡芽室町で建設を進めていた低温物流施設「十勝フードバレー物流センター」が竣工/同社国内物流拠点として初めて全自動倉庫システムを導入

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 横浜冷凍(株)は、北海道河西郡芽室町で建設を進めていた物流施設「十勝フードバレー物流センター」が竣工したと発表した。
 同施設は同社十勝地区における4拠点目の施設で、同社国内物流拠点として初めて全自動倉庫システムを導入。これにより物流業務の省人化を進めるほか、多様な人材の就労が可能な職場環境の整備にも取り組むとしている。
 同施設の稼働により、十勝地区における同社の冷蔵能力は大幅に増加。既設3センターと連携し、地域農業の発展と安定した流通体制の強化に貢献するとしている。十勝地区の合計庫腹容量は8万7,000tを超え、北海道内でも最大規模の低温物流拠点になるとしている。
 同施設は減震対策に加え、太陽光発電設備(150kW)、リチウムイオン蓄電池(73.7kWh)および自立式パワーコンディショナーシステムを導入。停電時にも電力供給を可能とすることで、BCP対策の強化を図った。
 同社は今後、道内の他センター(石狩・恵庭・喜茂別/道内収容能力は19万t)とのネットワーク連携を通じて、北海道全域における効率的な物流網の構築を推進し、今後も地域経済の発展と持続可能な物流体制の実現を目指す。

※「十勝フードバレー物流センター」の施設概要
所在地:北海道河西郡芽室町東芽室北1線9-30
構造・規模:鉄骨造
敷地面積:7,739㎡(2,341坪)
延床面積:5,035㎡(1,523坪)
建築面積:4,361㎡(1,319坪)
収容能力:2万3,233t(自動ラック倉庫F級:2万2,895t、仮置室F級:338t)
導入設備:全自動ラック 7,680PL(16列×40連×12段)[減震ラック/減崩ストッパー/感震計/固定ラック 50PL]、省エネ型自然冷媒冷却設備[F級(自動倉庫・仮置室)⇒Newton R6000×2基〔NH3/CO2冷凍機〕、低温室・陽圧除湿⇒ Newton CH×1基〔NH3/CO2冷凍機〕]、陽圧空調システム、太陽光発電設備、リチウムイオン蓄電池、ジェネレーターによるBCP対策、ソーラーシステムによるBCP対策など

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