日本GLP(株)⇒兵庫県神戸市で「GLP 神戸住吉浜」を満床竣工/国内最大級の賃貸型全館冷凍冷蔵・全館可変温度帯仕様のマルチテナント型物流施設、3社入居決定で満床稼働へ

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 日本GLP(株)は、兵庫県神戸市で国内最大級の全館冷凍冷蔵および全館可変温度帯仕様のマルチテナント型物流施設「GLP 神戸住吉浜」を竣工した。既に(株)日本アクセスや水間急配(株)ほか1社の計3社の入居が決定しており、満床で稼働する。
 同施設は延床面積4万5,924㎡、収容能力5万2,660t、地上5階建ての国内最大級の賃貸型全館冷凍冷蔵物流施設。神戸湾岸エリアに位置し、国内五大港の一つである神戸港の大型コンテナターミナルに至近で、動物検疫検査を受けられる希少な冷凍冷蔵物流適地に立地している。阪神高速5号湾岸線「住吉浜IC」から約1.3km、阪神高速3号神戸線「魚崎IC」から約2.5kmの距離に位置するため、神戸市内および関西広域の双方への配送拠点として適する。
 同施設は、日本GLPが開発する全館冷凍冷蔵マルチテナント型物流施設の3つの特長を備えている。その特長とは、①柔軟性(契約期間を常温の物流施設と同等、小規模区画、可変温度帯、2層使い、高いトラックバース比率)、②環境配慮・省エネ(自然冷媒〈ノンフロン〉、太陽光発電の設置、全館LED等)、③入居企業による投資低減(冷凍冷蔵設備に関わる初期投資、原状回復工事費、設備管理費について入居企業の投資負担ゼロ)―の3点であり、1階および3階にアクセス可能なランプウェイ付きという仕様の優位性も兼ね備えている。
 日本アクセスは同施設に対し、消費地に近接する立地性および店舗配送に最適な流通型施設としての仕様を評価している。同社は同施設をスーパーマーケット向けのチルド・冷凍食品を取り扱う配送センターとして活用する予定だ。水間急配は従来の運送業に加え、新規で倉庫業に参入するため、「GLPコンシェルジュ」を通じた入居企業の事業拡大をサポートするソフトサービスや日本GLPがカスタマーとともに構築する企業を超えた共創のネットワークへの参画にも期待を寄せている。また残り1社も同施設に対し、冷凍冷蔵食品の需要拡大に伴う冷凍食品の物量増加に増床対応できる保管型施設としての仕様を評価している。

※「GLP 神戸住吉浜」の施設概要
所在地:兵庫県神戸市東灘区住吉浜町19-24
敷地面積:2万1,195.01㎡(6,411.49坪)
延床面積:4万5,924.19㎡(1万3,892.07坪)
建築面積:1万2,716.27㎡(3,846.67坪)
収容能力:約5万2,660t(C&F級:5万2,660t)
構造:地上5階建て、耐震・耐火RCS造
着工:2023年8月
竣工:2025年2月
認証取得:CASBEE認証、ZEB認証

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