
JR貨物関西支社は2月10日、日本通運(株)大阪支店と(株)合通ロジの協力もと、鉄道コンテナ利用における利便性向上のための施設「積替ステーション」を吹田貨物ターミナル駅内に開設する。3社は同施設の開設を通じて2024年問題に対応するとともに、物流生産性の向上やSDGs の実現、物流を取り巻く諸課題の解決に向けた貢献を進める。
〇「積替ステーション」とは
「積替ステーション」は、貨物駅構内あるいはその近隣に位置する貨物上屋・倉庫で一般のトラックと鉄道コンテナの間での貨物積替作業を行うため、場所とコンテナ移送等の付帯サービスを提供する施設。同施設開設で鉄道コンテナ利用の利便性が向上するため、鉄道輸送との組み合わせによるモーダルシフトの促進につながる。吹田貨物ターミナル駅の積替ステーション開設により全国貨物駅の積替ステーションは14カ所に拡大するとしている。
〇「積替ステーション」利用のメリット
・従来は客側が自社施設で鉄道コンテナに荷物を積み込み、鉄道コンテナ専用トラックで貨物駅まで持ち込む必要があった。「積替ステーション」では自社トラックで直接持ち込めるため、自社車両の有効活用が可能だ。
・長距離でトラック運行していた運送事業者は長距離区間を貨物鉄道輸送に振り替えることでトラック運転手の長時間労働の緩和、働き方改革の推進につなげられる。
・貨物輸送量(トラックの積載率)に合わせてコンテナ利用個数を柔軟に選択することができる。
・同施設では、日本通運および合通ロジによるパレット積貨物の積替サービス、合通ロジによるバラ積貨物の積替サービスを利用することができる。
※吹田貨物ターミナル駅「積替ステーション」の施設概要
所在地:JR貨物 吹田貨物ターミナル駅内/大阪府吹田市芝田町 1-21
利用時間:9:00~18:00(日本通運(株) 運営)、 8:00~16:00((株)合通ロジ 運営)
利用開始:2025 年 2 月 10 日~
利用者:荷主、物流事業者、利用運送事業者(日本通運(株)・(株)合通ロジ以外でも利用可)