
トラスコ中山(株)は愛知県北名古屋市で建設を進めていた同社最大の物流センター「プラネット愛知」が竣工したと発表した。
同施設は同社29カ所目の物流センターで2026年7月に稼働する予定。延床面積は2万6,802坪(8万8,602㎡)で、最先端の物流機器導入により約100万アイテムの在庫保有と1日約10万行の出荷を実現する。1カ所で保有できるアイテム数の大幅増に伴い現在強化中の「ニアワセ+ユーチョク(荷物詰め合わせ+ユーザー直送)」をより強化し、全国各地のユーザーに必要商品を直送できる即納体制を整え物流負荷軽減と環境保全に貢献する意向だ。
プロツール流通では「荷分かれ」による出荷個数増加など、様々な課題が顕在化している。同社が「ニアワセ+ユーチョク」サービスの強化を進めているのもこのためだ。「ニアワセ+ユーチョク」は、問屋である同社が販売店(小売業)の先のモノづくり現場ユーザーに対し複数商品を可能な限り1つの箱にまとめて出荷するサービス。同施設では在庫アイテム数を現在の61万アイテムから約100万アイテム(現在の約2倍)に拡大し1箱でニアワセできる商品の数を増やすことで「荷分かれ」による出荷個数増加を抑える。さらに、卸売業から販売店(小売業)経由の配送省略によりサプライチェーン全体の効率を高め、納期、梱包資材、配送運賃、環境負荷、作業負荷の半減を実現する。
※「プラネット愛知」の施設概要
所在地:愛知県北名古屋市沖村白弓1-1
敷地面積:1万2,595 坪(4万1,634 ㎡)
延床面積:2万6,802坪(8万8,602 ㎡)
建物構造:複合構造(柱 RC 梁 S 構造)、免震構造
階数:倉庫4階、事務所4階
能力:出荷行数10万 行/日、保管点数100 万アイテム
建屋竣工:2025年2月
稼働:20267月(予定)