
JR貨物東北支社は鉄道コンテナ利用における利便性向上のための施設「積替ステーション」を盛岡貨物ターミナル駅内に開設する。同施設の開設は、JR貨物が「JR貨物グループ長期ビジョン2030」で社会に提供する4つの価値の1つであるとした「物流生産性の向上」に向けた取組の一環。こうした具体策を通じSDGs の実現や物流を取り巻く諸課題の解決に向けた貢献を進める。
〇「積替ステーション」とは
「積替ステーション」は、貨物駅構内あるいはその近隣に位置する貨物上屋・倉庫で一般のトラックと鉄道コンテナの間での貨物積替作業を行うため、場所とコンテナ移送等の付帯サービスを提供する施設。同施設開設で鉄道コンテナ利用の利便性が向上するため、鉄道輸送との組み合わせによるモーダルシフトの促進につながる。
〇「積替ステーション」利用のメリット
・従来は、客側が自社施設で鉄道コンテナに荷物を積み込み、鉄道コンテナ専用トラックで荷物を貨物駅まで持ち込む必要があった。「積替ステーション」では荷主またはトラック運送事業者が普段利用している一般トラックで直接荷物を持ち込むことができる。
・トラック運送事業者は長距離区間を貨物鉄道輸送に振り替えることでトラック運転手の長時間労働の緩和、働き方改革の推進につなげることができる。
・貨物輸送量(トラックの積載率)に合わせて最適個数のコンテナを利用することができる。
※盛岡貨物ターミナル駅「積替ステーション」の施設概要
所在地:JR 貨物 盛岡貨物ターミナル駅内/岩手県盛岡市永井30-39
利用時間:6:30~20:00
利用開始:2025年 2 月 1 日~
利用者:荷主、物流事業者、利用運送事業者