
ニッコンホールディングス(株)は、同社保有物流施設の新ブランドの名称を「WALRE(ウォーレ)」とし、今後同シリーズを展開すると発表した。また、同シリーズ第1号施設として栃木県宇都宮市ゆいの杜で建設を進めていた「WALRE 宇都宮」が竣工し、 1 月 29 日に竣工式を行ったことも明らかにしている。
同社グループは顧客に最適で高品質なサービスの提供するため、業務の「手の内管理」の実現を進めている。設備の「自前主義」を掲げるのもその一環。梱包・運輸・倉庫等の主要事業に必要な物流施設をグループ内各社で数多く建設してきた。その経験とノウハウを活かして建設したのがWALRE 宇都宮だ。
同施設は入居テナントからの要望を踏まえ、省人・省力化を図るための荷役機器として垂直搬送機を7台導入している。また、そのうち3台にはトラックアンローダーを併設し、特に積込・荷卸に関する作業効率向上を図った。自家使用を目的とした太陽光発電設備(800kwh)を導入するなど、 環境にも配慮した建物仕様としている。
1階の一部プラットホームでの電動ドックレベラー、2階の一部区画での作業用空調、全館での緊急時用自家発電装置の追加導入のための準備工事は施工済み。入居テナントのニーズに合わせて追加設置することができる。
なお、同施設についてはテナントと賃貸借契約を締結しており、既に入居し業務を開始しているという。
※「WALRE 宇都宮」の施設概要
所在地:栃木県宇都宮市ゆいの杜8-3-67
竣工:2025年1月7日
構造規模:RC+S造、地上2階建て
敷地面積:3万9,526.07㎡
建築面積:2万1,913.43㎡
延床面積:4万3,384.77㎡
倉庫耐荷重:1.5t/㎡
梁下有効高:6m (テナントで設置したシーリングファン設置箇所は5.6m程度)
垂直搬送機:7台(うち3台はトラックアンローダーを併設)
貨物用EV:2台(最大積載荷重3.5t、高さ3.0ⅿ、横幅3.0ⅿ、奥行4.0ⅿ)
乗用EV:2台(最大乗用人員11名)
接車バース:40台(トラックアンローダー専用バース含む)
駐車場:乗用車111台、トラック待機場20台
駐輪場:バイク10台、自転車30台