大和物流(株)⇒中四国エリアの旗艦センター「(仮称)岡山早島物流センター」を開設/延床面積1万坪超の大規模物流センター、安定的で持続可能な物流ネットワークの構築へ

  • URLをコピーしました!

 大和物流(株)は10月1日、安定的で持続可能な物流センターネットワークを構築するため、中四国エリアの旗艦拠点となる「(仮称)岡山早島物流センター」を開設する。

〇同センター開設の背景と目的
①物流効率化に向けた社会や荷主からの要請の高まり

 時間外労働の上限規制がトラックドライバーに適用されることで物流の停滞が懸念されるなか、2025年には改正物流関連2法の施行が予定されるなど、持続可能な物流を実現するための物流効率化対策が社会的要請となっている。荷主事業者でも輸送コスト上昇や集車不安定化などの懸念から物流効率化や輸送安定化を図るための物流の見直しが進んでいる。

②安定的で持続可能な物流ネットワークを提供
 同社は安定的かつ持続可能な物流ネットワークの構築を目指し、中四国エリアの旗艦センターとして同本センターの開設を決定。同センターは中四国エリアの物流ハブとしての立地優位性と延床面積1万坪超の大規模物流センターという2つの特徴を兼ね備えており、そのポテンシャルの高さを同社は評価した。同社はこれら特徴をもつ同センターを最大限に活用し、在庫拠点の集約や2次配送拠点の設置、さらには複数荷主による共同配送化などを提案する。時代の変化に対応した物流環境構築に向けて荷主企業との協働を進める意向だ。

③中四国エリアの物流ネットワーク
 同社は現在、岡山早島エリアで2拠点・約6,000坪の物流センターを運営。近隣拠点間での人員シェアによる波動対応力の強化や、輸送網の集約による輸送効率の向上に取り組んできた。同センター開設でこうした物流効率化の取り組みにさらに弾みをつける。

〇同センターの特長
①エリア配送と広域輸送の双方に適した物流最適立地

 同センターは、岡山市と倉敷市の中間地点に位置し、岡山市中心部まで約30分、倉敷市中心部まで約20分で到達可能なため、エリア配送拠点に適する。山陽自動車道と瀬戸中央自動車道が交わる「早島IC」から約3.5kmと高速道路アクセスにも優れており、中四国地方全域への広域輸送拠点や、関西-九州間の中継拠点としても適する。内陸部に位置し、内水や土砂災害の影響を受けないエリアに立地するため、水害や液状化リスクに強く、防災性にも優れる。

②効率的なセンター運営を実現
 同センターは中央車路方式のため天候に左右されずに入出庫作業を行うことが可能。トラックバースは同時接車可能な29台の高床バースと15台の低床バースを併設しており、幅広い貨物に対応することができる。西日本屈指の流通業務団地である岡山県総合流通センター内に位置しているためセンター稼働時間の制約もない。

※ 「(仮称)岡山早島物流センター」の施設概要
所在地:岡山市北区大内田677番 プロロジスパーク岡山
敷地面積:1万6,607.23㎡(5,023.69坪)
延床面積:3万4,963.42㎡(1万576.43坪)
構造:鉄筋コンクリート造・鉄骨造 地上4階建て
バース形状:高床式、低床式
床荷重:1階 2.0t/㎡、2~4階 1.5t/㎡
搬送設備:荷物用エレベーター 3.5t 4基、垂直搬送機 1.5t 3基、ドックレベラー 9.0t 4基
開設:2025年10月1日

目次